【今日のポイント】

 子供ももう50代、親である自分も80代
親子共々、いつ何があってもおかしくない年齢です。

 同居、別居を問わず、日頃どんな会話をしてますか?

 会話はしていると答えた方の中で、
お互い(の家庭・家計)に関する情報の共有が
出来ていると答えた方は、多くはありません。

 お互いの無事を確認することは
もちろん大切な事ですが、それに加えて
お互い老境に入りつつある親子と言う関係では
何を知っておくべきか、知らせるべきか?
最低限これは知っておいて欲しい、知らせて欲しいという
情報の共有が大きな意味を持つのです。

 

 では、
具体的にはどんな情報を共有すべきなのか?
以下に簡単にまとめてみました。

 

【実家】

 まず、最もお互いの意思を確認すべきことは
実家の扱いでしょう。

 親とすれば、今自分たちが暮らす
この実家を子はいずれは所有する気があるのか?

 もしくは暮らすつもりはないものの
将来的にはここを売却し、新たなマイホームを
購入する予定があるのか?

 要は子供(世帯)にとって
実家の存在は「将来の負荷」ではないかどうかを
確認する事です。

 双方での確認で
将来の実家の処分についての方向性が決めやすくなります。

 子に所有に関する意思がないのであれば、
親世代が将来施設等への入居、入所する際の備えとして
自由に売却の交渉に入れますし、終の棲家とするならば
将来を見据えての改装も自由に進められます。

 また親が既に施設等への入所、入居で
実家を空けて転居しているのであれば、
早々に売却の交渉に入り、金融資産として保有、
または子供への相続財産として備える事も可能です。

 お互いが心身共に健康な時点で方向性を決めておくことは
相続財産の中で最も始末に困る可能性が高い不動産の問題を
未然に防ぐ事にも繋がります。

 

【子供の家庭、子供の生活】

 先に述べたように
子が50代の、それもサラリーマンであれば
やがて来る定年後の生活の問題が出てきます。

 宮仕えの生活も残り10年を切った時点で
その後はどうするのか?

  親の立場の方で
この点を50代の子供と話している方は
どれだけいらっしゃるでしょうか?

 いい大人になった中年の子供世帯の
生活水準や現状を聞き出すのは難しいと
思いますが、住宅ローンや教育ローン等
の有無や返済状況などについては親としても
把握しておく方がいいでしょうし、
子の側からも躊躇せずに
生活が苦しければ苦しいことを伝える事で
問題の早期解決が図れるかもしれません。

 どうにもならなくなってから
泣きつく、泣きつかれるよりは
問題解決に向けての選択肢は多いのではないでしょうか?

 

 定年まで残る気なのか、在職中に転職を目指すのか?
定年後には再就職をする気があるのか?
それとも起業・独立を目指すのか?
年金受給までの短期の仕事で十分なのか?
そもそも推定の年金受給額を把握しているのか?

 80代の親が心配するような内容では
ないかもしれませんが、場合によっては
親の生活にも影響が及ぶ可能性があることです。

 

 上記の話の中で、
子供世帯の家計に問題があると判明した場合、
親として可能であれば、自分たちの生活を脅かさない範囲での
生活費の援助や子や孫に対しての生前贈与の活用等を検討する
必要があるかもしれません。

 

 子供も既に持ち家であれば
そのマイホームの改築やリフォームの予定はどうか?

 孫がいるならば、その現状も確認します。
既に社会人になって独立している。
浪人生活が続く。
卒業はしたものの引きこもり状態。

 場合によっては既に結婚し、
さらに子供(ひ孫)もいるようなケースもあるでしょう。

 こういう現実を深堀していけば、
子供世帯の側でも真剣に今後のマネープランを
考える事になりますし、先の定年後の生活についても
早い段階から真剣に取り組むことに繋がります。

 

 最後は親の側の課題となりますが、
子供たちの人間関係にも気を配ることです。

 子供が複数いたら、
まずは、兄弟姉妹間の関係はどうか?
次に、夫婦間の関係はどうか?
さらに、子供との関係(子と孫)はどうか?

 親族内での騒動を未然に、
あるいは最小限に留める為に
親として出来ることは何かを考える為にも
知っておきたい情報のひとつだと思います。

 例えば、
長男一家と次男一家のトラブルは
もしかすると、親の自分たちが
無意識に特定の子に対し、
あるいは特定の孫に対して
依怙贔屓に見えるような態度を見せていたのが
原因だったのでは?

といった自己診断にも役立つことにもなるのです。

 

【親からの情報】

 子の立場から言い出しにくいこと、
聞きにくいことのひとつに、親の健康状態があります。

 高齢ドライバーの問題を筆頭に
自分の認識と世間一般、または子の目から見ての
健康状態には乖離があるのは否定出来ません。

 せめて 
・かかりつけの医者
・持病(既往症、治療中含めて)
・常備薬・アレルギーの有無など

 この程度の情報は親子で共有しておきたいものです。

 最後に終活の一環として
早い段階で知らせておいても構わない
情報の共有化を考えます。

1)実家の墓の情報、宗派等を伝えておく
  以前にも書きましたが、意外に知らせていないのです。
 改葬を行う場合にも役立つ情報のひとつです。

2)自分たちの交友関係をまとめておく
  信頼できる友人、知人、親友、近隣の仲良しなど
   ランダムでいいのでフルネームをまとめておく。
 これに記載した人物には葬儀の参列を希望するとか
 訃報連絡だけは希望などコメントを付記してもいいでしょう。

3)使用しているなら
  
SNSのパスワード、(パソコン、携帯、スマホ)
  通販等で契約している相手先の情報~月会費か、年会費か、引落か振込か

4)不動産に関する情報
  名義変更をしないまま既に3代目になっていた!
 この間に相続人は3桁近くに膨れ上がった!
 このような事態だけは避けたいものです。

5)債務の情報
  借金、連帯保証人等の事実こそ、真っ先に伝えるべきです。

 

 如何でしたか?

ここで紹介した情報の共有化、貴方の家庭ではどこまで出来ていましたでしょうか?

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

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