お元気ですか!
一人暮らし・老人支援ブログ/先憂後楽
寺田 淳です。

 

前回の内容で公正証書遺言の意味合いや
費用について大枠はお分かり頂けたと思います。

では実際に取り組んだ場合、
公正証書遺言の 完成までの所要日数は
どのくらいと 思われますか?

また事前にどのような準備が必要なのでしょうか?

前回、
遺言者の口述を公証人が文章化と 書きましたが
当日その場でやるという 意味ではありません。

事前に遺言者が書きまとめた内容を
公証人に送り (最近はメール添付、
FAX送付も多いようです。
もちろん 持参する事も可能です)

公証人は送られてきた内容について
時間をかけて内容を吟味し、 確定し、
文章化してから 改めて遺言者に連絡を入れます。

さらに、 立ち会う証人ですが、
相続関係者は 論外です。

自前で証人を2名招集できた場合でも
事前に証人候補の住所氏名・職業・生年月日を 提出
します(または身分証明書等)
それに基づいて公証人によって証人の適否を判断されます。

以上の2項目がクリアした時点で
初めて公証役場に証人2人と出向くのです。

ですから 訪問した際は 原本、正本、謄本は
既に完成しています。

後は若干の事務手続きだけですので
15~30分前後で手続きは終了です。

証人について補足しますと 公正証書遺言の場合
証人2人は遺言内容を確認します

ですから 特に信用に足る人物の選択
重要になってきます。
この重責を嫌って証人辞退というケースは
少なくありません。

土壇場で断られて立ち往生、
公正証書遺言が完成できなくなる・・・

やはり、 事前の準備がここでも効いてきます。

参考までに

秘密証書遺言の場合は 中身がわかりませんから
手数料は11,000円だけです

但し、 証人2人の立会いについては
公正証書の場合と同様、 相続関係者は 対象外です。

身分証明も必要ですので 事前に公証人へ 届け出ます。
ですが、中身は見られません。
本当に 事務手続きの立会いのみです。

やはり 一般的には10~20分程度
公証役場での手続きは終了します。

ですから、 公証役場に出向く前に
かなりの時間を要する事を覚えておいて下さい。

また実際は形のないものの相続
~のれん代、権利の承継等~があります。

これらはまさにケースバイケース ですので、
近隣の公証役場での相談を お奨めします。

また、公正証書遺言の場合は
ご家族に内緒での手続きは  難しいと思われます。

内容に不備不明点があれば 確認の連絡が入りますし、
証人の依頼を受けた方から 話が 伝わる可能性もあるわけです。

やましいことが無ければ
正々堂々と作成する旨を 明らかにしておくべきと思います。

「必要性について~準備していなかった場合の悲劇」

ここまでして遺言なんて ・・・ と思った方も多いでしょうね。

では、次の事例を紹介します。

自宅兼店舗で生活している 旦那さんのA男、
その嫁のA子 旦那の父親A太郎の3人家族。

自宅兼店舗の名義は A太郎となっている。

夫婦間に子供はなく、 A男には 弟のB助がいる。
B助は遠隔地に暮らし ほとんど音信不通の状態。
財産といえるのはこの自宅兼店舗のみ。

A太郎とA男が 共に 釣りに行き海難事故に遭遇
1週間後にそろって遺体が 発見された。

死体検案書には 同日同時刻に死亡と記載された。

この場合、 共に暮らし 義父の面倒を見て、
生活の糧となる 店舗を運営していた 嫁のA子には

相続権はありません

すべて、B助に相続されるのです。

要は 父親名義であること
同時死亡と認定されたこと
双方遺言書を残していなかったこと。
が、この事態を招いたのです。

1秒でも A男が長く生きていれば
A太郎死亡の直後に A男とB助に相続が発生したのです。

嫁のA子にも相続権が 発生したのです。

しかし、
現実は父子同時死亡で
唯一の血族である B助にすべてが相続されたのです。

これが、法律の厳然たる一面です。

まだ早いと思っているお父さん
こちらから言いづらいと思っている 息子さん

貴方達の逡巡、躊躇は
貴方達の最も身近な方を
思いもよらぬ環境に追いやってしまうのです。

では、 次回からはようやく本論に戻って

予防法務の決め手となる

「任意成年後見制度」

について解説したいと思います。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

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