【今日のポイント】

 特に新卒から今に至るまで
サラリーマン生活を全うしてきたような
40代以上の世代の方にとって
再就職、転職、起業のすべてにおいて
強く意識して欲しいことを紹介します。

 

【現状肯定の盲点】

 現状が居心地がいい、
仕事にもやりがいがあり、
職場の雰囲気も良好、
管理職として、専門職として
「快適な環境」にいる現状。

「このままうまくいけば
定年まで行けるかも?」

「とりあえず、行けるところまで
このまま行くことにしよう。」

 貴方が40代であれば、
まだしも、50代以降に今のままの環境が
保証される根拠を考えたことがあるでしょうか?

 ~うまくいけばいいものの、
うまくいかなくなった時にどうするか?

 現状を否定したスタンスで
40代、50代に何をすべきかを考える。

 今後生じてくるであろう障壁に
立ち向かうのか、逃避するのか?

 多くの場合、当事者意識としては
逃避している自覚はありません。

・今考えるべきことではない。
・「時間が出来たら」真剣に考える予定、考えたい。
・今の仕事が忙しいので(優先順位は今日の仕事、目先の仕事)

 先ず問題意識自体が希薄、又は皆無であること、
その先にあるのは思考停止という現実逃避になる事、
なかなか正確に認識出来るケースは多くはありません。

 どうも、問題回避、現状逃避を
「今の会社に対して後ろめたい。」
「余計なことを考えて仕事に影響したら申し訳ない。」
「ひたすら一途に、仕事に邁進していれば上は認めてくれる。」
といった「愛社精神の発露」にすり替えているようです。

 

【行動に移す決断】

 次に、前項の課題はクリア出来ている方でも
(将来について考えたり検討することは出来ている。)
肝心の行動が伴わないまま今に至るケースです。

 または60歳までの行動計画までは
きっちりと具体的に形になったものを
作成・用意しているものの、
最初の一歩の踏み出しをしないまま
数年を空費してきているというケースです。

 こういう方は
「軌道修正」の立案も上手で、
見事に短期間で「修正計画」を策定しますが、
またも実行に至らず、
二度三度と「修正作業」に
勤しむことになっています。

 

 この中には目的と目標を取り違え、
計画を完成させることが目的化している
形を変えた現実逃避も含まれていると言えます。

【自己精査=能力の自覚】

 3つ目は、やや残酷な内容です。

 問題意識を持ち、
周到な行動計画を立て
計画に基づいた行動も始めたものの、
結果に結びつかない。

 例えば、
退職前に司法試験に受かる。
半年以内に調理師免許を取得しておく。

 努力はしたものの、
もしかするとその努力は
適性を顧みない努力ではなかったか?

 

 極端な例を挙げましたが、
第二の仕事の為に許された時間内で
それは間違いなく到達出来る目標設定だったのか?

 自身で冷静に判断、又は納得することは
難しいことです。

 仮に時間に余裕が持てるのであれば、
時間を延長して行動する。
または時間内に達成出来る目標値に
修正するという判断力もまた必要になってきます。

 安易な目標設定は
安易にハードルを上げたり下げたりします。
これは臨機応変ではなく、優柔不断と言います。

 

【第二の仕事の区分】

 さて、ここで復習の意味も込めて
仕事の選択肢の考え方をまとめてみました。

再就職や転職の場合、
ほぼ100% また組織(会社)で働くという選択です。

起業や独立の場合は、
個人で働くという選択になります。

 前者(再就職や転職)の選択の場合、
さらに現在の職務(業種)の延長線上(同分野)で働くか
新たな職務(異業種・異分野)で働くかの選択があります。

 上記の現職の延長線上という範疇には、
雇用延長や、再雇用で嘱託になって
同じ会社に留まる事も含まれます。

 新たな職務(仕事)に就くというのは 
異分野へ転職することです。

 

 個人の場合でも、
現職の延長線上で働くというケースはあります。
とりあえず宮仕えのまま、週末起業や副業等を始めるケースです。
但し、この場合は副業許可の場合という制約付きになる事は
避けられません。

 個人で、会社組織に属さずに
新規の分野に挑むのは 独立・起業となります。
自営業(飲食、物販)や士業等が該当します。
最近ではYouTuberやTikTokといった「仕事」も
これに該当します。

 

 どの選択をするとしても、
共通することは「思いつきや感覚だけで」
成功する仕事は無いという事です。

 その仕事で希望する収入は得られるのか?
 その仕事は今後30年は安泰な業界(業務)なのか?
 その仕事と自分との適性(相性)はどのくらいか?

