【今日のポイント】

 今や勤務形態も自宅が主流となったこの頃、
「リモートワーク」と言った勤務体系は暫定的ではなく、
コロナ収束後でもこの新しい働き方は続くと言われています。

 通常勤務がこの状態ですから、採用面接、特に中途採用では
オンラインによる面接が急増しています。

 仮に50代で転職、早期退職での再就職の場合、
「面接試験」となれば、多くの方は新卒以来ほぼ30年ぶり?の経験でしょう。

 これまでは面接のどこかの段階で採用担当者、役職者、
責任者と言った各クラスとの対面面接を重ね、
最終判断が下されるのが一般的な(中途)採用面接の形でした。

 ですが今や、面接のメインは先に書いたように
「オンライン面接」となりつつあります。

 どうも採用企業側は
このシステムを好感触で受け止めるケースが多いようで
コロナ収束後も今までのような対面による採用方式に戻るかは
不透明になっています。

 となれば、
画面を通していかに自己表現が出来るか、
伝えられるかが大きな課題となるのは必至です。

 

 

【ネット環境の確保】

 最低でも自宅にネット環境を用意し、カメラ、パソコン、
通信環境の整備が前提となります。

 管理職が長く、こういったデジタル機器の操作は部下任せで
過ごしてきた方にはいきなりのハードルです。

 最低でも機器の設置、操作をマスターしてからの
面接対応を考えなくてはいけません。

 

 

【対面との相違点】

 対面との最大の違いはやや矛盾した言い方になりますが
実際の対面面接の場合は最低でも2人、またはそれ以上の
面接官と対峙します。

 質問者とのやり取りをしつつ、他の面接官の様子を
窺うことが出来ました。
 面接官のリーダーはいまいちの反応でも残りの2人は
好感触な反応をしている、誰の共感を得れば自分の印象を
高めることが出来そうだといった「駆け引き」が出来ました。

 これがオンライン面接では出来ません。
質問者との一対一のやり取りになる為、他の面接官の様子が
画面に映らない限り把握出来ないのです。

 最初のやり取りでいまいちの反応だった、焦ってしまい
次の面接官とのやり取りでは益々混乱をきたし、3人目は
質問はありません、以上。 という悪循環を招くケースは
他人事ではないのです。

 さらに、残念ながら
「見た目で判断」はかなりの比重があると思います。
寝ぐせのついたまま、ブラシすらしてないぼさぼさ頭、
目ヤニ、無精ひげ、二日酔いと分かるほどの顔のむくみ
いくらなんでもこれは大げさと思えます。
 ですが、実際の面接官経験者からの聞き取り調査の中で
上記のような外見で面談をしたケースはあったそうです!

 せめてパソコンの電源を入れる前に
洗面所で今一度自分の顔をチェックする癖はつけたいものです。

 

 さらに面談に臨む際の部屋にも注意が必要です。
これも実例ですが、ある金融機関の中途採用面談の際に
当人の真後ろにライバル行のカレンダーがかかっていたそうです。

 他にも、
趣味のアイドルポスターが丸見えだったとか、
在宅の家族の会話が漏れ聞こえて来たとか、
それだけで第一印象がマイナスからのスタートとなる可能性は高いです。

 見た目の注意点で話を続けますが、
カメラ映りも重要な注意ポイントです。
パソコンの場所が悪く、逆光で顔が暗い、為に表情が良く見えない、
さらには常に伏し目がちで面接官と目を合わせて会話出来ていない。

 これではみすみす不合格を招くだけの面談となり兼ねません。

 グラビアアイドルまでとは言いませんが
下から照明を当てる、日当たりのいい場所にパソコンを設置するなど
まず第一印象で少しでもいい目立ち方をするという意識を持つこと、
好印象を与える自己表現が出来るか否かも面談前の評価という点から
無視出来ないポイントと思います。

 

【実際の面接官とのやり取りで早々に打ち切りを決められる行動】

 わざわざ簡単な自己紹介をと言われているのに、
延々と学歴や職歴を事細かに説明し始める。

 これでは理解力、表現力、に早々に×がつきます。

 次は、聞かれもしない話を勝手に始めること。
多くは自分なりの武勇伝ですが、いつの間にかこの手の話に移り、
これまた延々と話し続けてしまうケースも×です。

 場合によっては
連日多くの面接をこなさなくてはいけない面接官からすれば
ただただ迷惑な印象=マイナスイメージだけしか残りません。

 これも実際に聞いた話ですが、
面接開始と同時に面接官の年齢を聞き、息子と同い年ですねと
馴れ馴れしい態度を見せたケースもあったそうです。

 同様に面接官に学歴を尋ねて
私の後輩でしたかとさも親し気な態度をとった等
自らダメ出しを望むような行動をとるケースもあったようです。

 面接官曰く、
「腰は低いが、頭は高い」
典型的な管理職経験者のシニアの特徴だそうです。

 

 他には、一方的に質問を続けるタイプ。
会社の概要から業務内容等、事前に調べればわかる程度のものを
立て続けに質問する、これまでの業績について質問するなど
どっちが面接官?という会話をし始めるのも×が確定です。

