いよいよ実質あと1週間で今年の仕事納めです。
お元気ですか!
50才からの第二の人生応援ブログ、先憂後楽の
寺田 淳です。
前回紹介した「改葬」ですが、
紙の上で書いたことがスムースに
進むことは、まずありません。
改葬に関わらず、いろいろな手続きにしても
マニュアル上ではとんとんと進むように
書かれていますが、いざやってみると、
勝手が違う事が続出するなんてことは
ざらにありますね。
ここで、改葬の流れとそこに潜む実際の問題、
課題について改めて紹介したいと思います。
実際にやらないと理解できないと言っておきながら
書くのですが、そこはご了承願います(汗)
「改葬の手順」
① 移転先の墓地を確保して、「納骨許可証」を受け取ります。
⇒ まず、新しい墓を入手しておかなければいけません。
⇒ いったん埋葬した遺骨は自宅に安置する事が出来ません。
⇒ 埋葬前なら自宅に安置しっ放しでも構いません。
⇒ 現在の墓から移せるか?まだ白紙のうちに墓を用意するのです。
② 現在墓のある市区町村から「改葬許可申請証」を取り寄せます。
⇒ この時に①の納骨許可証が必要になります。
⇒ 現在の墓の管理者(菩提寺の住職等)から改葬承認の署名、捺印が必要です。
⇒ この「承認」が最大の難関です。こじれると高額な「離檀料」沙汰に。
⇒ 「現管理者から承認を取り付ける」に関する確実なマニュアルはありません。
③ 現在の墓のある市区町村に「納骨許可証」「改葬許可申請証」を提出します。
これで「改葬許可証」が発行されます。
⇒ ここまでの手続きは原則「平日」の役所の開庁時間内に行わなくてはいけません。
⇒ 現在の墓が遠隔地であれば、土日以外に平日にも休む覚悟が必要です。
⇒ 勤務先との距離によっては市区町村役場に行くのも半日仕事になり兼ねません!
④ 移転する現在の墓の整理、墓石の撤去、墓地の更地化、閉眼式を行います。
⇒ 墓石撤去、墓地の更地化は費用総額で500万円台の場合も!!
⇒ 閉眼式は住職が行います。 現地までの送り迎えも必須です。
⇒ 九州、北海道などからの移転であれば、1泊2日も覚悟する必要があります。
⇒ これ以外に当然「お布施」が必要になります。概ね10万円が基準です。
⇒ 閉眼式に使う花、洗ったお米、塩、水、線香、骨壺を包む白布を用意しておきます。
⑤ 移転先の墓の管理者(住職)に「改葬許可証」を渡し、遺骨を埋葬します。
⇒ 日を置かずに今度は「開眼式」を行います。
⇒ 当然ここでも「お布施」を渡します。
⇒ 場合によっては参列者への食事代、引き出物代がかかります。
⇒ 墓石のある墓に埋葬ならば、新しい墓石も購入します。値段は青天井です!
以上です。
役所への訪問スケジュール、新しい墓探しの時間
費用の工面、現在の墓の管理者への円満な説得、
諸々の心配りや気配りなど等、行間に潜む手間の一部でも
お分かり頂けたでしょうか?
この件について
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投稿者プロフィール

- (行政書士)
-
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。
主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
■フェイスブックページ「50歳からの人生設計相談室」
■ブログ「新・先憂後楽」
■コラム「マイベストプロ東京」
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