【今日のポイント】

  70歳まで現役で働く時代、働ける時代という一方
最近目に付くのが40代以上の「中堅世代」への逆風です。

 共通したワードは「45歳」でした。

 

【45歳以上が狙い撃ち?】

 この想いに至ったのは、
今春から40代の仕事に関する相談案件が
増加し続けていることからでした。

 私は先方から言わない限り、
こちらから勤め先を問わないようにしていますが
相談が進む中で判明する勤め先は、
上場企業であるケースがかなり目立っていました。

 ~私のブログに触発される40代が増えてきた?

 という自分勝手な想像にうかれ気味だったところ、
実は昨年後半から始まった上場企業での早期退職
の募集が相談者増加の理由であり、
その対象年齢は、多くの場合「45才」でした。

 

 ざっと調べただけで
今年に入ってからだけでも
1月にスポーツ用品のアルペンが
45才以上64才未満の社員
を対象に早期退職を募集

2月にカシオ計算機が
45才以上の一般社員と50歳以上の管理職

協和発酵キリンが
45才以上勤続5年以上の全社員

コカコーラボトラーズジャパンホールディングスは
勤続1年以上45歳以上の全社員

を対象としていました。

 

 昨年でも、有名企業の中からでも
10月に日本ハムは45歳以上の社員
エーザイは45歳以上の従業員
を対象に早期退職を募集していました。

 

 実は私の前職の会社でも
まずは、国内部門の管理職を対象に
リストラを実施することが新聞発表されました。

 未確認ですが、
今は管理職と限定されているものの、
当初の目標人数に達しなければ、
一般社員も今後対象になるという話も出たそうです。

 

 
 こういった傾向を見るに、
既に多くの大企業では
45歳手前での「選抜」が常態化
してきたと思えてきます。

 先に紹介した事例では、
大半は最初から「全社員・従業員」
という括りで募集しており、
従来のように「人件費膨張の最大要因」として
中堅管理職からリストラを始めるという
パターンではなくなったという点が
今迄とはやや異なる傾向と言えます。

 要は、
45才という年齢時点での査定によって
今後の会社への貢献期待度を一律に判断している
と言えるのではないでしょうか?

 

【なぜ45歳からが?】

 ある記事の中では45歳以上の例えとして
(例えにしてもひどい言い回しですが)
「卵を産まなくなったニワトリに居場所はない。」
とありました。

 卵を産む=会社に利益をもたらす
という点から、社内外において売り上げを伸ばす、
経費を削減する、技術革新を図る等の
目に見える成果を今後は期待出来なくなった
(=卵を産まなくなった)
と判断されるのが45歳の時点だというのです。

 この背景として説明されていたのが、
インターネットサービスやAIの台頭とありました。

 確かに、証券や銀行等の場合を例にすれば、
わざわざ相手先に出向いて窓口で手続きをすることもなく
大半の手続きはネットバンキングで済ませることが出来ますし、
ネット証券では手数料無料等の魅力的なサービスを謳って
新規顧客を獲得しています。

 さらに各金融機関はここ数年
経営の効率化を図る一策として、
支店統廃合や企業合併等を積極的に推進しており、
当然そのあおりで余剰人員の整理を求められています。

 残念ながらこの傾向は
今後も暫くは続くものと言われています。

 実際の私の経験のひとつをお話ししますと、
長年続けている投資信託ですが、
従来は窓口に出向いて担当の「投信の強者」から
色々な経済情報や投資傾向等の「プロの目線」
からのアドバイスに聞き入っていました。

 先方も当然ですが、問い合わせに答えるだけで
解放してくれるはずもなく、関心の薄い分野の
投資の推奨や新規公開株の詳細な説明等、
正直聴きたくもない話に付き合わされていました。

 それが今では
ネットに向き合いAIを駆使した
ロボアドバイザーによる資産運用が主流になりました。

 銀行関係にしても同様で
ネット上でのサービス(ゆうちょダイレクト等)で
入出金履歴は24時間好きな時に確認出来ますし、
振り込みや送金等の手続きも自分のペースで進められます。

