お元気ですか?
50才からの第二の人生応援ブログ、先憂後楽
寺田 淳です。

 

 前回は平均的な50代が置かれた
厳しい社会的環境について、
かなり刺激的に表現しました。

 

 親の問題、子の問題、
そして自分自身の身の振り方という問題を
同時に解決する事は、私のような凡人では
到底無理な話です。

出来る事から出来る時に
道筋をつける事の大切さを
書いたつもりです。

 

 では、そういう私自身は
この問題をどう捉えているのか?
50代ど真ん中の世代ですから
当然、この問題の該当者です。

口先だけで警鐘を鳴らしても
自分が何も備えていなければ、
説得力も何もあったものではないですね。

 

 私の場合、幸か不幸か独身なので
子の問題はスルーです。

また、母親は亡くしましたが
父親は高齢ながら心身に支障なく
今も週に2,3回は日本橋や神田に出向き、
旧友と交流を図る等元気な日々を送っていますので、
親の問題も今のところ無しと言えます。

 

なので私の場合は、50を過ぎての人生を
どう歩むか、その為の備えを考える事
が唯一最大の問題でした。

 

 これまでも散発的に触れてきましたが、
私がなぜ「まだ、余命の有ったサラリーマン人生」から
独立開業と言う今の仕事を選んだのか?
その出発点である約25年前に遡って
お話ししていきたいと思います。

 

 新卒で入社して4年目、私が26歳の時です。
電機メーカーの営業として、
漸く「新人」を卒業し、「中堅」の入口に
立てたかどうかという時代でした。

営業経験も十分に積み、後輩に対しての指導も
兼ねる事が出来るレベルに達し、
仕事にやりがいと醍醐味を感じて来た頃です。

会社自体も実績は右肩上がりを継続中で、
無論業界シェアもトップを独走中でした。
給与は昇給が当たり前、賞与も電機業界の中では
トップクラスです。

 

そんな中、醒めた気分の私が居ました・・・

 

「今の暮らしが出来ているのは、自分の力ではない。」

 

 別に謙虚な性格というつもりはありません。
また悲観論者でも、全くありません。
どちらかと言うと「この仕事は俺だから出来たのさ!」
と考えがちな自己満足・陶酔型です。

ですが、一回り以上年上の店長や代理店の部課長が
20代半ばの若造の話に時間を割いて耳を傾けてくれるのは
会社の名前=「看板」のおかげであり、
それはこれ迄諸先輩が築いてきた実績に裏打ちされた
社会的な信用とエンドユーザーからの支持があるからです。

 

トップメーカーだからこそ、
商談時に優先的に会ってくれる。
イベントの際の最初の相談を受ける。
商品展示の優位置を確保してくれる。

自分でなくとも、流れにさえ乗れば
同じ程度の実績は誰でも残せるのでは?
だって、トップメーカーだから・・・

 

好実績に湧く営業所内や
同期の中でもいささか私は異端の輩でした。

 

万が一、将来この会社が無くなったら?
無くならなくても自分がクビになったら?
社内では相応の評価を得ている。
では、今の会社と言う背景を一掃したら
自分が社会に誇れるもの、何が残る?

客観的に見て、残っていたのは
普通自動車免許だけでした。

 

 絶対に沈まない事を保証します!
と言われた 豪華客船のタイタニックに
高い競争率を乗り越えて、漸く乗船出来たのに、
一人だけ救命胴衣や非常口の確認を始めたのです。

そして、自分の命を守る術が
何もない事を痛感したのです。

 

 とはいえ日常業務は120%遂行してましたし、
売り上げ達成の為には休日出勤も深夜残業も
当たり前と思っていました。

若いうちは文句を言うな!
置かれた場所で、花を咲かせる事を考えろ。

よく先輩から聞かされた言葉でしたが、
これは、全くその通りと思いました。

 

 少し横道にそれますが、当時入社直後の「若造」が
本社の企画に行きたい、自分の居場所はあそこだと
暇があればぼやいていました。

ですが、当時(今から25年前の話です)
一般的になっていた ワープロ
(パソコンではありません! 念のため)
すら、彼は操作出来ないのです。

本社内の文章は既に全てワープロでの作成が
標準化していたのにです。

自分の自腹でワープロを購入し、
学習する気配も皆無でした。

 

