【今日のポイント】

「確かに生命保険に加入した記憶はある。」
「でも、いつどの会社のどんな保険だったか覚えていない!」
「前回の転勤の際に誤って保険証券類を廃棄した、内容も忘れた。」
 

 上記のような話を亡くなる直前の親から聞いてはいたものの、
詳細を聞かないまま(聞けないまま)に今に至ってしまった。

 この様な場合、
従来は所謂家探しの徹底でしか調べる手立てがありませんでした。

 それがこの7月以降は大きく変わりました。

今日は新制度「生命保険契約照会制度」について簡単に照会します。

 

 

 

【新制度の概要】

 先に述べたように2021年7月1日からスタートした新制度です。
利用料は1回につき税込で3千円
照会対象者の法定相続人であれば利用可能です。

 照会先の生命保険協会には、
国内で営業する全ての生命保険会社が加盟しており、
被相続人が生前どんな保険に加入していたかの一括調査
が可能になりました。

 手順としては、
始めに生命保険協会のHPにアクセスして、必要書類を請求します。

 なお、制度の詳細については以下のリンクを参照して下さい。
生命保険契約照会制度

 
 以下に簡単に手続きについて紹介します。

1)契約者が既に死亡の場合
  照会が可能な請求者は、
 先述した法定相続人、
 その法定代理人、又は任意代理人、
 被相続人(照会対象者)の遺言執行人となります。

  それぞれで手続きに必要な書類が異なります、
 以下は法定相続人の場合の必要書類です。

 ◇自分の本人確認書類 
  具体的には、次のうちからいずれかを提出します。

 ・個人番号カード(マイナンバーカード)
  ※個人番号カード(マイナンバーカード)を提出する場合には、
   個人番号が記載された面は提出しないでください。
 ・運転免許証(運転経歴証明書)
  ※運転免許証は裏面に記載がある場合は裏面も提出してください。
 ・健康保険証、
 ・年金手帳、
  ※保険者番号および被保険者等記号・番号、個人番号
   または基礎年金番号は、該当箇所を黒く塗りつぶして提出します。
 ・福祉手帳、
 ・パスポート
 ・住民票、印鑑登録証明書(証明日から3か月以内のもの)

◇亡くなった人と自分の関係を証明する戸籍謄本、法定相続情報一覧図でも可

◇死亡診断書

 それぞれのコピーを用意して、提出します。
 ~原本ではありませんので注意して下さい~

 利用料の3千円は、クレジット払いかコンビニ決済となりますので
その場で現金を支払うことはありません。

 生命保険の他に医療保険についての調査も可能となっています。

 概ね申請後2週間前後で結果報告が届きます。
通知はWeb、又は郵送で送られてきます。

 報告された内容を基に、当該の保険会社に保険金の請求をします。

 

2)契約者は存命だが認知症などで保険の確認が出来ない場合
  この場合に請求者となり得るのは、以下のメンバーです。
 照会対象者の法定代理人、
 または任意後見制度に基づく任意代理人、
 照会対象者の任意代理人(任意後見制度に基づく任意代理人を除く)、
 照会対象者の3親等内の親族またはその任意代理人が請求者になれます。

  以下は法定相続人の場合の必要書類です

◇本人確認書類

◇生命保険協会所定の診断書
 これをを協会から取り寄せて、主治医に必要事項を記入してもらい
 申込をします。

 

 

【手続きの流れ】

 こちらも詳細は生命保険協会のHPを参照して下さい。

 制度利用の手引き(Web申請の場合)

① 契約照会システムへのユーザー登録をしてマイページを作成します

② 生命保険契約照会同意書等のダウンロードをします

③ 生命保険契約照会同意書等を作成し、マイページから提出します

④ 提出内容のチェックと不備対応など

⑤ 利用料の支払い

⑥ 事務局から保険会社へ調査依頼の実施

⑦ 結果の受取~手続きの終了

 

 

【注意点として】

 注意すべき点としては、
契約した当人は心身ともに健康ではあるものの、
かなり昔のことで、よく覚えていないので確認したい
という場合には対応していない点です。

 このような場合は結局自分自身で、
「保険証券」
「契約内容のお知らせ通知」
「生命保険料控除証明書」
等といった
公的な証明となる書類を探すことになります。

 あるいは口座引き落としで保険料を支払っていたのであれば
その記録を通帳から追跡するといったアナログ方式での調査となります。

 

 契約の有無が確認出来て契約先が判明した場合でも、
肝心の保険証券を紛失している場合は、当該の保険会社のコールセンター等
に連絡して、再発行を依頼することになります。

 全てとは言えませんが、
概ね「本人確認書類」と「各社所定の保険証券再発行請求書」
の提出が求められ、再発行となります。

 

 再発見された保険証券や再発行された保険証券が
手元に届いたら、まずは契約内容を確認して下さい。
 
 当時設定した受取人は現在でも妥当かどうか?
受取人が早世してしまった、又は契約後に事情等が変わり
今では適当な受取人ではないと判断した場合には受取人変更をしましょう。

 医療保険の場合には「指定代理請求人」を設定しているかを確認します。
契約している本人が事故や重病で給付金請求が困難になるケースは少なくありません。
これに備えるには指定代理請求人を指定しておくことが重要となります。

 古い契約ほど、まだ代理人設定自体が一般的でなく、
未設定の場合があるので必ず確認しておきましょう。

 

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

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