 

 その結果、
気が付けばこの半年は銀行にも証券会社にも
足を運んでいません。運ばなくてよくなりました。

 

 24時間365日自宅で用件が済ませられる。
利用者からすれば「顧客ファーストの便利なサービス」
であることは、間違いありません。

 で、その結果…

→顧客が店舗に来なくなる。
→従来の装備(人員・設備等)が過剰になる。
→その結果、次第に重荷になり経営に支障をきたす。
→経費節減の名目の下、組織縮小・改編を図る。

=従来の拠点は統廃合を推進する。
=当然発生する余剰人員の整理(リストラ)を開始する。

 冒頭に述べたように
あくまでも私自身の経験談ですが、
この様な流れは、他の分野でも
確実に進んでいると思います。

 以前は5人で分業で取り組んできた仕事が
今では1人でこなせるまでに効率化が進み、
近い将来は無人化で済む仕事になっていく…

 思い当たるケースは、ありませんか?

 

【15年の前倒し!!】

 私が最初に開設したブログでは
60歳からの第二の人生を何時から考えるか?

これをメインテーマとしていました。

 それが開設後3年も経たないうちに、
今や60歳からでは遅すぎると感じ、
「50歳からの第二の人生応援ブログ
と改題し、Facebook上でも
「50歳からの人生設計相談室」
というサイトを立ち上げました。

それがまたも数年を経ずして
今や「45歳からの第二の人生」
を考えるという時代になったようです!

 正式なブログの開設から
実質僅か開始8年足らずで、
私の考える第二の人生に備えるスタートラインは
15年も前倒しになってしまいました。

 仮に大卒で社会に出ていたとして、
会社員の場合には定年退職まで約40年、
45歳はほぼ会社員人生の折り返しの地点です。

 会社人生の途半ばでその後の審判が下される。

残念ながらこれが今の時代の実態です。

 

 ある知人の言ですが、
「60歳まで社員の面倒を看る体力のある会社が
激減しているのだからやむを得ないのでは?」
といった言葉が返ってきました。

※奇しくも先日経団連等からも
終身雇用限界説といった
コメントが発表されていました。

 

 別の友人は、
「逆に言えば、早めに踏ん切りをつけて
新たな仕事に就くことを考えれば、
まだまだ現役バリバリの40代での選別は
本人にとっても有利なのでは?

 という非常にポジティブな考えを
ごく自然に口にしていました。

 私も
「まだまだ自分のスキルを活用出来る40代半ばで、
第二の人生を迎える事は好機と
捉えるべき」
と考える立場です。

 

【40代からの第二の人生】

 こう考えますと、
もはや第二の人生を考えるスタートは「40歳から」
と考えるべきでしょう。

 60歳の定年まで安定した収入が保障され、
十分な退職金も用意されている。
さらに定年直後から十分な年金支給も始まる。

 働きたければ、
定年後にひと休みをしてからでも、
じっくり時間をかけて仕事選びをしても、
十分新たな仕事に就けた時代。

 かつて、この世に存在した
このような(輝かしい)時代は、
(少なくとも我々世代が存命中には)
恐らく二度と訪れないでしょう。

 

 令和の現実は、
歳を重ねる毎に役職は削減され、
当然年収は減少し、
退職金は算定基準が下げられる。
下手をすれば「大樹のはずだった」
肝心の会社の存続自体が危うい?
 
 さらには年金支給は
70歳で現役活躍の掛け声の下に
どんどん支給開始時期は繰り上げとなり
肝心の支給額も減少の一途という前提で
第二の人生の設計をしなくてはいけないのです。

 これでは60歳は無論のこと、
50代から検討を始めていては十分な時間が取れない
というスタンスが求められるのも当然と思います。

 社会人として脂が乗り切った40代で
「今の環境~会社員生活を離れても動じることが無い」
備えを始めなくてはいけないのが、
令和の時代の常識となるのではないでしょうか?

