【今日のポイント】

 長く続いたステイホーム、
平日は自宅での仕事、休みの日も外出の自粛要請で
今までにないくらいの自宅時間が過ごせたと思います。

 さて、この春に定年を迎えた方、
定年が目前のシニア世代の方、
転職や独立を目指していた現役世代の方、

 この偶然とはいえある意味セカンドライフを考えるに
絶好の機会をどう過ごしてきたでしょうか?

「そうは言っても時間が意外に取れなくて」
「家族がいるとなかなか考えがまとまらなくて」
等など、出来ない言い訳に終始した生活しか送れていなかった方には
耳の痛い話が今日のテーマです。

 

 

【これまでの仕事の棚卸し】

 キャリアと言ってまず思い浮かぶのは
ほとんどの場合、仕事になります。

 入社以来今の会社一筋の方も
何度か既に転職を経験した方も
今回の自宅時間に今に至るまでの仕事のキャリアを
具体的に、時系列に振り返ってみて下さい。

 私の事務所に第二の仕事に関して相談に来る方のほとんどは
今までの仕事の延長線、又は今までのスキルやノウハウが通じる
職種、業種を再就職や転職の第一候補に挙げています。

 ですがその割に、
具体的に培ってきたスキルについて質すと漠然とした言い回しや、
自己評価や自己表現に自粛規制をかけた訳でもないでしょうが
この程度で自信あるスキルというのか?という内容しか出てきません…

 時間をかけていいので、
これまで経験してきた業務はどういったもので
時系列に並べてみて、どういう職種を年代別に経験してきたか?
これを箇条書きでいいので記録しましょう。

 例えば入社当時は、工場のラインでの人事労務管理に従事、
 30才前に営業に異動して対面営業業務に、
 その後代理店営業と部下の指導職に就き
 40代以降は本社で社内人材開発の責任者になった・・・

 このように分類することで
自分が誇れるスキルはこの年代のこの仕事の時に
培ったんだということが、具体的に認識出来ます。

 この流れに沿って、これまでに取得した知識やスキル等も
記録していきます。

 管理職に就いたときにコーチングスキルを、
 人材開発に関して専門分野の法律知識を、
 社内調整の為に対人折衝力やプレゼン能力を、

 会社命令で取得した、自発的に講習を受けて取得した等
なるべく詳細な背景も記録したほうがいいでしょう。

 
 どのような第二の仕事を選ぶにしても
今までの経歴を棚卸しておくことは自分の立ち位置を
自分で確認出来るのことになります。
  

 次の仕事も今までのノウハウやスキルを活かしていくのか?
未知の分野で今までのスキルやノウハウを試してみるのか?

 今の自分を構成しているこれまでの仕事の履歴に精通していることは
必ず大きな武器となり得ます。

 

 

【適性の棚卸し】

 上記の棚卸しを進めることで、
自分なりに仕事に関連する強みと弱み~適性が
見えてきます。得手不得手、好き嫌いという考えでも
構いません。

 具体的には、営業職の経験から

・人の話を聴くことが好き/嫌いだった
・人に話すこと(説明すること)が得意/苦手だった
・チームのまとめ役が得意/不得手だった
・ひとり仕事が得意/好きだった
・デスクワークが好き/向いていない
・現場仕事が好き/管理業務が好き

 といったような自己分析が可能になります。

 ただ何度もこのブログで書いてますが、
好きであっても得意ではない仕事や、
嫌いな仕事でも得意というケースがあるのです。

 一概に「好きだからこれで行こう!」
とは言い切れない点には注意が必要です。

 
 もう一つの判断すべきポイントに
「やりたい仕事」かどうかというのがあります。
価値観と言い換えてもいいでしょう。

 次の仕事ではどんな価値観を基準にしたいのか?
例えば、「人から感謝されたい」ので「感謝される仕事に就きたい」
「人の役に立ちたい」から「人の役に立つ仕事に就きたい」
その為には「収入よりもやりがいが優先」の仕事でも構わない?

 無論この逆に「やりがいより収入が優先」なので、
高給。好待遇の仕事が最優先という場合も出てくるでしょう。


 
自分にとって最重要な価値観は何でしょうか?

 適正と価値観、この確認にも十分な時間をかけるべきです。

 

 

【環境の棚卸し】

 まずは、最も身近な存在である
家族(家庭環境)について棚卸していきます。

 大学生の子供がいる/1人?複数人?
 もっと年少の子供がいる/複数人?
 自分の老親の介護が現実味を帯びてきた/義理の両親は?
 療養を必要とする家族がいる/妻?子供?親?

