お元気ですか!
50才からの第二の人生応援ブログ、先憂後楽
寺田 淳です。

 

 

 今回は「50才からの生き方を考える」に
深く関連する問題を採り上げてみました。

 

最近じわじわと増加を始め、
極めて深刻な問題の一つに
高齢化してからの生活困窮
と言う問題があります。

 

60才までの「現役世代」の間は
安定した給与収入で生活をしてきた方が
定年後、暫くして生活困窮状態に陥る・・・

 

 実際の統計で見てみますと、
私の働く、ここ港区の調査では
生活保護の基準よりも低い収入
しか得ていない 低収入高齢者は
高齢者世帯全体の約56%でした。

 

現時点で、全国に推定600万人の
高齢者世帯があるとされていますから
先の比率を単純に当てはめますと
約半数の世帯が該当する訳です。

ここから生活保護受給世帯を除くと
約200万人が生活困窮状態にある計算です。

 

全国の65歳以上の高齢者は 約3,200万人
なのでその割合は約6%強になります。
およそ16人に1人が生活破綻状態にある
という推計がされます。

更に一人暮らしの高齢者に絞れば
この割合はより高くなることは
容易に推測出来ます。

 

 この様な事態に陥るのは
中小企業のサラリーマンだったから
と言う訳ではありません。

たとえ大企業の管理職であっても
住宅ローン返済がまだ道半ばの時に
会社の業績不振による減収や
倒産、リストラ等で 返済計画の頓挫どころか
生活自体の危機に陥る恐れがあるのです。

 

 私の知りあいでも会社が好況の時に
5,000万円台の建売一戸建てをローンで購入、
返済期間が35年(!!)という遠大な計画での
買い物をした豪の者がいました。

更に変動金利で最初の5,6年は低利で
その後7年目から利息が上昇するという
後になる程返済額がアップする返済方式でしたが
それ以上の右肩上がりの収入増を前提としており
「5年後には課長、8年後には部長代理も夢でない。
だから、充分な余裕を持って返済は可能!」
という青写真でした。

 

実際10年ほど先輩の世代は
この流れに乗って順調に返済を進めていました。
年功序列での恩恵を受けた最後の世代です。

 

 しかし購入時の彼はまだ40前、
少なくとも70代前半まで延々とローン返済です。

定年退職後10年以上もローン返済が続くのです!!

机上のプランがそのまま全うできるのか
他人事ながら気にはなっていたのですが・・・

結果は、悪い方の予想となってしまいました。
現在彼は毎月の返済額の負担に
ギリギリの生活を強いられています。

会社は毎年のリストラ、
計画通りに今彼は部長職ですが、
収入はこの5年連続して
緩やかな「減少」を続けています。

 

子供は大学生が2人、
まだまだ脛はかじられます。

彼は50代半ば、
ローン期間はまだ半分にも達していません。

 

どういう生きがいを持って日々を送っているのか
もはや、聞きたくても聞けない雰囲気になりました。

 

最近退職した先輩の中には

「退職金でローンを一括返済して終わり!
国内旅行資金すら残らなかったよ」

「昔の様に退職金で悠々自適なんて
無理無理、今まで通りの生活がやっとだよ」
といった一種のぼやき声もありました。

ですが、 少なくとも彼らは
「借金ゼロの生活」
「今までと同等の生活水準
は手に入れています。

 

上記の友人からすれば
「贅沢すぎる愚痴」にしか見えないでしょう。

 

 この様に 住宅ローン返済に代表される
足枷の無い状態でリタイアしても
問題は無くなる訳ではありません。

やはり最近リタイアした先輩の話で
複数の方が口にしたのは
ある意味借金完済以上に難しい
「生活水準を見直す事の難しさ。」
と言うものでした。

その中の一人の方は既に持ち家で
ローンも完済しており、
退職金は丸々預金に回せたのですが
一時的な「口座残高の急増」もあり
今まで通り、いやそれ以上の生活を
続けたそうです。

 

やれ、念願の海外旅行、家のリフォーム、
食べ歩きなど等、やりたい事は尽きません。

その結果、僅か5年でキレイに退職金相当の
金額を「消費」していたそうです。

 

 その間、就職活動はしていたそうですが
自分の意向に合う仕事に巡り合わず、
無職のままだったのです。

既に65才、仕事を離れて5年。
仕事の口も以前よりも厳しい状況です。

食生活や趣味に費やすおカネを
退職直後から見直していれば良かったと
後悔の日々だそうです。

 

 やはり、いきなり今日からは
昨日までの半分の生活費で暮らす!
と決めても実践は困難です。

現役のうちから徐々に「慣らし運転」
をしていく事で緩やかな節約生活への
脱皮を図らないと、そうは簡単に
意識変革は叶いません。

 

それが出来ないまま蓄えが底をついたら?

最後は生活保護に縋る事になるでしょう。

 

 ですが、ここにも関門があります。

詳細は省きますが
住宅ローンがある場合、
生活保護を受ける事は出来ないのです。

生活保護費は、文字通り生活の為の費用であって、
住宅ローンにこの保護費を充ててしまうと
個人の資産形成に使われると見做されるからです。

まず住宅を売却し、その費用で生活をしなさい。
それでも生活の改善が出来なかった場合には
改めて生活保護申請を、と言うのが通例です。

 

「男の甲斐性」の象徴だった「マイホーム」
のせいで、困窮生活を強いられるのでは
本末転倒もいいところです。

 

 50才の今、住宅ローン等の借金を抱えている、
定年後の十分な蓄えが出来ていない。

貴方がもしもこの様な状態であるならば、
再就職でも、転職でも、独立でも構いません。
迅速に第二の人生の収入の途を検討すべきです。

 

特に借金は「勝手に減額出来ない固定費」ですから
生活費に加算しての収入水準を前提とします。
ますます60才以降での求職は厳しいものになります。

 

 より綿密、かつ確実性の高い人生設計の策定
明日と言わず、今日、いや今からスタートさせる
覚悟を持つ事です!

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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