お元気ですか!
一人暮らし・老人支援ブログ/先憂後楽
寺田 淳です

 

さて、ここまで説明してきました
後見人制度ですが、現状はどのような
ものでしょうか?

平成22年の「法定後見」の調査資料によると

成年後見の「申し立て」の動機は

約5万件の調査結果から
1)財産管理処分  全体の約54%
2)身上監護    全体の約21%
と2つで約3/4を占めています。

やはり、妥当な理由でしょう。

実際に後見人に就いたのは誰?

2万9千件の調査では
子供が、約28%で トップでした。
次は司法書士で 約15%、
以下兄弟姉妹以外の親族が 約11%
弁護士が約10%、以上がベスト4です。

配偶者は約6%と意外に低く、第5位。
親、兄弟姉妹は6位以下でした。
また、意外に資格者が健闘しているようです。
(行政書士はまだまだですが・・・)

また、年齢によっては、
親や配偶者は適当でない
場合が多いのでしょう。

申し立ての内容については

後見開始の申し立ては 約2万5千件。
保佐の申し立てが 約3千4百件、
補助が約1千2百件でした。

任意後見に関係する任意後見監督人の
選任申し立ては 約6百件でした。

この数を、どう捉えますか?

数字で見る限り、完全に判断能力を
喪失してから申し立てを開始している
のが、現状と言えます。

さて、ドイツをはじめとする西欧諸国では
一般的に人口の1%は後見の対象である
と言われています。

その基準で行きますと、
日本の場合は約120万人
後見対象者が存在することになります!

ちなみに、
認知症患者数は推定で約250万人だそうです。
さらに厚労省のデータによれば
2030年には430万人に達する見込みだそうです。

さて、
2000年に成年後見制度と 一緒にスタートした
介護保険制度に目をやりますと。

10年経過した2010年時点で
介護保険の利用は累計で約350万人でした。

一方、後見制度については
成年後見制度で累計約17万人弱
任意後見になると、4万人余。

法定後見の内訳は 後見が14万人
保佐は1,5万人
補助が7千人です。

まだまだ社会的認知が
不十分と言わざるを 得ません。

先にあげた介護保険制度にしても
実態はどうなのでしょうか?

この制度は従来と異なり、
保険料を支払って
自己の意思で 適当と思うサービスを
選択、契約していくものです。

もし、
判断能力に支障が発生していたら
本人の望むサービスを受けられる保証は
ありません。

この場合にも後見人がサポートすることで
最大限本人の意向に沿ったサービスを
受ける事が 出来るのです。

介護保険と成年後見は
まさに同じカードの 裏表
2つで1つの制度であるということを
これから意識していくことが大切です。

とはいえ、
問題がないわけではありません。

なんといっても、ある程度の資金がないと
後見制度は使用できないのは事実です。

特に、後見人に適当な身寄りのない場合は
資格者に後見人に就いてもらうしかありません。

そうなると、費用の捻出が問題となってきます。

この他、例えば法定後見の場合では後見人が就くと、
被後見人は選挙権を失くします。
(保佐や補助の場合は例外もあるようですが)

また任意後見契約の場合は「取消権」は
ありませんから
本人が行った行為の取り消し
は出来ません。

詐欺などの悪質なケースは代理として
契約の無効を 主張できるようですが

いわゆる通常の買い物で
本人の意思で購入してしまったものは
取り消せないのです。
(一人暮らしなのに10人分の寿司を買った等)

さらに情けない話ですが、
肝心の資格者が任意後見人の 立場を悪用して
いるケースが後を絶ちません。

なかでも、任意後見人契約を結び
後見人受任者の立場の者が
依頼人が認知症を発症しているにも
係らず任意後見を発令しないケースがあります。

家裁に申し立てしなければ、
任意後見人監督人も選定されません。

まさに、後見人受任者のやりたい放題が
可能になるのです。

制度自体の問題点より
制度を運用する人間の問題
実は最大の問題かもしれません。

くれぐれも、人選には
慎重に、納得のいく判断を
下してください。

 

この件について、
またはそれ以外の件でも
お気軽に、お尋ねください。

お問い合わせは、
以下のフォームからお願い致します。
http://hitori-happy.com/blog/contact

また、電話等での
お問い合わせも受け付けております。
TEL)03-5157-5027
FAX)03-5157-5012

記事が参考になった方はクリック投票お願いします

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ
にほんブログ村 士業ブログへ
独りで思い悩むより「相談」から始めてみませんか?

まずはお電話で! TEL 03-5157-5027 月~金 10:00~19:00(土日は要事前予約)