【今日のポイント】

 タイトルではシニア企業としていますが、若手の起業であれば、
親に加えて夫婦間での確認事項としてもいいかと思います。

 基本的に起業・独立の場合は、自分ひとりが全てを担う事になります。
1年365日24時間、仕事に関心を向ける生活になるのですから、
身の回りのことや家庭のことに向けられる時間は制約を受けてしまいます。

 シニア起業の場合は、特に時間に余裕のあるうちに
終活を兼ねて準備しておくべきことを紹介します。

 

 

【現預貯金・株式等】

 基本は、まさに財産目録の作成と同じです。

 自分しか把握していない口座や印鑑や通帳の保管場所について
これらは年齢に関係なく、いつ何時家族に伝えることが出来なくなる
事態に遭遇するかもしれないのです(病気・事故等)

・口座のある金融機関名、支店名、名義人、種類(普通・定期等)
・定期の場合は満期日の確認
・転勤先に使っていた地方の金融機関、
・合併、統廃合後の最新の金融機関名と支店名
・届出印の確認と保管場所の確認
・通帳、預金証書の確認と保管場所の確認

 これに関連するものとして、

・貸金庫の有無、名義、鍵・入室用カードキーの有無の確認
・自宅の金庫で保管の場合は、開錠ダイヤル番号の記録

・取引証券会社の社名、支店名、種類(株式、公社債、投信等)
・ネット証券の場合は取引先名、ID・パスワードの確認

 これらも忘れずに正確な情報を記録しておきましょう。

 

 

【不動産】

・最新の登記簿謄本、登記事項証明書、固定資産評価証明書の確認
・自宅の正確な住居表示(地番や建物番号迄を一覧にしておく)の確認
・郷里の不動産の有無、現所有者の確認
・場合によっては「借地権」の有無の確認

 他には、現名義人死亡後の当該不動産の取り扱いについても
確認しておけば後々便利になります。(相続で所有なら誰が相続するか、売却、放棄など)

 特に郷里の空き家となった不動産について、
意外に子や孫に詳細を伝えていないケースがありました。

 他にも、あるはずの場所に登記簿謄本が無かった等、
事前に確認出来たことで余裕を持って対処したケースもあったのです。

 

 

【遺言・相続】

 ほぼ全員が最重要項目に挙げるものです。
代表的な確認項目は以下の通りです。

・現預貯金の分配(自分の生活資金との兼ね合いを熟考)
・遺留分の認識
・生前贈与の実施の検討(暦年贈与、相続時精算課税等)
・現住まいの相続(同居の子供か、配偶者か、長男か)
・債務の洗い出し(住宅ローン、運転資金、連帯保証人の有無)
・財産目録の作成~上記の調査結果を反映させたもの
・遺言書の作成(公正証書か自筆証書か、法務局保管制度利用か)

 

 

【葬儀関連】

 やや抵抗を覚える内容になりますが、
だからこそ時間があり、熟考する余裕のある起業前にやるべきです。

・まずは葬儀をするかしないか?
・するのであれば、その規模、訃報連絡の範囲~家族葬か、密葬か?
・連絡先を一覧にしておく(連絡する相手を確認しておく)
・墓の取り扱い~先祖の墓に入る、自前で用意する・してある、散骨や樹木葬希望
・墓じまいの希望の有無

 

 どれも亡くなってからでは遺志の確認が出来ない事ばかりです。

 

 

【日常生活関連】

 これも書きだしたらきりがないので
代表的な事だけをピックアップしました。

・各種保険証券の見直し(生命、火災、住宅、マイカー、医療など)
・継続するものだけ保険会社名、保険内容、連絡先を記録
・各種の契約の見直し(年会費・定期購入の見直し等)
・自家用車の扱い~利用頻度、使用価値、保険料、車検代、ガソリン費、駐車場代との兼ね合い

 

 

【その他】

 場合によっては日々整理をしている場合もあります、
とりあえず努力目標として掲げるだけでもいいと思います。

・不用品の処分~書籍、電化製品、家具類、衣料、趣味品
        廃棄、売却、寄贈、譲渡などの選別
・写真類の整理、名刺類の整理
・ハガキ、手紙の処分

 上記に並行して始めておくと後で楽になるのが、

・人脈の整理(訃報の連絡先と連動します)
・付言事項のまとめ ~上記以外に家族に遺したい想い

があります。

 

 以上の項目だけでも
本腰を入れて始めると1ヶ月はあっという間です。
起業後に時間を見て、等で完成させられるような代物ではありません。

 

 先ずは後顧の憂いを断ってから、起業・開業に全力を注ぐ。
案外出来そうで出来ないことですが、
済ませておけば後で一気に楽になるのも事実なのです。

 

 これもまた「先憂後楽」の実例と言えるでしょう。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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