【今日のポイント】

 新年あけましておめでとうございます
今年も宜しくお願い致します。

 新年最初のブログはいきなりシビアな内容です。

 ある調査によれば、
健康上の問題がなく日常生活を送れる年齢として
男性は72歳、女性で75歳が平均値だそうです。

 仮に男性の場合60歳定年とした場合、
心身共に元気で過ごせるのはあと12年ということになります。

 男女の平均寿命から見ればかなり差異がありますね。
男性の場合、72歳以降の人生(それでも約10年?)は
病気や怪我による入院や介護を前提とした生活になるということです。

 では、男児の場合健全な生活を送れる定年直後からの約12年、
どういう点に気を付けて生きていくかを考えてみましょう。

 これもまた、ひとつの「終活」として紹介します。

 

【シニア男児、厨房に入ること】

 配偶者が先立つまでもなく、病気や怪我で
日常の生活が出来なくなるケースは少なくありません。

 自分が生きている間は食事の世話は妻に一任する。
何の根拠もない自信を持っている方は結構いますね。

 なおのこと、妻が健在のうちに料理を始めるべきです。

 以前はよく言われた典型的なパターンとして
奥さんに先立たれた結果、これまで炊飯すら経験がなく
瞬時に3食全てが出前、コンビニ、スーパーの
出来合いの品で済ませる生活へと一変。

 どれも味は濃い目で酒量も増える、食事量も増える、
ですがそのうちに同じようなメニューの繰り返しで飽きる。
次第に食に関心が薄くなり、執着しなくなる。
結果的に毎回同じものを買い込み、健康面も悪化し
メンタル面でも支障をきたしてしまう。

 自炊できるとしても スーパーで売られているものは
押しなべて1人では多すぎで無駄が多く、廃棄分の方が多くなる。
結局割高になる等の理由で、これまた外食依存に陥ってしまう。

 ですが最近は
スーパーでも「おひとり分対応」のパック総菜が主流で
品数も豊富で栄養バランスも考慮されたものが大半。
敢えて自炊しなくても以前よりは容易に確保出来るようになりました。
しかも無駄が出ないので割安にもなります。

 でも、結局は自分の好みの品に偏ってしまいます。
場合によっては食べたいおかずが品切れということも。

 やはり、米を炊けて、
肉、魚、野菜からおかずを作れることに
越したことはありません。

 なので、初めは週に一回でいいので
奥さんに頼らずに自炊用の食材の買い出しをしてみましょう。
それ以前にコンビニでの買い出しも経験してみましょう。
出来れば初回は偵察行動だけでもいいでしょう。

 いつもどのコンビニにどんな総菜があるのか? 
お気に入りの総菜はどのコンビニのものだったか?
どこが安いのか?を知るだけでも一歩前進です。

 さらにメインのスーパーに出向いたらら
食品の売り場は何階か?
どこに何があるかを把握出来るか?
レジは対面式かセルフか、
イオンカード等のようにキャッシュレス決済が可能か?
タイムセールの有無やポイント2倍デー等を分っているか?

 たかが食材の買い出しだけでこれだけの情報が欠かせません。
たかが買い出し、されど買い出しです。

 さらに、これはまだ序の口です、
・米を研ぐ、炊飯器で正確な水加減で美味しく炊ける?
・包丁を使って肉や野菜を適量に切り分ける?
・焼く、煮る、茹でる、蒸す、揚げる等の調理が出来る?
・薬味や調味料の使途と分量を的確に把握している?
・ガスを点火出来る?
※ガスの点火くらいと思われるかもしれませんが、
 中年になって初めて単身赴任となった方の実例ですが
 今まで一度もガスの点火を経験しないまま一人暮らしになり、
 湯を沸かす為、キッチンで恐る恐るガス栓をひねり続けた為
 着火しないままガスが充満し気分を悪くして自室から逃げ出したのです。
 一歩間違えていたら、大惨事でした。

 これらを踏まえて
1日3回、毎日こなすということがどういうことか?

 黙って食べたら10分もかからない食事の為に
どれだけ事前に時間をかけているかをいやでも理解出来るはずです。

 

【趣味の幅を拡げる】

 現役時代は毎週ゴルフ、冬はスキー、
週末は草野球といったアクティブな趣味を持っている場合、
加齢と共に次第に億劫になったり、体がついていかない、
自分は健在でもメンバーが欠けた為
今までの様には楽しめなくなったという流れは誰も避けられません。

 問題はこれ以外の趣味を持っていない場合です。
それが出来なくなった時に生きがいはどこに見出すのか?

 退職前は限られた時間の中で仲間と楽しめた趣味も
有り余る時間が出来た途端に今までのような情熱で趣味が
楽しめなくなったというケースも少なくありません。

 仕事もなく、趣味も失ってはこれからの長い人生、
まさに抜け殻となってしまいます!

