【今日のポイント】

 コロナ禍による経済への影響はこれからが本番で
年末に向けて深刻化がより拡大するといわれています。

 既に非正規雇用の従業員への契約更新の見直しや
正社員についても大規模な雇用調整も噂されており、
これに関する相談も始まってきています。

 更に企業自体が倒産、廃業に追い込まれるケースも
次第に増加しており、特にシニア世代はこれからの人生に
大きな壁に直面することになりました。

 今回は、特に定年前のシニア世代に
これから意識して欲しいポイントを紹介していきます。

 

【転職の意識に変化?】

 御覧になった方も多いでしょうが、14日付の日経朝刊に
TVCMでも有名なビズリーチ社が会員向けの行ったアンケート結果が
掲載されていました。

 約500人の会員からの回答結果は以下の通りでした。

・転職意欲がますます高まった・・・45,6%

  私の勝手な推測ですが、
 今回のコロナ禍によって在職している会社、業界が受けた影響を
 真剣に受け止めた結果ともいえるのではないでしょうか?

  今まで漠然とした将来への不安が今回の事態で明瞭になった。
 年末に向かって更なる業績悪化が確定し、回復のめどが立っていない。
 このような事態の推移を把握した方は、より具体的に、積極的に
 転職、又は独立を検討するのではないでしょうか?

・検討するようになった・・・11,1%

  これも推測ですが、会員登録はしたものの、
 まさに「しないよりマシ」程度の気持ちだったものが、
 今回の事態を受けて対岸の火事ではないことを痛感、
 初めて真剣に転職に向き合った結果がこの結果ではないでしょうか?

 実に約6割の方は「転職を具体的に考え始めた」訳です。

さて、アンケート結果の2位は 少しニュアンスが異なります。

・以前は検討したが今は少し様子を見たい・・・39,0%

 ここは、逆に今まで転職を目指していた、検討していた業界や職種が
今回の事態で予想外に経済基盤が脆弱だった、市場が意外に小規模だったといった
実態が明らかになったことで、一時活動を停止したり、
逆に、今の仕事(業種)が予想以上にこの事態にも強靭だったことから
いったん、転職案件を保留したのではないでしょうか?

 

 これまで転職の要因としては、
「給与・待遇面」「やりたい業務~生きがい」が大半でしたが、
今回のコロナ禍によって「在宅勤務が可能なこと」「社内のIT化の度合い」
といったリスクマネジメント的な要因も、転職志望先を選択する際に
今後は大きな比重を占めるようになると言えるのではないでしょうか?

 

 

【今から目指す資格は?~既存の資格】

 これから資格取得を目指す場合、
今の仕事に繋がる資格、今の仕事の幅を拡げる資格
これらをまず考えるケースが大半です。

 例えば、経理部の社員であれば、
会計士や税理士資格を目指すケースです。
簿記検定2級以上やFP技能士なども業務に繋がる資格でもあり、
将来の独立にも繋がる資格になり得るものです。

 在職中であれば、資格取得によって、より高度な分析や
取り纏めを担う業務への配属も夢ではありません。

 定年退職後の将来を見据えてというならば
人生100年時代と言われる中、
シニア世代からの資産運用相談等の仕事は増加は必至ですし
相続税や贈与税、不動産取得税、自動車税といった
身近な「税金」を取扱業務にすれば、顧客は自分の努力次第で
十分獲得、拡大は可能です。

 

 

【今から目指す資格は?~将来性の見込める新しい資格】

  上記とは逆に、今までとは全く無縁の分野の資格を取得?

 今後はこの分野の需要が高まるのでは?
 今から取得しておけば、必ず仕事につながるのでは?

  特に将来を見据えた資格を目指す場合は
 即生活が成り立つような収入は期待出来ない、しないことになります。

 例えば、先に書いた人生100年時代、
高齢化社会の拡大をテーマとして、見方を変えれば
終活に関連する問題解決は今の高齢者はもとより、
自分たち世代を含めた高齢者予備軍にも欠かせない課題です。

 具体的には、終活アドバイザーや介護事務管理士等が狙い目?
と言えるでしょうか。
 
 特に、前者の資格は
寺や霊園、または葬祭業者、あるいは介護施設と
業務提携が出来れば、安定した収入も確保出来る可能性が出てきます。

 後者の場合でも
今後は介護施設やデイサービスの施設等での仕事が見込まれます。
これは介護福祉士やケアマネージャーといった仕事とは異なり、
会計や受付、レセプト事業などの介護事務分野での仕事となるので
長く勤めることが可能です。

 

 

【今まで以上の覚悟が必要】

 既存の仕事に繋がる資格を目指す場合でも、
将来性に期待して新規の資格を目指す場合でも、
また見事に取得を果たした場合でも、
その資格で生計を成り立たせることとは別問題です。

 数多ある資格の中から何を選ぶか?
最終的な判断はあくまでも自己責任ですが、
少なくとも取りやすいからとか、今話題だから、人気だから
等と言った根拠の弱い動機ではまず成功は覚束ないでしょう。

 矛盾しますが、
先に書いたように資格を取れば将来は安泰などということは
全くありません。

 資格の取得についても、皆追い込まれれば考えることは
同じになっていきます。人気が高まれば合格率は下がり、
取得しても供給過剰になっていては更なる競争を強いられるだけです。

 転職に目を向ければ、シビアな言い方をしますが、
50代半ば以降のシニア世代には転職市場は今まで以上に
より狭く、高き門と化しています。

 冒頭に紹介したように転職を意識した若い世代が
今まで以上に転職市場に参入してきたら、
「意志薄弱な」シニア世代にまわってくる機会は皆無でしょう。

 矛盾しますが、転職希望の場合であっても
有資格者や専門知識を有する方が有利になる場合も少なくありません。

 更には同じ資格を有して、同じ経験値を持っていれば
若い世代を選択するのは言うまでもないことでしょう…

 
 転職も、独立も考えず、
何もしないまま再雇用や定年延長を選択しても
肝心の会社の存続が危ぶまれるようになれば
真っ先にリストラの対象となるでしょう。
そうなれば、より選択の幅も猶予時間も無くなります。

 幸か不幸か、今回のコロナ禍によって
自宅待機やホームワークの機会が増えたのであれば、
従来よりは第二の仕事について検討する時間と機会は
多く与えられたことになります。

 より若い世代が自身の将来について
今までにない真剣さで考え始めているとすれば、

 50代の方にとっては、よりこの期間の過ごし方が
今後の人生を決めると言えるかもしれません。

 

 50代、特に半ば以降のシニアの貴方は
この貴重な時間をどう活用していきますか?
又は活用出来ていましたか?

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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