 

【今何が出来る?何をする?】

 では、具体的に今から何をするのか?
何をすれば45歳の選別で篩にかけられないで済むのか?

 残念ながら、絶対的なものはありません。

 従事する仕事のスキルを磨きあげることが
最適な備えとなる業種もあれば、
もはや将来の見えない職種からの
速やかな撤退と新規分野への転職が
最適な場合もあるからです。

 さらに45歳以上という年齢を考えれば、
「自分にしか出来ない高度なテクニック」
を磨くよりも、指導者として
「誰にでも活用出来るような営業トーク」
「最低限習得しておくべき行動パターン」
といった後進に向けての指導力や協調性、
対人折衝力をスキルアップするほうが
外部からの評価に繋がる場合があります。

 頂点を一人で目指すのも
間違いではありませんし、
裾野を広げることで後進育成を目指すことも
間違いではありません。

 名選手でなくとも、
名伯楽になるという考えは
第二の人生への備えとして
検討に値すると私は思います。

 
 以前にも紹介していますが、
名前の知れた老舗企業や上場企業という
枠を外せば、新進気鋭の会社は
その成長度合いに社内環境の整備が
追いついていないケースは多々あります。

 経理の分野、営業指導、総務的業務全般
この点は経験値のある中堅クラスに分がある
はずです。

 ですが、
~非上場企業では・・・
~世代間ギャップが・・・
こういった理由で逆に中堅世代が
歩み寄ることに躊躇するケースが多いのです。

 名に拘るか、実を取るか?

 これもまた、40代から検討する
新たな課題と言えるでしょう。

 最初のスタンスさえ決めることが出来れば、
次のステップに移ることとなります。

 まずは情報収集でしょう。

 目星を付けた業界の推移や
今後の市況動向、求人実態などを
調べることです。

 積極的にハローワークや
東京しごとセンターを
利用することです。

 個人的には
専門の第三者と直接話をすることが
有益と思っていますので、
出来れば窓口に足を運んで
相談・活用してもらいたいですが、

 ですが、
勤務時間の関係やアクセスの問題等から
平日に出向くのが難しい場合は、
とりあえずネットサイトから情報収集を図る
ことでもいいと思います。

※東京しごとセンターについては
後日別のブログで解説する予定です。

 ただ、情報収集の前に
ある程度の自己分析を
済ませておく必要はあると思います。

 得意な分野は何か、
 やりたい分野は、
 好きな分野は、
 出来る分野は?

 今の仕事は好きではないが
出来てしまう分野だから(仕方なく)やっているとか

 出来る分野の仕事ではあるが
実はあまり好きではないとか

 得意分野ではあるけど、
仕事としてはやりたい分野ではない

 等々、自分と仕事の相性を一度精査し、
第二の仕事はどういうスタンスを重視するのかを
念頭に置いておくことで、
収集する情報を絞り込むことにもなり、
効率的な時間の利用になるからです。

 皮肉なことに、
今の私の主流業務は、ますます
本来の行政書士業務から離れた
相談業務になりつつあります。

 それも
開業当初の60歳から50代に、
さらに50歳となり、今では40代に!
第二の仕事探しの「低年齢化」傾向は
進み続けています。

 45歳からの人生を考えるのは何時からか?

 45歳になってから考えるのでは遅いことは
言わずもがなでしょう。

 ブログ開設当初のスタンスでは
60歳定年後に悠々自適の第二の人生を
過ごすつもりなら、最低55歳、出来れば50歳時点で
その為の準備を始めなければ間に合わないとしてきました。

 ですが最近の傾向ではこれでも間に合いません。

 悠々自適の60歳からの第二の人生を迎える為には
45歳からの仕事をどうするか?

 この課題にまず真剣に考えることが前提となり、
その為には、どうでしょうか?最低でも40歳に
なった時点で45歳以降に武器となるスキルを見出し
磨き上げることに時間を注入するスタンスが求められます。

 
「40歳から考える/備える第二の人生応援ブログ」

 改元早々にまたも私のブログテーマの
対象年齢を引き下げることになりそうです。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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