【今日のポイント】

 口座の凍結は銀行側の判断ひとつで出来るのです!!

 ご存知ですか?
安易に通帳やカードの再発行を繰り返すと
銀行側は独断で口座凍結が出来ることを…

 

【認知症と判断されると】

 前回のブログの繰り返しになりますが、
認知症と判断された場合、以下のような項目に
制限がかけられます(一部抜粋)。

銀行や証券会社の取引
 銀行では認知症と判断された時から口座は凍結されます。
 ・口座への入出金は出来なくなります。
 ・貸金庫の出入りも出来なくなります。
 ・定期預金等の解約も出来なくなります。

 証券会社では
 ・株の売買が出来なくなります。
 ・議決権の行使が出来なくなります(株主総会)
 ・口座の解約が出来なくなります。

 
 このうち、銀行側とのやりとりで
認知症ではないものの、
あやうく口座凍結寸前までというピンチに
陥った実例を紹介したいと思います。

 認知症でなくても、
口座凍結されてしまう?

 

【銀行の対応】

 2,3年前の私の友人の経験談です。
かなり「ずぼらな」性格の持ち主でした。

 彼が地方の実家に帰省した際に
なぜか持参してきた銀行の通帳を忘れてきたそうです。

 普通なら親に連絡して郵送で送り返してもらう、
それが当たり前ですが、ものぐさな彼は
そうはせずに、通帳くらい再発行すればいいやと
気楽に銀行窓口に出向いて、紛失を理由に
通帳の再発行の手続きをしたそうです。

 その時は必要事項を用紙に記入して
スムースに再発行が出来たようで、
これに味を占めたわけではないでしょうが
再発行後1ヶ月も経たないうちに、
今度は本当に紛失してしまったそうです。

 とはいえ、また申請すればいいとばかりに
再度窓口に出向いたところ、状況は一変し
本人確認に加えてより詳しい状況説明を問われる等、
初回にはなかった「時間をかけた取り調べ」
を受けたそうです。

 最終的には郷里の親にまで確認の電話を入れられ、
その結果、なんと置き忘れの通帳の件が銀行に露見し、
その釈明にさらに時間をとられたそうです。

 最後には、今日の日付や両親の氏名を書かされたりと
どうも「認知症」の疑いまで持たれたようです。

 幸か不幸か、
当時の彼はまだ40代前半で、
銀行側の問いかけにはちゃんと答えていたことから
認知症の疑いは晴れて「口座凍結」には至らなかったのですが
ずぼらな彼にして、いざ質問を受け続けた時に
何度か返答に不安を覚えたり、即答できなかった場面が
あったと言ってました。

 

 もしこれがある程度の高齢者で、
同じように短い期間で通帳やカードの紛失等で
再発行を申請した場合、
銀行は間違いなく認知症を疑います。
その場合は口座凍結や家族への連絡を躊躇しないでしょう。
※この点は私の取引銀行にも確認しましたが、
 概ね同様の対応になるとのことでした。

 こちら側がいくら潔白を口にしても
銀行が認知症の疑いを持った場合には、
別に医者の診断を求めたりはしません。

 あくまでも銀行独自の判断で
「正常な取引は難しい」
「認知症の疑いあり」と見做せば

その場で口座凍結を決定出来ます。

 
 今回のケースでは、
勝手な推測ですが、なりすましや
ある種の犯罪行為を疑っての対応だったかもしれません。

 銀行側としても、言われるがままの
安易な対応で失態を演じては信用にかかわります。

 通帳に限らず、事例に挙げたように
貸金庫の鍵や入室用のカードキーについても
扱いは同様で、再発行や再契約にはそれなりの
手間がかかるのです。

 
 「濡れ衣?もしくは自業自得」で
認知症扱いされたくなければ
通帳やカードキーと言った
貴重品の保管と管理には十分注意して下さい。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

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