ワープロひとつ出来ない「若造」では本社に居場所は無い。

何故自分が本社に必要なのか?
を具体的に主張出来る何かを
身に付けない限り、
キミの自己申告書には納得性は無い。

私も「若造」でしたから、
順を踏まずに単刀直入に
本論をぶつけてしまいました。
今思えば赤面の至りです。

 

結局、彼は本社企画を「隣の青い芝生」
と見ていたのでしょう。
営業の業務は人並みにはこなしていましたが
「現実逃避」に陥っていたのかもしれません。

 

 もし、私が同じ様な理由で
資格取得を図っていたのなら
多分、不合格を繰り返したか、
合格直後に後先考えずに会社を辞めて
資格起業に失敗し、転落の人生を歩んだ事でしょう。

 

 何故、業績は絶好調の時であり、
仕事にもやりがいを感じていた時期に
そこまでの醒めた考えを持ったのか?
今でもこれだから!という理由は判りません。

大きなことを言いつつ、
自分でもあの時そういう考えを
持つに至った本当の理由は
未だに判っていないのです。

漠然とした不安としか言えません。

まさか予知能力で25年後の状況を透視した
訳でもないのですが、とりあえず社外でも
通用する「何か」を習得しておこう。

どうせやるなら、無理の利く若いうちの方がいい。
30代以降では(たぶん)管理職にもなっていて
なかなか業務以外に時間を取る事は難しいのでは?
仮に失敗しても、やってみることに意味がある!
更には、独身のうちにやらなければ、無理だ!

など等、やると決めてからは
奮い立たせる動機が湧き出て来ました。

この程度です。 これが始まりでした。
では何(どの資格)を狙う?

世間的に見れば、社内でも評価され
実務上も通用する資格としては
「日商簿記」「販売士」「英検」等です。
ですが、今の会社の中で通用するだけでは
あまり意味がないと思いました。

 

どうせなら独立可能な資格を取る。

当時の会社には、前述した通り
何の不安も不満もありません。
当然60才の定年まで勤め上げるつもりでした。

ただ、定年後は再度宮仕えするのではなく、
自分で何かを始めたいとは思っていました。

文系の大学出でしたし、数学的素養もありません。
自分なりに調べた結果、独立可能な資格として
「士業」が向いている様な気になったのです。

士業の中でも、もし真剣に、早期に
独立を考えていたのならば
業務範囲が比較的明確になっている
公認会計士や中小企業診断士、
司法書士や社会保険労務士
といった資格に目を留めた筈です。

 

ですが、第一候補にしたのは、行政書士でした。

 

現在、行政書士が扱う事が出来る業務は
2万件を超えるとも言われています。

未だに、どこまでが業務範囲なのか、
分かりません(反省)

 

この曖昧模糊さに魅かれました。

「一体どういう仕事で成り立つのだろう?」と
「やりようによっては、いろいろやれる?」の
異なる視点からの興味を持ったからです。

 

まあ、物は言いようで、裏を返せば
すぐに独立する気が無い=真剣度が薄い
事の言い訳でもありますが・・・

 

 行政書士の資格を取ると決めてからは
当時の最先端の勉強法だった「通信講座」
に入会し毎月一定の範囲までを自学自習し
月1回の郵送による課題提出と返送された
赤ペンだらけの添削を受けての復習の繰り返しでした。

さて、お客様あっての営業職です。
9時から5時までのような固定勤務とは無縁です。
その為、土日の休日を中心に受験勉強のスケジュールを
組みました。

たまたま当時は営業のテリトリーが遠隔地だったので
毎週宿泊出張で業務をこなしていました。

 

この「幸運」を最大限活用しました。

 

移動はクルマですからホテルでの時間が全てです。

当時は一人で夜の街へ繰り出す事もなく
得意先での勉強会や打ち合わせを終えても
ホテルに帰ってから2時間は自由時間があります。

朝は朝で、先方が開店し一段落するのが
10時以降でしたから7時に起きて支度を済ませ
8時から勉強を始めても2時間近い時間が取れます。

東京での会議や研修の機会には新幹線内の時間が
全て勉強時間に使えました。

人間とは不思議なもので
制約のある時間で勉強するとなると、
普段以上の集中力が発揮出来ます。

少なくとも私は、
時間の制約が無いと集中出来ないタイプ なので
こういう設定だったから効果的な学習になったと
確信しています。

そうです。
夏休みの宿題は始まって3日以内か
終了前の3日間に集中して消化していました。
毎日1頁づつ定量をこなす事は
苦行以外の何物でもありませんでした。

この性格がここでは「吉」となったのです。

 

 本当に意志堅固で、不退転の決意があれば
会社内に資格取得宣言を「有言」したのですが、
そこまでの気概がなかった私は「無言実行」を
選択しました。

ちなみにこれ以降の資格取得を含め、
資格保有を公表したのは早期退職の
直前です(隠ぺい期間25年です!)

