【今日のポイント】

 シニア世代に突入したおひとり様
最新の調査から分かる危機!!

 60代シニアに限らず、
今や40代から始まるシニアが陥る危機について、
今回は警告を兼ねて紹介していきます。

 

【驚くべきデータ:その1】

 明治安田総合研究所の調査によれば、
40~64歳の未婚者のうち
男性で約57%、女性で約54%、共に過半数が
「もし自分が認知症になったら、
誰に頼りますか?」という問いかけに
「誰もいない」と回答したそうです。

 結婚はしたものの、離婚や死別した場合では
男性の約47%、女性の33%が「誰もいない」
と回答したそうです。

 私個人の勝手な推測ですが、
この数値の差は後者の場合には子供がいる、
亡夫・亡妻の親族と依然親密な関係にあるという
ことではないでしょうか?

 また、
「誰を頼るか、誰なら頼れるか分からない。」
と回答したのは未婚・離別者共に
30%前後だったとありました。

 個人的には、
(頼れる候補者が多すぎて)
誰にするか分からない。
と考えたいものですが…

 この調査では
貴方が認知症になった場合
という前提での調査でしたが、
別に認知症でなくても病気や事故等で
見動き出来なくなった場合にも
十分当てはまる回答と思います。

 さらに大胆に推測すれば、
身体的な問題以外の悩みの相談等の場合に
包み隠さずに話せるような相手もいないのではと
心配になってしまいます。

 

 

【驚くべきデータ:その2】

 上記の調査は民間調査でしたが、
さらに深刻なデータを見つけました。

 内閣府が先月末に発表した調査データによりますと

40~64歳で
半年以上「引きこもり」を続けている人数が
推計で61万人以上

とありました。

 内閣府が言うところの「引きこもり」とは

自室、または自宅からほとんど外出しない。

・又は、趣味の用事や最寄りのコンビニ等に
 出かける程度の状態が半年以上継続している。

 このような状態を「引きこもり」として
想定しているとありました。

 引きこもりが始まった年代としては
20~24歳からというのが約13%でしたが
驚いたのは60~64歳から始まったのが約17%で、
構成比ではトップだったということです!

〇 その原因とは?  
 引きこもりになった原因としては

1)退職した~定年退職、リストラ、早期退職?
2)人間関係の問題(職場?近隣住民?親族?)
3)職場になじめない=人間関係?社風?
4)就活の失敗(新卒で?転職・再就職で?)
5)病気の為

とありました。

我々シニア世代にとっては
遺憾ながらすべてが該当する項目です(苦笑)

1)退職した
 転職や再就職、独立と言った
次のライフプランが決まらないままに
定年を迎えたり、早期退職に応じたり、
不本意なリストラを強いられたり…

 理由は様々ですが、
昨日まで濃密な人間関係の下に生活していた会社人間が
24時間誰とも会話しないような生活になったことに
対応しきれなくなった。

 会社という看板を外されて
個人としての存在を認められていない事実に
気が付いた等。

 特に仕事以外に打ち込める対象を持たなかった
「真面目」「仕事が趣味」というタイプが
こういう状態に陥りやすいのではないでしょうか?

 実際に私自身の経験でも、こういったタイプの
退職者の中から何名も「ひきこもり」「鬱」に
陥っていたのです。

2)人間関係~3)職場に馴染めない
 このケースは在職中の問題と言えます。
現在の会社内で、又は異動した先で
相性の悪い上司に当たってしまった。
部内の雰囲気がどうにも馴染めない…

 退職後の再就職先や転職先でも
起こり得るケースです。

4)就活の失敗
 これは我々世代のような
定年後、退職後の仕事探しの失敗もありますし、
就職氷河期だった40代前半の世代にも当てはまります。

 特に後者の場合は
新卒後一度も正社員にならないまま
非正規社員のまま40代に達したようなケースが
当てはまるようです。

 我々世代で言えば、
特に前職で高い地位にいた、
会社に多大な貢献をしてきた
といった自負がある場合に顕著です。

 立て続けに面接で落とされたり、
書類選考すら通らなかったり、
この繰り返しの結果、
理想と現実のギャップの前に自信喪失し、
無気力になるケースが
最も当てはまると言えます。

 

 今まで引きこもり問題と言えば
学生時代の登校拒否等から始まる問題
と捉えられがちでした。

 または先にも述べたような
新卒時の就職の失敗や、
意に沿わない就職からの
挫折や現実逃避といった若年層の問題、
という捉え方が一般的でした。

 ですが今回の調査によって、
引きこもりの問題には年代の別なく
シニア世代にもジワジワと、
しかし確実に浸透してきている
という実態が明らかになりました。

 

 

【おひとり様シニアは要注意】

 こうしてみると、
私のようなおひとり様、
「独身生活を謳歌?」してきたまま
シニアになった世代にとって
この現実と付き合い方には
相当慎重に向き合わなくてはいけません。

・今、腹を割って話が出来る仲間はいるか?
・仕事以外で交流のある仲間をどの程度持っているか?
・心身の健康状態に問題はないか?
・特に近々退職、定年を迎える方は
 その後の生活設計を準備しているか?

 仮に65歳定年制という時代になっても
その時には人生100年時代を前提とする時代に
突入している可能性は高いです。

 残る35年の人生、
長い後半の人生が待っています。

 幸いなことに
私自身は友人関係にも恵まれ、
仕事も不安定ではありますが、
なんとか士業での生活を続けられています。
 

 とはいえ、では何かあった場合に
全面的に頼れるような人物がいるか?
と言われれば、答えに窮します。

 ここまで大病もせずに気ままに
生きてきた「ツケ」なのでしょう、
昨年後半の膝の故障と気管支炎では
業務は勿論の事、日々の生活にも
多大な支障が生じました。

 こういったときに、
頼れるような存在がいるのかと言われれば、
当然ながら、皆無でした。

 根底には、
「自分だけは大丈夫!」
「今までも独りで克服してきた。」
「だから今度も独りで何とか出来る。」
等と言った何の根拠もない楽観があったと思います。

 先述した引きこもりの原因でいうところの
「退職した、人間関係、職場に馴染めない、就活失敗」
は私には無縁でしたが、最後の「病気からくるもの」
で、不本意ながら「引きこもらざるを得ない」経験を
しました。

 この時に全く行動の自由を失っていたら?
日中にわざわざ足を運んでくれるような「暇人」
の友人はいませんし、マンション住まいの常で
隣近所ともそこまでの距離感は持っていません。

 はしなくも、今回の官民による調査データの
裏付け?を経験することになりました。

 偶然でしょうが
4月とは思えない氷雨の降り続く日に
重い話題を採り上げることになりましたが、
期の始めにこそ、あえて考えて欲しい
テーマと思って採り上げてみました。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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