【今日のポイント】

 連れ合いに先立たれるということはどういうことか?

 精神的な問題は別にして、
経済面や健康面、生活面にどういう影響を与えるか?
夫が先立った場合、妻が先立った場合はどうなるか?

 特に急逝した場合に生じる生活環境の激変は
容易にクリア出来るものではないでしょう。

 

 今日はそれらの問題の中から
直面するマネー事情について簡単に紹介してみました。

 

 

 

【年金受給】

 まずは年金についてです。
仮に夫婦二人で年金受給の場合は、老齢基礎年金が双方に支給されます。
夫が働いていた場合は、夫の老齢厚生年金が支給されます。
また振替加算が発生します。

 これで、仮に妻が先立った場合は老齢基礎年金は半減します。
さらに振替加算が消滅します。

 個々の事情で異なりますが、概ね30%前後の減額になります。

 次に夫が先立った場合ですが、この場合はさらに深刻です。
当然老齢基礎年金は半減しますし、夫の老齢厚生年金も無くなります。
このケースではおおざっぱですが、40%近く減額になる見込みです。

 また、遺族厚生年金も妻が専業主婦であれば満額支給になりますが、
妻も現役時代に働いていた場合は、半額前後の支給になりますから
この点も事前の確認が必要です。

 

 

【生活費】

 上記のような年金収入減額のリスクを考えると、
定年後の支出の増加要因にも留意すべきです。

 連れ合いが先立った為に一人暮らしになった場合、
特に妻に先立たれた場合の夫は要注意です。

 中でも1日3食の「食費」に苦労することが多いようです。

 一人暮らしになった夫の多くはほぼ外食中心の食生活になるようです。
当然自炊に比べ出費がかさみます。

 コンビニやデリカショップで出来合いの品を利用する場合は
本来の目的とは別に「ついで買い」をしがちです。
「これも買っておくか?」「新発売なら試してみるか」
さらには「ビールも」「これは日本酒だな」と
ますます脱線気味の買い出しになり兼ねません。

 これが日々繰り返されることになれば、
かなりのバカにならない出費になっていくのです。

 金銭面だけでなく、どうしても出来合いの品を買う場合
好きなものしか買わないといった偏った食生活になりがちで、
下手をすれば半年後には健診でイエローカードを出されるといった
体調悪化にも繋がる危険性があります。

 

 また、自炊経験のある場合でも一人用の食材を買い込むことには慣れておらず
事前に必要な分量を調べてから買い出しに来ることはほぼなく、
半ば無自覚に丸ごと野菜を買い込んだり、バラ売りのコーナーを知らずに
袋詰めのコーナーから過剰な量の品を購入するなどの無駄を生じてます。

 その結果、購入はしたものの半分を腐られるなど、
結果として外食並みの高額出費になっていたというケースもあるのです。

 あくまでも聞き取りの結果ですが、
自分だけでコントロールすることが難しいと言われたのが
この食費でした、貴方はこの点自信はありますか?

 

 

【住まいのリフォーム・修繕】

 家というものは夫婦で暮らしても一人暮らしでも
大なり小なり家屋は同じ様に劣化し、その都度修繕が発生します。

 持ち家であれば、トイレや水回りの改修は欠かせません。
生前に介護生活をしていればバリアフリー化、階段に手すりの設置
といった改築費も別途かかります。

 大規模な天災等に遭遇すれば、場合によっては外装や屋根の修繕も生じます。
個々の家の事情で一概には言えませんが、水回りの改修だけで30万円前後
一般的のようです。

 さらに屋根の修繕や外装改修ともなれば
100万円単位になることも覚悟しなければいけないでしょう。

 

 

【介護生活】

 さらに今後自分自身がデイサービスやヘルパーの利用を必要とするように
なった場合は、月々定額の出費が発生します。

 これも概ね毎月2~3万円台の出費が一般的なようで、
2万円としても年間では24万円、10年では240万円という額になります。

 さらに、連れ合いが生前に施設へ入所、入院した場合には
一時金で300万円近く、その後も首都圏エリアの場合では
月々20万円前後の利用料が生じるのが普通です。
場合によっては、これらの他に別途おむつ代などの実費負担が
月々発生することもあります。

 

 

【まずは現状を把握すること】

 夫が先立った場合、明確に収入は減少します。
専業主婦であればより厳しい現実に直面します。

 妻が先立った場合、夫の生活は激変します。
特に仕事一筋であれば家計のやりくりという現実に直面します。

 残念ながら、現状では子供たちに面倒を見てもらえるという
幸運に恵まれたケースはかなりのレアケースです。
それどころかやれ孫の入学祝だ卒業祝いだとねだられ放題で贈与を繰り返し
肝心の夫婦の老後資金がどんどん目減りする方が多いのではないでしょうか?

 ある日突然一人暮らしの生活を強いられることになったら?

 
 ここもまた「先憂後楽」で備えることが大切になってきます。
「縁起でもない」「まだまだそんな想定は時期尚早」で先送りを
続けていればどういう結果を招くかはここで紹介した事例だけでも
ある程度認識はしてもらえたのではないでしょうか?

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

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