 さらに論外なのが、
面接官からの質問の途中、又は質問を遮って勝手に話し始める。

 こういうタイプとあえて今後一緒に仕事をしたいと思うでしょうか?
ほぼ100%の面接官はそうは思わないでしょう。
下手に採用してしまえば配属先の職場から恨まれること必至でしょうから。

 

 この逆のパターンも要注意です。
面接官からの質問の度に答えに窮してフリーズしてしまう。
質問の意味を理解出来ず何度も聞き返すといったケースも
アウトです。

 

 既にお分かりかと思いますが、
ここに挙げたNG集はオンライン面接だけのものではありません。
従来の対面式の面談でも上記のようなケースでは
アウト判定が確実なのです。

 

 

 【面談前の準備が全て】

 以上のような一発アウト判定を下されないためには
当然ながら事前の準備、シミュレーションが重要になります。

 私が前職の会社勤めをしていた頃、
朝の始業時に「3分間スピーチ」という慣習がありました。
話すテーマは何でもよく、3分前後で自分の思うところや
考えを全員の前で披露するというものでした。

 全員の注目を浴びながら、時間内に起承転結のある話をする。
少人数の職場でしたから最低でも月2回は順番が巡ってきました。
その都度、恥をかきたくない、
それなりの中身のある話をしたい、
ではどういう話なら注目を得られるか? 
それを3分でまとめるにはどこを強調するか?
などなど、事前の準備と努力が欠かせませんでした。

 苦労したおかげでその後は
得意先に向けたプレゼンや社内研修の場でも
「ウケを狙える」内容の話をすることが得意になりました。
~おかげさまで現在のセミナーや講習会の場でも十分に活用出来ています。

 これはリモートに限らず対面面談の場合でも
大きなアドバンテージになり得るスキルと言えるでしょう。

 採用面接であれば、概ね質問項目は限られてきます。

貴方の強みは何か、
どういう点で会社に貢献出来るか?
今までの職歴を簡潔に説明して下さい、
これまでの成功例、失敗例を話して下さい。

 自分なりにある程度絞り込んだら
まずは質問への回答を書いてみることです。

 最初は筆の進むまま、思いつくままを書いてみます。

 少し時間をおいてから、読み直してみます。
矛盾している箇所や重複した箇所等をチェックし、
修正を済ませたら3分という設定をして
時間を図りながら音読します。

 ただ時間内に収めることに固執し
ひたすら読み上げるのではなく、
抑揚や間を置くことも含めての
時間内での完結を目指しましょう。

 1分以上オーバーするようでしたら
時間内に収まるよう推敲が必要です。
私の経験上、ほぼ100% 最初は設定時間をオーバーします。
下手をすると5分以上話し続けているケースも珍しくはないのです。

 この訓練、
出来れば家族や知り合いの協力があるとより効果的です。
彼らにタイムキーパーを頼むのです。
自分が兼務するとどうしても甘い判断をしがちです。
さらにタイムキーパーの存在は、他人を前に自分のことを話す
恰好の訓練にもなりますから一石二鳥です。

 第三者に手伝ってもらうメリットにはまだあります。
タイムキーパー以外にもスピーチの時の表情や口調、
声の大きさも同時に審判してもらうのです。

 これらについては自分ではまず気付かないものです。

全く笑みがない、思いつめたような表情だった
反対に薄ら笑いしながら話している
目つきが怖い にらみながら話されて不快
反対にずっと伏し目がちで自信なさげだった
声がこもって聞き難い、声が小さい
語尾がフェードアウトしている
表現がおおげさ
専門用語が多すぎて意味不明
だんだん早口になっていた

等など、リモート面接では特にNGなポイントが
事前に把握できるのです。

 まさかと思っても
人間、なくて七癖です。

 必要とあらば
ビデオ撮影してもらいましょう。

当人からすれば
愕然とするような現実を突きつけられることも
少なくないようです。

 さらに話した内容がどう伝わったか?
言いたいことは何だったかをお互いで確認します。
面接のド素人に伝わらないような話では面接のプロに
響くような内容であるはずがありません。

 身内や仲間内にそのような醜態をさらすのは
何とも恥ずかしい?

 ですが身内であればその程度で済みます。
一発勝負の面接官の前で印象を与えなければ
第二の人生を託す仕事は手に入らないのです。

まさに、聞くは一時の恥、です。

 

 更に付け加えれば、
やや大げさなくらいのボディアクションも
出来れば身につけて欲しいです。

 問いかけに対し、大きく頷く、
面接官の言葉にタイミングよく相槌を入れる
質問に答える直前に椅子に座り直す、姿勢を正すなど、
如何に真剣に面接に臨んでいるか?
気迫、気力を感じさせることも必要です。

 あえて言葉で若さを訴えたり、健康自慢を口にするよりは
自然な行動から垣間見えるパワーの方が印象に残るものです。

 

 事前に最大限の自己表現が出来るようになっておくことで
平常心をもってリモート面接という新しい採用基準に臨む。

 

 貴方が再就職や転職を目指すのであれば、
今からこの準備に入ることを強く強くお薦めします。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

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