【今日のポイント】

 まだ通常営業を継続していた時期に相談に見えた
20代の女性とのやり取りの中で話題に出てきた
「SNSでのリア充アピール」について、彼女から非常に面白い意見が
聴けたので、今日はこの話を紹介すると共に
シニアに多く見受けられる「過去充?」との関連についても
採り上げたいと思います。

 

【なぜSNSでリア充アピール?】

 リア充のアピール行為については
既にご存じと思いますが、FacebookやInstagram等の各種のSNSで
海外旅行や豪華ディナーや参加したイベントやパーティの画像や
一流ブランド品の画像を投稿したり、その時の様子をレポート的な文章で
ネット上で披瀝することで、いかにも満ち足りた生活を送っている、
「実生活において充実している様子を過ごしている自慢アピール」は
誰もが一度や二度はネット上で目の当たりにしたのではないでしょうか?

 

 相談者自体が冒頭に書いたようにまだ20代半ばでしたが、
非常に前向きで幅広い人脈を持っているアクティブな中身と、
ファッションセンスにも秀でたおしゃれな外見でした。

 「60過ぎの私から見ても貴方のファッションセンスは
非常に優れていると分かります。
 やはりSNSではいろいろと投稿されてますか?」
と、少々お世辞交じりで問い掛けたところ、

「本当に実生活が充実している人ってSNSで自慢する暇なんてありません。」

「わざわざ他人に向けてそんなことする意味ないですから。」
「仕事がうまくいってるなら忙しくて投稿する暇ないです。」
「充実感100%ならそもそも自慢する必要を感じません。」

「恋人とうまくいってるアピールもよくありますけど、
あれなんてほとんどうまくいってないから投稿するか
あえて公表することで相手を束縛するつもりがほとんどです、
あざといんですよ、結局は自身の無さの裏返し。」

「仕事も恋も現実が不安だから仮想現実の世界に逃避して、
かりそめのハッピーライフを演じることで精神のバランスをとってるみたい。」

「そもそも人の幸せ、誰が見たいと思います?」

 予想外の発言の連続に驚くと共に、
まさに言われてみればその通り、と納得しました。

 

 私と繋がりのある方のSNSの中にも
上記したような「セレブ感満載の」画像投稿を
毎週のように投稿している方が何名かいました。

 画像以外にも仕事上での武勇伝や
ある仕事のパートナーとして某有名実業家と
共に仕事をしたといった活躍の記録などを
投稿していた方もいましたが、
ほぼ1~2年後にはネット上から姿を消しています。

 無論、中には本当に仕事が多忙になったり、
恋愛が成就したため、先の女性の言う通り投稿する意味も
その時間も無くなり自然退場したケースも含まれているでしょう。

 

 かくいう私もFacebookでは趣味の画像を投稿したり、
これはと思ったレストランや料理をこれみよがしに紹介しています。

 自身では美味しいお店をより広くより多くの方に知ってもらえれば、
または艦船模型の世界に関心を持ってもらえればといった気持ちで
投稿してきましたが、やはりこれも「見栄や自慢と表裏一体」といえるでしょう。

 
 正直な話、これ見よがしの自慢話の投稿には
醒めた目で見てきた私ですが、そういう自分も
同じようなことをしていると気付かされました!

 それも20代のSNSど真ん中世代から指摘されるまで
気付かなかったことに大いに考えさせられました。

 

 

【過去充も要注意!】

「所詮SNSで見栄を張るようなのは
20代30代の若い世代であって我々シニア世代で
そんな見栄を張るのはいないでしょう。」

 確かに、間違ってはいない指摘ではありますが、
シニア世代の場合は「リアル」ではなく「過去」
の充実ライフを発信しているケースの方が多く、
これはこれでまた厄介な問題になる要因なのです。

 さすがに最近はあまり目にしませんが、
7,8年前までは履歴書の中に「元〇〇社取締役」「元専務取締役」
といった肩書を記載している方や、起業セミナーの際の名刺交換で
まさに「元〇〇社営業本部長兼企画部長」といった
意味不明な肩書を刷り込んだ名刺を渡されたこともありました。

 シニアには過去の栄光を今も引き摺っている「過去充」リスクがあるのです。

 本人はかつての輝いていた人生について知って欲しい、
聴いてもらいたいのでしょうが、周囲は「興覚め」だったのが実態です。
 

 あくまでも個人的な体験からの感想ですが、
若年層のリア充アピールも、シニアの過去充(キャリア自慢)も
いわゆる「マウンティング」の為の道具にしていると感じられます。

 裏を返せば、
昔と違って肩書のない今の生身の自分を見せたくない、
あるいは、過去にはこんな華々しい経歴を誇った私が
このまま朽ち果てる訳がない、今の窮状(無職、低賃金等)は
あくまでもかりそめの姿なのだと言い聞かせているのです。

 

 

【承認欲求という魔物】

 なぜマウンティングをするのか?
承認欲求という魔物がその原因と考えます。

 自分はその他大勢の分類には属さない、
自分は人とは違う存在なのだ、それを知って欲しい、
認めて欲しいという欲求が歪んだ形で過熱した結果です。

 残念ながら(むしろ当然ながら)
この傾向が顕著なタイプはハローワーク等の担当者に聞いても
再就職は難しく、仮に出来たとしても早々に退職しているケースが
少なくないとのことでした。

 同様に起業のセミナーの参加者でもこの傾向のある方の周りには
時間の経過と共に孤立していき、いつの間にか姿を見せなくなっていました。

 
 過去に大きな成功を収めたことが、却ってその人にとっては
不幸な将来を選択する要因になるのではなんともやり切れません。

 

 今回は、年齢に関係なく「承認欲求」という魔物に憑りつかれない為には
常に最大限の注意と自己管理の徹底が欠かせないと改めて自覚した次第です。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

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