【今日のポイント】

 昨年は「黒字リストラ」今年は「コロナ禍による業績悪化リストラ」
これらの影響をまともに受けることとなった40代から50代の年齢層からの
相談というか、愚痴というか判然としない内容での面談が増加中です。

 今回はそういった「相談者」に共通した気になる特徴について、
紹介していきます。

 こうではいけない!
という反面教師として、参考にしてもらえれば幸いです。

 

 

【気になる相談者に共通する特徴】

 現在の会社に不平不満ありきの転職。独立の相談者からよく聞く話なのが、
例えば今の職場に異動して10年間、その後全く異動がない、昇進昇格がない
というような会社の処遇に対する不満が転職や独立のそもそもの動機というケースです。

 これに関しては逆の立場からの話を聞く機会がありました。
過去にある企業の人事関係の役職者とお話しさせて頂いた時に出たのですが、
人事異動の際、最も悩むのが「社内で受け入れ先がない」人材の扱いということでした。

 所謂、定期的なローテーションの人事異動の際に内々に打診しても
どの部署からも受け入れNGが出されるため結局異動は見送り、
結果的に現部署に残留という形が延々と続いてしまうというケースです。

 本人の言い分は別にして、このようなケースの場合は大幅な組織改革の時や
子会社への出向といった人事の選考にも候補には上がることはなく、
リストラの有力候補になり易いとのことでした。

 受け入れ先がない、という事実はどういった経緯で植え付けられたのでしょう?

 

 

【本人の能力の問題】

 あえて厳しい言い方をしますが、
「絶対的な能力不足」のケースです。

 明らかに当人が希望する業務遂行に求められる能力に欠けているケースや、
希望する待遇(役職)に値しない能力しか発揮していないと判断されている為です。

 例えば、現場の営業職の中堅社員が本社の企画・宣伝部への異動を希望する。
当人は数々の販促企画を立案し売り上げに貢献したと主張するものの、
その実態は群を抜く商品力のおかげであり、他のセールスも同等かそれ以上の
実績を上げている為、「予算以上の実績で当たり前」としか上司は判断していません。

 既に十分な営業経験を積んでおり、部下となる若手の指導も行っています。
彼らを叱咤激励したおかげで、所定の予算達成に貢献したと本人は自己評価しています。

 ですが、その指導内容はただの精神論の繰り返しや
自分が現役の頃の成功譚を押し付けるだけで具体的指導ではなく、
成功譚にしても既に時代遅れの手法の為、今の時代には全く通用しません。
実際は後輩社員の自助努力の結果が実績に繋がったのですが、
哀しいことに本人だけが気付いていません。

 その為に、なぜ自分の功績を評価しないのかと不満に思うのです。

 こういうタイプは既に我々の年代以下では絶滅したと思っていたのですが、
 案外50代でもまだ生き残っていたのです。

 この手の相談者は面談の中で過去の経歴を説明をしてもらうとその口調で
ほぼその実態は判明します。

 

 

【人間性の問題】

 次に居場所がなくなるタイプとして挙げられるのが、
「協調性の欠如」のタイプです。

 前項と異なり、業務遂行能力は水準、又は水準以上を有していても、
会社組織の中では不可欠なチームワークが求められる仕事に不向きなのです。

 協調性に欠ける。
 コミュニケ-ション能力に欠ける、又は欠如している。
 失敗の際に責任回避をする。

 所謂「唯我独尊」タイプと言えるでしょう。

 実際、数人だけでしたが履歴は立派、営業成績もお見事、文章は理路整然。
と文句なしなのですが、会話の中に同僚や上司を下に見るような口調や素振りが
垣間見えるのです。また、プロジェクトチームで残した実績についても
度々「自分の発想で」「自分が」という言い方をしてました。

 またわずかに成功に至らなかった実績についての説明時には上司の判断ミス、
同僚の不始末をことさら強調してきました(そんな実績を正直に記載している点は
ある意味几帳面なのですが…)

 仮に真に実力を有しているのであれば、なぜ今の会社の冷遇に耐えているのか?
今のタイミングでは難しいですがもっと早い時期に転職なり独立なりを決断しても
成功が約束されていたのではと思うのですが、この問いかけに共通するのが、
「今の会社内で評価して欲しい。」「今はその時期ではない。」といった
「かまってちゃん」的な受け身(会社依存)の優柔不断な姿勢に徹している点です。

