お元気ですか!
一人暮らし・老人支援ブログ/先憂後楽
寺田 淳です

 

これまでも独立や起業について
書いてきましたが、
今回はやや視点を変えてます。

この機会に、自分の念願だった夢を
叶えたいというケースに伴う問題です。

代表事例として以下の3つを挙げました。
1)趣味のいい喫茶店を開きたい。
2)お洒落なペンション経営を目指したい。
3)都会には疲れたから田舎に引っ越して自然の中で農業をやりたい。

1)について陥りやすいのは
具体的な決定事項
即ち、場所、大きさ、営業時間、メニュー 、
コンセプト、価格設定と利益計画 等
を突き詰めないまま開業するケースです。

例えば
掘り出し物の物件と思い込み
計画もそこそこに契約してしまう。

コンセプトや売上計画が脆弱なまま開業し
売上不振の為に営業時間を延長し、
果てはアルコール類を提供し始め
結局、夜が本業になってしまう。

気の合う友人と共同経営を始めたものの、
詰めの甘さから意見の食い違いを起こし、
空中分解、さらには長年の友情も失います。

2)も似たようなケースです。
自然の中で旅人と語らい、自慢の料理の腕を振るう。
会社員時代のノルマに追われた生活とは無縁。
日中は趣味の釣りでおかずを入手する等
趣味と実益も兼ねた素晴らしい生活 ・・・

一般的に、
それなりの知名度のある観光地で
10室、宿泊人数が20~25名程度の物件で
新築した場合は約9,000万円かかります。

さらに
最近はホテルや旅館も料金体系を 大幅に下げてきており、
競合は増しています。
加えて同業者間の競合は激化の一途です。

そうなりますと、
週に一度は東京に出向き、
大手から中小までの 旅行代理店に「営業」し、
あるいは「接待」まで行って
安定的な客足の確保に1年365日駆け回る。

会社員時代より過酷な生活を、強いられる訳です。

 

この2例に共通するのは、
突き詰めれば「世間体」優先の決断です。

いい転職先がなかった。
想像以上の再就職戦線の厳しさに戦線離脱したことを
独立・自営という「名分」で覆うわけです。

曲がりなりにも、一国一城の主にはなれます。

その代わりに、これまで当たり前だった週休2日、
夏季休暇、年末年始休暇 、有給休暇などの仕組み。
安定した「月給」や「賞与」とは無縁の世界になります。

手を抜けば「正直に」売り上げは落ちます。
毎月の収入は常に不安定、収入無保証の世界です。

自営業、自分の店と言えば、聞こえはいいですが、
その後の運営は、まさに月月火水木金金の毎日です。

 

3)の就農への転身はどうでしょう?
まず、先立つものです。
農機具等の機械設備で約600万円、
営農資金やレンタルの土地代等合計で
最低でも700万円以上が必要です。

さらに、
農業は上記飲食関係とは大きく異なり
「日銭」は入ってきません。
収穫して、売れて、初めて手元に収入が入るのです。
その期間を正確に予測して、
無収入期間の生活資金を別途用意しておく必要があります。

加えて田舎暮らしは
気ままなカンントリーライフでは決してありません。
隣近所との都会では考えられないような密接な繋がりや
年中行事への参加や協力等の共同作業が ついて回ります。
冠婚葬祭にも義理が欠かせません。

暮すための家屋はまず買取です。
賃貸物件など田舎には不要ですから。

古民家の場合は修繕費用も発生します。

先の例と同じように、
土日の感覚は失くすことになります。
種蒔きや収穫仕事もさることながら、
共同作業等が何より優先されます。

都会暮らしに疲れたとはいえ、
反面 快適さは享受していたはずです。
個人の趣味嗜好にもよりますが、
ナイトライフとは無縁になるでしょう。

奥さんや子供の理解や協力があったとしても、
このようなギャップに 耐性は大丈夫ですか?
最悪、家族崩壊の危険性もあるのです。

田舎暮らしが輝いて見えれば、
その影は一段と深い闇であること。
これを
十分認識したうえで決断を下すべきです。

どの選択の場合でも同じことですが、

・初期投資でいくら要するのか?
・その費用の回収にどのくらいの期間を当て込めるのか?
・その間の生活費は別途用意できているのか?

これを徹底的に煮詰めることが最低かつ必須の条件です。

例えば
駅前の好立地で20~25名前後の席数の
それなりの喫茶店を展開した場合です。

店舗、設備、内装、材料費、広告宣伝等で
少なくとも1,500万近くは初期投資に費やすでしょう。

初年度の1年間でいくらの利益を想定するか?
売上ではなく、利益です。

無論、
その利益には借金返済だけではなく
日常の生活費も 含まれるわけです。
利益の中身を返済と生活費 。
どのくらいの割合にするかも重要な課題です。

1日、1週間、1ヶ月単位で売上と利益計画を算定し
その為にはどういう価格設定にし、
どういう品揃えにすべきか?

コーヒー専科ならば、
メニューはシンプルで材料費も一定です。
が、 肝心の客足は確保できるのか?

その他の飲料を扱ったり、
軽食、はてはランチサービス迄を始めると
人手の問題や仕入れの問題が新たに発生します。

いろいろなデータがありますが、
概ね、喫茶店や居酒屋、ラーメン店、ベーカリー等
飲食系の店を 立ち上げた場合
5年前後で初期投資額を回収出来ないと
その後は相当苦しい運営になるようです。

寄らば大樹の影でチェーン店へ加盟した場合、

初期投資は軽減できます。
ですが、その後のロイヤリティの問題、
扱い品目の制約、
営業時間の制約など等が発生します。
自由な運営は出来ません。

いかがですか?
改めて、独立・自営は相当な覚悟を要すること
認識して頂けましたでしょうか?

次回は、
極めて少数派でしょうが、
早期リタイアという選択の場合の問題を挙げていきたいと思います。

 

この件について、
またはそれ以外の件でも
お気軽に、お尋ねください。

お問い合わせは、
以下のフォームからお願い致します。
http://hitori-happy.com/blog/contact

また、電話等での
お問い合わせも受け付けております。
TEL)03-5157-5027
FAX)03-5157-5012

 

記事が参考になった方はクリック投票お願いします

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ
にほんブログ村 士業ブログへ

投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
フェイスブックページ「50歳からの人生設計相談室」
ブログ「新・先憂後楽」
コラム「マイベストプロ東京」
行政書士の寺田淳がマイベストプロ東京で相談受付中
独りで思い悩むより「相談」から始めてみませんか?

まずはお電話で! TEL 03-5157-5027 月~金 10:00~19:00(土日は要事前予約)