 

 この結果(ここは自慢になりますが)
通常9か月のコースだった通信講座を
集中学習によって 6か月弱で完了させ、
全行程終了後の翌週に受験に臨み、
見事一発合格を果たしました!

※自慢に加え、余談にもなりますが
この時の合格証には当時の自治大臣だった
「小沢一郎」の署名があります。
現時点では彼が唯一就任した閣僚名です。
勝手に希少価値のあるものと、大切に保管してます。

 

 漠然とした理由で始めた
資格取得の為の行動でしたが
子供時代と変わらない集中学習の完遂や
営業成績を落とす事無く合格出来た事は
サラリーマンとして、社会人として
その後の大きな自信となりました。

やることを決めた自身の決断力。
やり通せた実行力と意志。
一発で合格したという達成感と自信。

 

 これは通常の生活だけでは得られなかったと思います。
その影響は、その後の営業の自信に繋がりましたし、
客観的に物事を視る事が出来るようにもなりました。

私の様なちゃらんぽらんな人間が管理職にまでなれたのも
この成功体験のおかげだと思っています。

 

ここで、手前味噌ですが成功の要因を挙げておきます。

1)自分で決めた資格取得のための勉強だった事

衝動的ではなく、現実逃避でもなく
熟考しての決断で言い訳の余地の無い選択だったので
挫折や放棄は恥と考えていた。(こういうプライドは持っていた)

2)勉強時間に制約があった為に却って集中した勉強が出来た事

先にも書きましたが、1時間早い起床や
出張時の宿泊先での早朝や夜半の空き時間での集中学習。
土日は自宅ではなく公共施設や喫茶店等を利用し、
不意の来客等を避けて来た事。

3)受験は一度限りと決めていた事。

自分の性格上、最も成績を残せるのは初回であり
その後は回を重ねるごとに劣化する確信があった事。

4)通信講座でも自分の意思を貫いた事。

当時の通信講座は、郵送でのやり取りで
疑問点や不明点を解消するものでしたが
時間がかかり過ぎるので本来は問い合わせ先ではない
出版社に電話で問い合わせをし、納得いく回答を得るまで
何度も繰り返す等自分本位を通した事。

何と言っても、
安くはないオカネを払っているのはこちらだから、
中途半端な解釈のままにするとか
勝手に自分から妥協する等以ての外、
解らない事は解るまで尋ねるのは当然とした事。

※最後の項目は、判断は微妙だと自覚はしています。

以上4つは、自信を持って言える成功要因です。

~ある友人曰く「ヤマが当たっただけだろう。」(爆)

 

 さて、この受験勉強の時期を終えた後に
高校や大学時代の知人友人と交流を再開した事も
その後の人生に大きな影響を与えました。

 

社会人になって約7年、
皆どういう生き方をしているのか?
どのくらい成長しているのか?
という事に無性に興味が湧いてきたのです。

 

僅か7年、まだ20代でもいろいろでした。

 

花形企業に就職したものの、
意に沿わぬ部署に配属で腐っている者。

就職時は無名の企業だったものの、
今や注目の企業であり、責任ある仕事を任されて
日々激務ながら充実の日々を送っている者。

既に転職を経験した者。

 

 同じ世代のいろいろな仕事に対する姿勢や考え方
自分では思いも寄らない様な思考、視点等に触れる事で
自分の立ち位置の確認に役立ったのです。

その後、サラリーマンの宿命で
全国を転勤で動きましたが、その都度近隣にいる
友人知人との交流を始め、連絡を絶やすことはしませんでした。

 

隣の芝生は青く見える。

その隣から見れば、
私の立っている芝生が青く見えている。

この単純な事実に気付いたことも、
有意義な発見でした。

 

20代後半から30代全般は、私にとって

会社以外の世界での自分の居場所作りを
開始した時代だったのです。

 

 今回は、ここまでとして
次回は「士業での起業」について
紹介していきたいと思います。

 

 

この件について
もっと詳しく知りたいという方は
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事前予約ならば土日祝日の対応も可能です。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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