 ずば抜けた実力があるならまだしも、水準並みの実力でしかないのに
この姿勢(人間性)のままでは、会社としてもそれなりの扱いに徹するでしょう。

 

 

【姿勢の問題】

 最初に揚げた能力面にも重なる部分がありますが、
例えば事務仕事の場合で恒常的に残業するタイプも、会社側は要マークです。

 他のメンバーと共に同じ課題を与えられた場合でも、ひとりだけ残業になる。
あえて残業代欲しさの為の意図的な残業であれば、そもそも論外ですが、
そうでない場合は、別の意味でより深刻な事例と捉えられます。

 会社側の判断は、概ね以下のような見地に立って下されます。

・なぜ自分が残業するのかを問題視していない。
・指摘されていたとしても改善の努力をしない。
・あるいは非効率的な自分の行動(能力)に気付いていない。
・より深刻なのは、計画的な行動が出来ない、しない。
・さらには、成長意欲、向上心が欠如している。

 この他にも、遅刻が多い、出勤時以外にも会議の集合なども遅れるといった
時間にルーズ、行動管理に欠けるタイプも同様の見方をされます。

 この点も、予め相談時間を予約し、何時から面談開始と約束していても
平気で10分、15分近く遅刻する相談者に共通する特徴です。
このタイプは遅れるとわかっても連絡を入れてきません。
理由を質すと電車が遅れたためとか、出発前に電話が長引いてなどと
自分以外に理由があった(ような)言い回しをしてきます。

 おもしろいことに、このタイプに共通する不満は
「自分は給与以上に働いている。」
「自分は間違った行動はしていない」という自負(思い違い)
からきている点です。

 その結果は、常に現状に不満(給与、役職、部署)を持つか、
指示された以外の行動はする必要はないという勝手な判断での行動に徹する。
どちらにしても会社の見方は「不要不急の人材」で一致します。

 最近の事例でしたが、コロナ禍によってテレワークやリモート会議が
日常的になったことで今まで露見しなかったIT音痴?が発覚し、一気に
今までの口だけ番長が明るみに出てしまい、存在感を無くした相談者がいました。

 

 

【意識の問題】

  全く自分の信念や意識を持たないまま相談に来る方は少ないですが、
確固たる信念やそれに基づく行動指針を持って相談に来る方も少ないのが現状です。

 多く見られるのは、

・終始楽観的に考え、現状を都合よく考え、それに基づいて行動する。
・行動は起こすも、行動しながら、なお考え(悩み)徹底を欠く行動を繰り返す。

 のどちらかです。

 
 理想としては、
考えるときにはあらゆる想定を徹底的に深堀りして情報収集に励む、
その中で自分で決めた最適とした考えを実行に移す、
実行に移したら徹底的に突き進む。 

 とはいえ、これがなかなか実践出来ないこともまた事実です。

 あらゆる事態を想定し、最適と思える方向性を見出したとしても
実際に行動に移さなければ熟考した意味がありません。

 考え抜いた末、行動に移さない理由を考える。

今はそのタイミングではない
時間がない
おカネがない

どうせ自分なんかでは
もうこの年齢だから
潰しのきかない仕事しかしてこなかったから

 このタイプはこう考える自分を肯定して欲しい
慰めて欲しい、自分のせいではないこと分ってほしいを分って欲しい

 私から見れば貴重な時間と有料相談料を何のために消費しているのか?

 これに対して、
ここまで検討を繰り返しての結論だから~悔いはない、失敗しない
今の自分ならやれる、実現出来る、なぜならここまで備えてきたから(成功する)
こういう経験を積んできたから、確実な勝算を確信しているから(成功する)

 このタイプの特徴は、
なお足らざる何かがあるのでは? 
まだ視野が狭いのではないか?
と言った数少ない前向きの不安の解消に足を運んできます。

 

 不肖、脱サラ独立を果たした「先達である私」に、今の自分(の考え)を
肯定して欲しという点だけはどちらも同じなのですが、その意識は天と地の差です。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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