【今日のポイント】 

 これまで何度もシニア世代が直面する
就活の厳しさを紹介してきました。

 またそういう環境にある、
主に50代の方から多くの相談を受けてきました。

 今日はその中から私が感じ取った
シニアなればこそ留意すべき心得を
紹介したいと思います。

 

【経験の蓄積は諸刃の剣?】

  サラリーマンの場合、
一つの部署や部門内で長年業務に従事するケースは
少なくありません。営業一筋とか、経理一筋といった
その道ではスペシャリストとなるケースです。

 日々の業務の中で、時代に合わせた業務の見直しや
システムの改善等の気づきは、やはり長年の経験値によって
磨かれ、自分独自のノウハウやスキルとして習得されます。

 だがその反面、新たな分野との接点は少なく、
新しいビジネスチャンスのリサーチといった
未経験の分野に出会う機会には恵まれなくなりがちです。

 当然、関係部門との人間関係や人脈は深く構築されるものの
新規の人脈や他部門との交流の機会ははほぼないままとなります。

 こうなりますと、仕事の立ち位置は内向きになりやすく、
「今の組織」をいかに「改良・改善するか」に固執しがちになり、
現状を否定するような新しい組織の構築や、全面的な変化は
避けるようになるのです。

 特に、長年業績が好調であったり、
右肩上がりの業界にいる場合この傾向に陥りやすく、
いったん業績停滞や悪化という環境になると
小手先の回避策ばかりに終始したり、
ひどい場合は「他責追及」に向かいがちになります。

 これは、宮仕えだけでなく、
独立・起業の場合でも同じリスクを抱えます。

 開業後10年、今までうまくいってきたから
今は厳しいが、ここをしのげば、元通りになる
(だろう、なってほしい)

 と、成功体験の束縛から抜け出せないのです。

 もっとひどい例では、
上記のような今まで成功してきたといった
自分自身の環境ではなく、他人の成功環境だけを見て、
(あちらが)うまくいっているから自分もうまくいくだろう
同じやり方をしているのだから、少なくとも失敗はないだろう…

というような、他人の成功体験に依存するケースもあるのです。

 以前もほかのブログで述べたと思いますが、
知識や経験の蓄積は、時として好奇心や客観的視点を阻害するのです。

 

【シニアが意識すべき3つのポイント】

1)健康
  どの年代でも健康管理は大切ですが、
 シニア世代は特に肉体的、精神的に健康であることに関心を持つべきです。
 肉体の健康管理は言うまでもありませんが、シニアの場合のポイントは精神面です。
 
  精神面ではストレス管理が出来ているか? 
 新たな人間関係を構築することに実は抵抗を感じてはいないか?
  
  どんなに資金やスキルに恵まれていても、まずはこのポイントに
 何の支障もないかどうかを最優先で調べて下さい。

2)経験・ノウハウ・スキル
  仕事を通じて得た価値のあるスキルやノウハウ、
 仕事の上で有益な人脈は先に述べたように
 却って選択肢を狭めるリスクを内包します。

  会社の看板、今までの実績をを外した時
 自分はどういった社会的評価の対象になるのか?
 あくまでも客観的に判断しましょう。
  

3)変化への順応性・対応力
  再就職、転職、雇用延長等など、
 宮仕えを続ける場合は、組織内での人間関係は
 今後ますます多様化、複雑化します。

  今までなら年下の上司や元同期の下で働くといった
 年齢差の壁だけでしたが、今後は異性の上司、年下の異性の上司や
 国籍の違う上司や同僚と仕事をすることもないとは言えません。

  例えば年下の、異性の上司の下でも
 自分は抵抗なく仕えることができるか?
 国籍も違う年下の異性の同僚とチームを組むことに
 わだかまりがないかどうか?

  これに加えて、
 考え方の違い、仕事の手順の違い、慣習の違いといった
 ソフト面での違いに対して順応性を発揮できるかどうか?

  さらには、新しい分野の仕事に就いた場合
 これまで培ってきた自分のノウハウやスキルの中で
 どの部分なら新しい仕事に適用できるのだろうか? 

  または。この分野の仕事に対応するためには、
 どういったスキルを早急に体得するべきなのか?

  この場合視点の基準を自分から外して、
 客観視することが大切なのは言うまでもありません。
 例えば、先述した新しいスキルを体得するということも、
 実は体得することよりも、そのためにいかに行動するかが重要になってきます。

 

 新しい仕事に臨むシニアはどう行動すればいいか?
それを知るためには遠慮なく周囲にアドバイスを求めることです。
唯我独尊ではなく、自ら組織の中に飛び込む=相談することで
組織の中で浮くこともなくなり、協力も受けやすくなります。

 これは独立・起業してサービスや物販を始める場合も同じです。

 これからは男女、年齢別によるターゲットの絞り込みにしても
シニア層へのアプローチの可否、シニアの男性、女性といった区分。
さらには日本人以外をターゲットと出来る商機の有無といったように
多方面にわたるアンテナを張る必要が出てきます。

 

【思い込みと思い違い】

 言い換えれば自信と自惚れです。
これまでの豊富な経験や築き上げてきた人脈を
過信すること、依存することは自惚れであり、
思い違いになりやすく、判断を鈍らせるのです。

 思い違いに対して、
思い込みはある程度必要な要素です。

 この場合重要なのは、成功の数ではなく
成功に至る過程のほうで、こういうプロセスを見出した、
あの時の選択の正しさで結果を残せた。 
 だから今度も正しい過程で結果を出せる。
自分はそれだけの経験をしているという自信であり、
自分を肯定する思い込みです。

 謙虚や謙遜は日本人の美徳ではありますが、
自信ある部分は積極的に公開することも大切です。

誇張なき自己紹介が出来ることイコール客観的な判断ができる人
であり、第三者に対して最初の高評価につながる。

 

 私の乏しい経験の中でも
この点は「私の思い込み」として、
自信をもっていえることの一つです。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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