お元気ですか!
一人暮らし・老人支援ブログ 先憂後楽
寺田 淳です。

 

さて、
これまで相続財産の話をしていく中で
貸金庫について何度か触れてきました。

最近は
金融機関の貸金庫の使用といっても
かなり身近な存在になってきたようです。

一昔前ですと、
資産家の隠し財産の在り処の地図とか
証文、実印、遺言者や、示談書、
はては金塊やズバリ、キャッシュの束 など等
相当な物品の保管場所という印象でした。

ですが、
あの震災以降、日常で用いるような品々でも
万一に備えて保管する 傾向が強まってきたようです。

貸金庫を契約するには
その金融機関の支店に取引口座を保有している事くらいです。
金庫の空きがあれば好きなタイプの金庫を契約出来ます。

金庫の契約が済みますと
金庫の開閉用の鍵
入室用のカードキーが渡され
カードキーには暗証番号を決めておきます。

金融機関の営業時間内でしたら
自由に出入りが可能です。

但し、カードキーも鍵も一つしか用意されません。

私の契約した貸金庫は
構造的に5,000tの重量が落下しても破壊されない。
水没しても漏水はしない等の仕様だそうです。
当然通常の火災程度ではビクともしない耐火構造でした。

私ですら
取引先金融機関の支店内に貸金庫を契約しています。
とはいえ、大したものは入っていません。

行政書士の合格証
東京都書士会の登録証(写し)
各種資格の合格証
大学の卒業証書
思い出の写真数枚

最近入れたものでは
悪戦苦闘して書き上げた エンディングノートの写しです。

私の話はともかく
貸金庫を契約している貴方は
その件を家人に伝えているでしょうか?

保管物を詮索されるという考えから
家人にもその存在を秘密にしておきますと、
相続の話し合いが ついた後に金融機関からの連絡等で存在に気づき、
内容物如何によっては
せっかくまとまったかに見えた 遺産分割が白紙になる恐れもあるのです。

貸金庫に保管されるもので トラブルの原因になる事例としては
次のようなものがありました。

・家族名義の預金通帳
預金の出所が誰なのか?
貸金庫の契約者=被相続人であれば名義預金と見なされて
立派な相続財産になります。
また通帳以外のカードや印鑑を家人の誰かが所有した場合、
記帳をしないまま、勝手に引き出される可能性も出てきます。

 ・保険  
預金も同様ですが、本人が内緒で契約していた場合
相続人間のトラブルの火種になり易いものです。
また、被保険者を子供に、受取人を親にしたような保険の場合、
「保険の権利の相続」となり
相続財産となるので遺産分割協議の対象になってしまいます。

・ゴルフ会員権
権利を相続するには預金と同じような手続きが必要になります。
相続人確定の為の戸籍謄本、
相続人の印鑑証明等の書類の用意や 署名書類等が多く時間がかかります。

さらに最近は
名義書き換え停止中というコースも多く相続が出来ないものもあります。
もし貴方が会員権を所有しているのでしたら
一度確認をされたほうがいいでしょう。

・端株、株の配当金など
単元株に満たない株数を端株と言い、
配当金領収書が送付されてきて  初めて存在に気付くケースがあります。
この領収書や配当金案内の文書等を保管している場合があります。
当然、これらも相続手続の対象となります。

さて、
貸金庫の存在を知り、その保管物の確認をすることになった場合
特にに注意を要するのは
貸金庫の開扉の際には相続人全員が立ち会うこと。 です。

さらに万全を期すならば、
遺言執行人も参加して開扉する事を強く推奨します。

例えば一人、もしくは同一家族の相続人だけで開扉した場合
金庫内に契約者が保管物の一覧を用意していたとしても
その一覧表を葬る事が出来ます。

その後に
金塊や金貨、貴金属等の高額な保管物を引き出してしまえば
他の親族に知られることなく相続財産を手中に出来ます。

相続人全員で開扉しても、
後になって、「あった、なかった」「見た、見なかった」
の 水掛け論に陥る恐れがあり冷静な判断を下せなくなります。

可能な限り、遺言執行者の立会いを推奨します。

貸金庫の開扉には
・相続人を確認する為の戸籍謄本 印鑑証明書
・実印を押した貸金庫に関する相続手続依頼書
(相続人全員が署名し実印を押印した確認書) 等が必要になります。

必要書類に関しては当該の金融機関に必ず確認して下さい。

 

貸金庫使用に関しての注意点はまだあります。

鍵の在り処を分かるようにしておくこと。
鍵がなければ金庫内に入る事すら出来ません。
発見できずに紛失扱いになると
場合によっては交換代金として数万円必要になるようです。

だが、誰もが知ってしまうと、
こっそり一人で開扉する恐れもあるので
保管場所を誰に伝えておくかは、慎重な判断が必要になります。

金庫の契約者が入院などで金庫に行けなくなった場合等
どうしても家人が代わりに金庫の開閉をすることは間々あります。
その場合は、入室用カードキーと暗証番号
金庫の開閉用の鍵の在り処を伝えることになります。

金融機関は契約時に何を保管したかなどを聞きません。
こちらから報告する義務もありません。
逆に言えば、金庫内から紛失した場合の補償に関しては
明確な記載もないのです。

金融機関が契約者の死亡を知る前に
(もちろん、存命中でも同じですが)
正規のカードキーと金庫用の鍵を使って
貸金庫の中身を全て引き出しても
チェックはされないのです。

貴方は、誰に託しますか?

 

もうひとつ
せっかく借りたのだし、まだスペースがあるからと
配偶者の財産や子供の財産を混在させない事です。

相続が発生し、開扉したときに
保管物の内容と所有者を明記してなければ、
いくら当事者が主張しても
他の親族から見れば根拠のない話としか思いません。

あげくに
中身は全て契約者の財産だから
遺産分割の対象と判断されても反論の余地がないのです。

秘密にはしておきたい。
けれどあまりに秘すると
家人には迷惑をかける代物になりますし

あまりに公開してしまうと
思惑と異なる使われ方をされ兼ねません。

貸金庫ひとつ、
自分の想いを活かす使い方を考えると
簡単なものではない事、
お分かり頂けましたか?

 

これらの件について
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