 こういった事態を避けたいのであれば、
アウトドアでの趣味とインドアでの趣味を持つことがポイントになります。

 それこそ前段で紹介した料理を楽しむとか
チェスや将棋などのボードゲームや歴史研究、
パズルやクイズに取り組むといったインドアでの趣味を試す。

 アウトドアでも植物栽培等のような一人で自由にできる趣味を持つ等
一人時間を苦にしない態勢作りも重要な案件ではないでしょうか?

 

 

【世間話が出来る相手を持つ】

 貴方には配偶者以外に日常会話が出来る存在はいますか?

 この問いかけに
学生時代からの気の置けない旧友、元の仕事仲間といった
「赤の他人」と答えたケースが過半を占めていました。
却って実の兄弟姉妹であっても長年合うこともなく、疎遠な関係であれば
ますます重宝されるのは自身の身近にいる友人知人となります。

 ここ数年、同年齢の旧友から久しぶりの連絡が増えてきました。
案外ここに挙げたような理由から行動を起こしたのかもしれません。

 
 既にこのような集まりが恒常化して
定期的に集まって旧交を温めているケースもあります。

この中で長く交流が続くのは
「お互い自分の失敗談、挫折体験を話せる」
相手でした。

 別に人数の多さは問題ではありません。
仮に1,2名でもこのような存在がいれば、
外出の理由になりますし、社会との接点にもなります。
孤立や孤独とは無縁になれる存在はシニア世代には
欠かせないものでしょう。

 私の知る範囲では多くの場合、
最初の音頭取りは所謂「成功者」「出世頭」でしたが
集まりの都度自分の成功談や苦労談ばかりを話す一方で
他人の話を聞く気のないタイプが、残念ながら多かったのです。

 その結果、ごく短期間で
先に挙げた気の合う仲間だけでの新しいグループが出来て
当初の創設者は「お役御免」となりました。

 余談ですが、
再就職や転職先でいち早く職場に順応出来るのは
圧倒的に失敗談が豊富な方だそうで、
ごく短期間で職場の一員として認められているとのことでした。

 言うまでもないことですが、
成功談をひけらかすタイプの方は順応出来ずに孤立したり
ごく短期間で職場を去ることが多いとのことでした。

 

 

【今のうちに備えること】

  一気にまとめたものを箇条書きにしました。

 ・お互いの既往症、持病、アレルギーの有無、常用薬、かかりつけ病院を
  把握しておく。

  ~夫の状態は把握している妻は多く、
   妻の状態を把握している夫の少ないこと!

 ・お互いの保険証の保管場所を確認しておく。
  ~これも上記と同じです その時に周章狼狽の夫がいかに多いことか!

 ・お互いが銀行口座を持つ場合はそれぞれで「代理人カード」を作成しておく。
  ~これがあれば夫の入院時の費用を妻が代理人として
   合法的に夫の口座から引き出せる。

 ・お互いが任意後見契約で相手を後見人に選任しておく。
  ~これによって夫が被後見人になった時に
   夫の口座から後見人の妻がおカネを引き出せる。

 ・保険証券、登記済証の保管場所を確認する。
  ~お互いがどんな保険に加入しているか、保険金額は、受取人は誰か?
   自宅や不動産の名義は誰なのかをお互いが把握しておくこと。
   これに関しては妻の方が無頓着なケースが多かった!

 ・夫が家事を経験する。
  ~前述した買い出し、調理以外にも、掃除、洗濯等の経験をしておくこと。
   すべてをこなせたケースはほぼ皆無でした…

 ・お互いが遺言書を用意する(またはエンディングノート)
  ~特に子のいない夫婦の場合は必須案件です!

 ・場合によっては110万円の暦年贈与【生前贈与】を開始する。
  ~相続対策も兼ねて、配偶者への合法的な財産移転を進める。

 ・お互いの友人知人の把握と連絡を取るべき人物のリストアップをする。
  ~訃報連絡を誰に伝えて欲しいかを事前に確認することで悔いを残さない。

 ・お互いが一人っ子の場合は特に実家の墓の始末について結論を出しておく。
  ~いつどちらの墓じまいを実施するか?など等事前に決めておくことで
   後に課題を残さない。

 

 これら以外にも介護や入院後の生活、葬儀の方法等、
まだまだ確認しておくべき項目は多くあります。
個々の事情に応じてお互いで協議、検討をお願いします。 

 

 

 最後に、
ここに挙げた項目は別に定年後の案件と決めつけずに、
年齢を問わずに今すぐにでも実行して欲しい内容というのが
私個人の本音です。

 

 

 

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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