【今日のポイント】

 最近は60才イコール定年退職とは言えなくなりましたが、
その代りにリストラや早期退職勧奨、又は積極的な転職、
そして独立・起業といった選択肢の増加によって
老後のマネープランについての相談が増えてます。

 中でも「二大固定費」と言える「家=住まいとクルマ」を
これからどう捉えてどういう扱いにしていくか?

 第二の人生の生活基盤を決める上にも
この2項目について検討をしてみました。

 

【住まいの考え方】

 私の世代あたりでは
未だに持ち家信仰は過半を占めていますが、
これからの人生を考え始める
現時点で30代、40代の層にとっては、
この「信仰心」に変化が生じています。

 総務省のある統計によれば、
30年前の30代、40代と比較すると
最近の同年代の持ち家比率は
10%も減少しているとありました。

 家を借りる、借家住まいに抵抗がない?
むしろメリットと感じているということでしょう。

 さらに、持ち家派の現在60代の中には
「ダウンサイジング」を図る傾向が出ています。

 現在の家を改築で間取りを変更、
壁を取っ払って使い勝手のいい
広々としたワンフロアにする。

 将来を考えて駅近、生活に便利ということを
最優先として、郊外の広い戸建てから
手狭にはなるものの都心のマンションへ転居する。

 この転居によって
「断捨離」をせざるを得ない環境に追い込む。
結果的に「終活」も一気に進めることが出来る。

 こういった、ある意味「割り切った考え」
は非常に重要です。

 

 今の暮らしに変化を望まない、所謂「現状放置」
のまま持ち家に暮らすということはどういう事態を招くか?

 どうせ自分たちしか住んでないから
誰にも迷惑をかけないし・・・
その結果手に余る無用な部屋に
これまた手に余る不用品が「退蔵」
され続けるのです。

 そうはいっても今更引っ越すのも
面倒だし、今の暮らしなら問題もないから・・・

 仮に郊外の住まいで、周りは全て分譲だったら?
同じ年齢層の世帯ばかりであれば人と共に
街も高齢化し、その結果次第に過疎化します。

 利用者減少によってバスの便が減少、
同様に売り上げ減少になりスーパーの撤退
医者の撤退と、生活に必要なサービスが消滅していきます。
そうなった後に悔やんだ時は
にっちもさっちもいかなくなってます!

 ダウンサイジングを選択し
生活に至便なエリアに転居する場合でも
考えておくべきことはあります。

 駅近のワンルームマンションであっても
出来れば「賃貸棟併設の物件」に注目です。
先の郊外の持ち家と同じく、
分譲ばかりでは、皆一斉に高齢化するリスクがあります。

 同エリア内に賃貸棟や物件があれば
世帯の入れ替わりによる新陳代謝が期待できます。
人が入れ替われば(若返れば)、街も活力を維持できるのです。

 最後に、今の自分に使い勝手がいいように
持ち家を改築する場合も、ダウンサイジングする場合でも
その家の最後の始末までを視野に入れて検討することです。

 自分の後、その家を継ぐ人物はいるのか?
 自分の死後のイエの始末を考えているか?
 せめてこの件について、誰かに相談をしているか?

 

 こういった煩わしさはない賃貸派にも
持家にはない大きな(悩ましい)課題があります。

 今後の家賃負担と現状から将来にわたっての
収入とのバランスを試算してみましょう。

 今の家賃のままで、あと何年分支払えるのか?
 今確保出来ている収入はあと何年見込めるのか?
 収入減を補うような別の収入(年金等)はあるか?

 賃貸の場合、
現状高齢者が容易に借り換えが出来る
という住環境は東京都内と言えど、
まだまだ十分とは言えません。

 であるならば、
比較的若いうちに
終の棲家という前提での借家探し
を意識するべきでしょう。

 

【クルマという存在】

 マイホームに次ぐ「男の甲斐性」
あるいは「自慢したくなる男の趣味」として
永年君臨していた自動車も凋落の一途です。

 20代で免許を取得していなくても
「平気でそのことを公言出来る」
これが今の現状です。

 繰り言になりますが、
我々の時代なら「恥辱」と同義語だったことが
今では多数派になっています。

 免許にしてこの有様ですから
マイカーという概念は推して知るべしです。

 今、車を使うという前提での選択肢は 
大きく分けて3つあります。

 マイカー
 レンタカー
 カーシェアリング

 上記はクルマの使用目的によって
それぞれメリットが異なってきます。

 費用面で言えば、維持費、税金、
ガソリン代、税金、駐車場代など等、
比較する項目が多くありますが、
使用目的で見れば以下のような選択が適当と思います。

 常時通勤で使用するなら、マイカーが適当でしょう。
 日常生活で使用が主なら(買い出し、通院等)カーシェアで。
 月一の旅行や気晴らしの長距離ドライブなどはレンタカーで。

 番外になりますが「趣味として保有すること」に
意味があるなら、マイカー所有が選択されて当然ですね。

 以前は「所有すること=女性へのアピール」
「デートに不可欠かつ最強ツール」だったのですが
 肝心の女性が車自体に価値を見出さなくなったため
「移動できれば十分」「使い勝手が良ければ十分」
等のように「利用価値最優先」となってきました。

 ある意味、先の「家の保有」と同じ意味合いと言えるでしょう。

 

 さて、定年を迎え、子は皆家を出て独立、
夫婦二人で過ごす日々に、愛車はどの程度の
存在感を示しているでしょうか?

 使わなくても車検は受けなくてはいけません、
毎年税金も支払わなくてはいけません。
(この点も固定資産税が毎年発生する家と同じですね)

 

 

 この問題については
今や「60才になったら」ではなく
「60才までに考える」、さらに言えば
「60才までに決めておく」べき
第二の人生のスタートラインという
捉え方をしてもらいたいものです。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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