 
 家族構成や家庭の背景によって必要となる生活費は様々です。

 まだまだ就学中の子がいるから、
次の仕事でも教育費を賄える収入は譲れない条件である…

 通院中の老親、配偶者、入院中の子供がいるから
転勤は避けたい、遠距離でも自宅通勤が希望、または
遠距離も避けたい、30分以内の通勤圏内が最優先…

 
 家族にとって、自分にとって優先すべきは何でしょう?

 

 

【棚卸しの次に】 

 ここまでは、机に向かって考える棚卸しでした。
これで終わったわけではなく、ここから漸くスタートです。

重要なことは、棚卸しの結果を受けての「具体的な行動」です。

 例えば、棚卸しの結果、次に目指すは士業での独立、
という結論に至った場合にどういう行動をすべきなのか?

 時間管理に基づいた行動計画の策定が第一の行動になります。

 具体例で言いますと、現在55才の会社員として
60才定年後速やかに士業事務所を開設して独立するとします。

 こうなると猶予期間は5年になります。
5年後の今頃は自分の名前を冠した事務所を開設しているのです。
ただ漫然と開業では生活は成り立ちません、
開業と同時に仕事を受任していることを目指します。

では、その為にはどういった手段で顧客や顧客候補を獲得しておくのか?
 
 開業前に信頼して相談業務を依頼してくれるのは誰か?
普通は親族や会社の同僚や飲み仲間、学生時代からの友人や知人です。

 場合によっては気心の知れた仕事先の関係者など、
自分を知っている範囲の人に限られると思います。

 こういった人を相談者にするためには、どうするか?
まずは「有言実行」で定年後は士業で開業するのでという挨拶は欠かせません。
さらに現在はSNSという「飛び道具」がありますから、
これを最大限活用することを考えます。

  この際、「(半年後に)開業したら、今まで同様宜しく」ではなく
「(半年後に)開業するので、こんな相談があればお気軽に!」というように
開業は確定しているから安心して相談に来て下さいという自信を
表現しましょう。

 事前に開業に至った経緯や この資格で扱える業務の告知、
等をブログやコラム等で発信していく、その際には極端に言えば
開業前から投稿を始めてもいいでしょう。
 そうなると最低でも事前に30本程度は書き溜めておく。
では「どういうジャンルで30本用意するか?」となります。

 構成が未熟な文章では2,3回で離脱されますから
魅力あるタイトル、書きだし、構成が求められます。
こういった「スキルやノウハウ」取得にはやはりその道のプロに
習う方が早道です。

 ではいつから、講習を受け始め、
講習期間はどのくらいで想定したらいいのか?

 ブログ一つでここまで遡って時間管理が必要なのです。

 因みに私の場合は
1年間のブログ開設講座を受講後に初めてブログを開設し、
その後も3年間は同じ先生の指導を継続して受けてきました。

 この他にも自分で必要と感じたら
既存の先輩事務所へ直接出向いて師事してみるとか
ジャンルを問わずに自分で魅力を感じたブログやコラムの
作者に連絡を取り、ポイントを教えてもらうような行動を
取ることも厭わないような積極性が欠かせません。

 いったん目標を想定したならば、
半年毎に計画の進捗を振り返り、軌道修正、行動の見直しなど
柔軟に計画の再構成を図る事も大切です。

 例えば計画では1年の勉強でお目当ての資格を取得としたものの
どうも学習の進行が遅れ気味で、資格取得の期間の延長も視野に入れる、
又は計画通りに学習計画を消化したものの、肝心の試験に落ちた場合等、
想定外の事態に遭遇したら速やかに軌道修正に移る柔軟性も必要です。

 自学自習で覚束なければセミナーや講座の受講を始めましょう。
あくまでも5年後の開業というゴールは動かさない前提です。

 起業・独立の場合、他にも事務所の立地場所、必要経費、経営計画等
検討項目は山積しています。

 

 5年の猶予があってもこれだけのことを恙なくこなすことは至難の業です。
まして来年定年ですという方や、今回のコロナ禍で雇用延長の見直しや
契約の解除通告といった不測の事態に遭遇している方にとっては一日、一時間が
さらに重要な意味を持ってきます。
 

 

 そんな中、不測中の不測の事態であるコロナ禍によって
長期にわたる自宅勤務や外出自粛という「考える時間」が発生したのです。

 第二の人生を迎えるシニア世代の方はこの期間にどう過ごしてきたのか?
個人的には大いに気になるところです。 

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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