もしもの時、おひとり様の面倒は誰が看る?


【今日のポイント】

 独身貴族とやっかみ半分な視線を浴びつつも
全ての時間を自由に使えることを謳歌してきた貴方も
50代から60代に差し掛かると先行きの不安に直面します。

貴方には、万が一の時に面倒を見てくれる
誰かが、いますか?

 

 終活の中でも困難が伴う問題の一つである
「もしもの時におひとり様は誰が面倒を看るのか?」
について紹介していきます。

 

 

【増え続けるおひとり様】

 2015年時点の調査に拠りますと
50代の男性のおひとり様世帯は約141万人
女性のそれと比べて約1,7倍も多いとのことでした。

このおひとり様の増加の中でも
「非婚のおひとり様の増加」
増加要因の主な原因の一つとなっていました。

 

 昔に比べ、肉体的にも精神的にも
今の50代、60代が若々しいのは間違いありません。
私の周囲にも還暦を超えても颯爽と活躍している
方は枚挙に暇がありません。

持病を抱えているケースもありますが、
概ね日常生活に支障をきたす程ではなく
せいぜい「一病息災」で過ごしています。

 

 仕事ではまだまだ現役で活躍してますし、
特に自営業の場合は永久に現役と言えます。
定年に脅かされることもなく生活の保障が得られ、
収入に関しても家族がいない分、自分への投資や
趣味につぎ込むもとも思うがままです。

 悠々自適な生活が保障された独身貴族となれば、
今更結婚や家庭を持ちたいという欲求が強まることは
ほぼ期待出来ないのも無理からぬことです。

 

 

【実は脆弱な生活基盤?】

 ですが、これらの生活の大前提は
「心身ともに健康」であることです。

当然ですが、事故や病気は予測出来ません。
いつ長期入院や、介護を必要とする生活になるかは、
殆どの場合運任せと言っていいでしょう。

では実際に、ある日突然貴方が介護が必要な状態になった場合、
具体的に介護を託せる人物、または施設等がすぐに思い浮かびますか?

 

 50代なら、親世代は70代から80代でしょう。
貴方がおひとり様であるならば、
真っ先に、あるいは唯一思い当たるのは、
老親に介護してもらうという選択でしょうか?

確かに、老親が健康であれば、
短期間はこれも可能でしょうが
あくまでも緊急避難、暫定措置の域は出ません。

 

 余談になりますが、貴方に問題が生じなくても
老親に何かが生じた場合も別の意味で大きな問題となります。
特に一人っ子のおひとり様であれば
自分が介護責任を負う以外に途はありません。

生活に余裕があれば、相応な施設への入所で対応が可能ですが
そうでもなければ、自分で直接介護に携わらなくてはいけません、

そうなれば、仮に会社勤め場合では、
退職も視野に入れた選択を迫られることもあり得ます。

自営業であっても、大半の仕事はこれまで通りに行うことは
現実的には難しいでしょう。

おひとり様の貴方に代わって親の面倒を看てくれるような
存在は、今現在確保しているでしょうか?

 

 このように日常生活の基盤に狂いを生じた場合には
あっという間に悠々自適な生活は消滅するのです。

 

 

【問題を深刻化させる要因とは?】

 さらに厄介な問題が続きます。

自分自身に、何か問題が生じた場合、
特に会社勤めを終えて独立や開業を果たした
第二の社会人生活を踏み出した直後等では、
新たな人間関係がまだ構築出来ていない為、
悩みを相談する機会に欠ける場合が多いようです。

 会社員時代であっても、話し相手は社内の関係者や
取引先の担当者だけといった場合、
話す内容は仕事上の話題が大半で
会社や仕事の話題以外で会話を続けられるケースは
意外に低いようです。

特に「男は仕事が一番」的な姿勢を貫いてきた場合等は
何気ない会話を振るとか、気軽に相談するという行動が
大の苦手、という事例が少なくありません。

それでも営業職に就いていた場合は、
会話のきっかけ作りに長けている場合が多いのですが
この場合も会社の看板頼りの会話だけで生きてきた場合は、
話題探しに苦戦は必至です。

 

 もう一つ、まだまだ50代男性の持つ
世間体やプライドは頂点に近いものがあります。

「こんな相談することは、管理職まで勤めた自分にとって恥だ。」
「まだまだ自分は健康、壮健そのもの、今考える必要なし。」

一見、意気軒昂とも捉えられますが、
問題から目を背けているだけとも
言えるのではないでしょうか?

 

 ですが、先にも書いたように
自分に、老親に、ある日突然、前触れもなく
思いがけない事態が出来するのです。

 

 50代60代のおひとり様の貴方に、
ここまで書いてきたようなケースに
思い当たる節があるならば、
そろそろ何かあった時の為に、
どんなことを、誰に(どこに)相談、
あるいは依頼するかを考えなくてはいけません。

 

 

【選択肢は幅広く】

 身内や親族に頼ることが出来ないおひとり様の場合、
残る選択肢としては、気の置けない友人知人に託す。
社外のサークルやボランティア活動を通じて
連絡先を交換出来るような人脈を構築する等、
積極的に社会と接点を持つ為の行動が欠かせません。

 

 最近、単身者(おひとり様)向けのサービスを謳う
団体が話題になっています。

 日経新聞朝刊で紹介されていたので
ご存知の方も多いかと思いますが、
「単身けん」という会員制の組織がありました。

これによりますと、定例会や各種のお役立ち情報の提供、
万が一の為の「緊急連絡先お預かりサービス」といった
単身者に特化したサービスを提供しています。

以下にリンクを貼りましたので
興味ある方はHPを参照して下さい。

単身けん

 

 独りで思い悩むことも
まだ自分には無関係と先送りにすることも
問題の解決にはなりません。

社会との接点を積極的に持つことで
ここに揚げたようなリスクを少しでも軽減する事。

これもおひとり様の終活 と言っていいのではないでしょうか?

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