【今日のポイント】

 今日は、雇用の種類について紹介したいと思います。
特にシニア世代の場合は、正社員以外での求人募集が多くを占め、
自分のライフスタイルとの適性を慎重に判断する必要があります。

 やみくもに、明確な判断基準を持たないまま
職を探していては時間の無駄でしかありません。

 先ずはどういう形態で働くことが出来るかを
知ることから始めたいものです。

 

【正社員】

 特に説明の必要もありませんが、一応紹介しておきます。
原則は9時から17時までのようなフルタイム勤務で、
契約期間に定めがありません。

 

【契約社員】

 正社員との差異は、雇用期間が予め決められている社員を指します。
一般的には、1回あたりの雇用期間の上限は3年とされています。
契約期間が通算で5年を超えた場合労働者からの申し出によって
契約期間の定めのない「無期労働契約」への転換が可能になります。

 

【パートタイム】

 1週間の所定労働時間が正社員より短い形態を指します。

 法律上は「短時間労働者」という区分になり、
アルバイトも広義に言えば、
ここに含まれるものとされています。

 

【派遣社員】

 雇用先は勤務する会社ではなく、
派遣会社と労働契約を結ぶのが特色です。
個人は派遣会社と契約を結び、
派遣会社が派遣契約を結んでいる企業で働くことになります。

 大きな特徴として同じ職場、部署で派遣として働けるのは
最長3年という「3年ルール」がある点でしょう。
 仮にそれ以上に雇用したい場合は、直接雇用の形態になります。

 ただ、高齢者にはこの3年ルールの適用はないので注意が必要です。

 

【業務請負契約】

 上記とは異なり、独立の分類に入るものです。
例えば以前勤めていた会社や取引先等と
新たに「業務を請け負う契約」を結びます。

 資格を活かしての顧問契約等もこれに該当します。

 会社と個人との間での契約という形になるので、
定年退職後、最も注目される独立・起業形態の一つと言えます。

 但しこの場合は、
個人事業者の扱いなので労働法の保護の対象外
になる点は認識しておく必要があります。

 

【現状に最適な働き方は?】

 如何でしょうか? 
それぞれの違いは把握出来たでしょうか?
残念ながら、まずここの分類が正しく出来ている人は
多くはありませんでした。

 その為、今の自分にとってどういう働き方が
最も適したものかの選択もうまくいかなくなっているのです。

 なぜ、何のために(第二の仕事を)するのか?
どの程度(フルタイム、週3日等)働きたい、働けるのか?
家計との関係で、時給で最低限幾らが希望なのか?

 個々の事情にマッチした労働形態を予め想定しておくことは
その後の仕事探しの時間短縮にも繋がります。

 これをさらに細分化していくと、
次のような選択に行き着きます。

会社員時代のスキルを活かしたい(活かせる仕事に就きたい)
過去のスキルにはこだわらない、活かせなくても構わない。

職務の内容よりも報酬(時給)が高いほうがいい
報酬よりもやりがい・働き甲斐を重視したい

 と言えるでしょう。

 

 前述したスキルにもまた、いろいろあります。

 正真正銘、特別な資格(大型免許や危険物取扱免許など)といったものから
人事・教育担当であれば、過去に実施した研修や講師の経験値、
経理や財務、法務と言った一般的(簿記)なスキルの範疇のもの、
 
 個人的には、多様な営業経験も十分自慢出来るスキルと考えます。

 厳密には、単なるスキルというよりは、それを介しての
対人折衝力であり、コミュニケーション能力が重要なのです。
 
 それぞれの「スキル」を活かせる仕事として
どういう仕事が自分に向いているのか?

 

 ・マンション管理人
 ・銀行等での相談・受付~ATM操作指導、窓口誘導など
 ・スポーツ施設などの受付
 ・史跡や行楽地のガイド

 この手の仕事は必ず対面業務が付きまといますから
人とのやり取り、折衝能力がなければ長くは続きません。

 

 ・元の会社で嘱託として再雇用
 ・元の職場で勝手知ったる業務に従事したい

 このケースは経験値を最大限活かせ、即実務対応が可能
という点に惹かれるのですが、その一方では元の部下に
仕えるという逆転状態にメンタルが順応出来るかという課題が
残ります。

 

 やりがい、報酬、経験値の全てが満たされない、
低報酬で、やりがいを感じられない。
ただ、最も求人が多いのが「単純・単発」の仕事です。

 単純労働で言えば、清掃、介護、警備、倉庫整理等
 単発業務では、ポスティング、交通量調査員等が挙げられます。

 他にもクレーム対応、サービスセンター、コールセンター業務等は
メンタル面でかなりの強靭さが求められます。

 

【求人側の思惑】

 今度は対極にある企業側の視点から見てましょう。

 求人面で見る限りでは、大企業、特に首都圏の大企業における
求人=中途採用は現状は相当な狭き門となっています。

 その中で比較的積極的に人材募集を図るベンチャー企業は
その分「高い専門性」「即戦力」が最優先項目となっています。
急成長の会社が多く、内部体制にまだ十分な教育システムが用意出来ておらず
社員教育に時間をかける余裕がないケースが多い為の要望となっています。

 この点は、殆んどの事務系・営業系のシニア世代にとっては
転職・再就職の場合の大きな壁となっていることも事実です。

 

 これに対し、中小企業の多くは中途採用に比較的積極的です。 
ここでも即戦力を求める、高い専門性は重要な採用基準ではありますが、
これ以外にも、過去の仕事上での人脈、判断力、マネジメント力、
課題解決の能力といった「若手に有益なサポートが出来ること」
も高評価の対象となっているようです。

 但し、この場合も、希望するのは概ね50代、
それも多くは55歳以下で求人というのが実態です。

 

【終わりに】

 仮に,念願叶って転職や再就職を果たしたとして、
極端に言えば、自分の息子と同じ世代のメンバーだらけの職場で、
または会社内でどう対応すれば居場所が確保出来るのか?

 絶対という法則や必勝法はあるはずはありませんが、
実際にうまく職場の一員として長く活躍している
シニアからの聞き取りによれば、

「年下から声を掛けられる」
「業務以外の話題を話しかけられる」

 この2点はほぼ全員に共通していました。
ただの相性と片付けられないポイントがあるといえるでしょう。

 正直な話、自分から意識して行動した結果とは
大半の方は思っていませんで、自然体で臨んだだけという
答えが返ってきています。

 残念ながら今回の調査の範囲内では、
私もこれが成功の法則!というものは見出せませんでした。

 僅かに感じたことは、
全員が全員「聞き上手」であり、
「話させ上手」という点でした。

 この点だけは成功の為のヒントのひとつになるかと思われます。

 少なくとも、居丈高、過去の成功体験自慢、
いつも管理者目線での対話をするようでは即アウトという点は
間違いのない事実と言えるでしょう。

 業務の面では二度目の新入社員という意識で、
サラリーマンとしては社会人人生の先輩としての立場で、
進んで組織の潤滑油の役割に徹する姿勢は、
時間がかかるかもしれませんが、受け入れられると
私は考えます。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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