 

 この3項目だけで徹底的に向き合えば
1年前後は必要と私は考えています。
特に個人で仕事を始める選択の場合は
確実に必要最低限の時間と考えます。

 

【共通する不安要素?】

 この項目は転職・再就職を選択した場合に
特に留意すべき内容となっています。

 仮に50代で転職、又は早期退職で再就職の場合、
企業毎に規則は違うとはいえ、概ね60代のうちに
「定年」が設定されています。

 60歳定年であれば
50歳ジャストで再就職したら10年後、
55歳なら5年後に再び同じ問題が生じるのです。

 最近では60歳ではなく65歳で再雇用の期限も切れて
正真正銘の再就職を迎えるケースも増えてきています。
こうなると、幸いにも次の職場に移れたとしても
僅か5年後、70歳になればほぼ2回目の定年退職を迫られます。

 会社側とすれば、
せっかく仕事にも慣れ、まだこれからという時期なのに…
 個人としても、
まだまだ働ける自信はあるのに、また就職活動か…

 50代、特に55歳以上で再就職や転職を目指す場合、
この問題を今のうちに意識しておく必要は言うまでもありません。

 同様に、
シニア再就職の場合、難しいと言われるものに
目標設定があります。
 
 数年後にはまた定年を迎えることが分かっている。
結局は仕事を覚えた頃にまた振出しに戻る。
会社側としては短期間での目標設定とせざるを得ない?
働く側からすれば、どうせ数年後にはいなくなる会社、
と思うとモチベーションアップや維持が出来るでしょうか?

 就職面接時に我が社にどういった貢献が出来ると問われた時に
「1年後にはこれこれ」「3年後にはここまで」
と言えるほど精緻な目標設定が可能な人であれば
問題ではない事ですが?

 さて、人間年齢を重ねれば、
何か新しいことを覚えるのにも時間がかかります。
時事用語やトレンド情報にもついていけなくなる世代です。
新しい業務に就くや否や、覚えなくてはいけない
業界知識、専門用語、その会社独特の言い回し等が
多数待ち構えています。

 営業経験が豊富でも業界知識が無ければ
主導権は握れません。

 

 さらに、その長い経験値が障壁になる場合もあります。
仕事の進め方が、自分が馴染んできた昔の流儀から変われない。
~営業は足で稼ぐ? コミュニケーションは呑みニケーションから?

 新職場・新会社の社風や企業風土が肌に合わない事もあり得ます。
今迄は良くも悪くもトップダウンで即断即決だったものが
新職場では時間をかけてのボトムアップ式、どうにも歯がゆい!?

 社風や企業風土への順応に関しては
最近は企業側も重大な懸念を持ち始めているようです。

 今まで属してきた業界での(昭和から平成にかけての)
豊富な経験やそこから取得したノウハウやスキルは
間違いなく本人の一つの武器ではあるのですが、
果たして令和の時代のビジネスにも活用、応用が可能かどうかは
未知数なのです。

 時代遅れのノウハウ自慢では却って組織の足並みを乱すだけです。

 管理職の場合でも同じことで、
長年の管理経験からくる部下の指導に
自信があると思っていても、それはあくまでも過去の話。

 今の環境で昔と同じ管理手法が通じるかを
自己判断だけでなく第三者の目から
判断をしてもらわなくてはいけないのです。

 年下の、それも直属の部下からの意見は
決して耳障りの良いものではないでしょう。
ですが、中途入社でいきなりの管理職採用の場合、
その会社での業務経験は、部下の方が豊富なのです。

 自己の経験重視(多くは自慢話)や
理想論に奔る恐れを十分認識して
指導やアドバイスを考える
一歩引いた管理、同じ目線からの
応対を心がける必要があるのです。

 

 最期になりますが、
全ての選択の場合に言える事では、
健康・体力面の問題があります。
どう力んでも年々不安要素は増加します。

 特に起業・独立の場合には
頼れるものは自分ひとりです。
飲食等の仕事ならば、腰や下半身を痛めただけで
立ち仕事が出来なくなり、仕事が成り立たなくなります。

 
 既に腰痛の持病を発症させていながら
あえて立ち仕事(飲食店経営や物販店経営等)を目指すのは
この問題以前に、前記した「自己精査=能力の自覚」に
問題を抱えていると言えます。

 

 この点からも、50歳を過ぎたら
自己負担を覚悟で定期的な健康診断を習慣付けすることも
大切になってきますし、事前に自身の健康状態が判れば
継続不可能な仕事の選択をしなくても済むのです。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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ブログ「新・先憂後楽」
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