お元気ですか!
50才からの第二の人生応援ブログ、先憂後楽
寺田 淳です。

 

先週は、50代にとって重い話題を続けましたので
今週は身近な話題を採り上げたいと思います。
「お墓と改葬」についてです。

 

 郷里にお墓を守る親族が居なくなった。
郷里に戻る気もない場合、自宅近郊に「改葬」する。
都市型霊園の普及もあってこの傾向は良く耳にします。

ですが、新しいお墓の相場はバカになりません。
また安価な公営の墓地は競争率が非常に高く
長く空き待ちを強いられるケースが多いようです。

そうなると、いったん自宅に遺骨を安置して、
腰を据えて新しいお墓探しをしたい。

中には、遠隔地に移住するので
お墓には入れずに遺骨は手元に置いておきたい。
という声も出てきています。

 

法律上、
遺骨は「墓地」にしか「埋葬」は許されません。

通常 お墓を郷里から
住まいの近くに移す「改葬」でしたら
現在のお墓のある市区町村発行の
「改葬許可証」が必要になります。
同時に現在埋葬している霊園の
許可証も必要になります。

 

 ただ、一度はお墓に埋葬したものを
改装しないというケースは
どういう扱いになっているのでしょう?

 お墓や遺骨の埋葬に関しては
次の法律が制定されています。

[[墓地、埋葬に関する法律
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei15/]]

 

この中で、先に述べたように
「埋葬又は焼骨の埋葬は墓地以外の区域にこれを行ってはならない」(同法第4条)
とあります。

ですが、「埋葬」ではなく、自宅での「安置」となれば
上記第4条には抵触しないという事になります。

この件について、区役所に尋ねたところ
「役所としてはこのケースは改葬とは見做さない、
その為改葬許可証の発行の範疇にもない。」
と言うニュアンスの回答です。

 

但し、
遺骨をお墓から出す事に関しては
「遺骨引渡証明書」という書類が必要になります。

以下に静岡市の事例をリンクしました。
[[静岡市申請書より http://shinsei.city.shizuoka.jp/dtl.php?id=313]]

東京都でも「都立霊園」の場合は
各霊園管理事務所に静岡市と同様の交付申請書が用意されており、
書式に則った手続きをすれば遺骨は引き渡してもらえます。
(今回調べた範囲ではネット上で都立霊園の様式は見つかりませんでした。)

自宅で安置するという選択は可能な訳です。

 

 法律の主旨では可能な限り埋葬するようにとありますが、
納得できる事情があればその限りではないともあります。
都内の霊園ともなれば、安いところは空きがない、
都市型霊園は高額な点がネックになる訳で、
自宅での一時保管=安置は許容される範囲と思われます。

 但し、自宅の敷地内に
私設の「納骨堂」の様な施設を用意して
安置する場合には注意が必要です。

先の墓地、埋葬等に関する法律の第10条に
「墓地、納骨堂又は火葬場を経営しようとする者は
都道府県知事の許可を受けなければならない。」とあるのです。

自分の血縁関係だけの納骨堂と
勝手に判断すると後で指摘を受ける恐れがありますから、
事前に当該の市区町村役場へ確認を入れたほうがいいでしょう。

 

 では、通常の各宗派のお寺が経営する霊園に
埋葬している場合はどうなのでしょう?

これについては各宗派の個々の考えによるとしか言えません。
役所は問題なし、としても肝心の埋葬してあるお寺が
自宅安置などでは遺骨の引渡は認められないとなれば、
遺骨を受け取る事は叶いません。

当事者の事情をよく説明し、
誠意を持っての申入れで
お寺の理解を得るしかないのです。

 

記事が参考になった方はクリック投票お願いします

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ
にほんブログ村 士業ブログへ

投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
フェイスブックページ「50歳からの人生設計相談室」
ブログ「新・先憂後楽」
コラム「マイベストプロ東京」
行政書士の寺田淳がマイベストプロ東京で相談受付中
独りで思い悩むより「相談」から始めてみませんか?

まずはお電話で! TEL 03-5157-5027 月~金 10:00~19:00(土日は要事前予約)