【今日のポイント】

 前回のブログでは実家を相続する際に
事前に確認しておくべき項目を
戸建て・マンション別に紹介しました。

 これに続いて
今回は実家に暮らす親に関係する項目についてです。
親が健在なうちにどういったことに注意を向け、
親と共に何に手を付けておくべきか?

 この点についてまとめてみました。

 

【不要品の見極め】

親子共に不要と判断したもの。 

 親自身が不要と判断していながらなぜ未だに保管してるの?
こういうケースも珍しくはありませんが、
多くの場合、親が廃棄・回収の方法を知らない為
結局手が付けられていないままというのが実態のようです。

 意見が一致したならば、情報収集や手配に関しては
子が率先して処理方法を調べて速やかに処分しましょう。

 

子は不要、親は必要と判断したもの。

 ポイントは思い入れの差です。
少数派ですが、子が必要と思い、親の方が不要と
判断するケースも同じことです。

 正直、最ももめる、処理が進まないのがこのケースです。

 例えば近居、または同居する子供が
遠隔地に暮らす兄弟の了解を得ないまま
勝手に親の持ち物を処分したような場合、
処分にかこつけて勝手に財産を先取りしたのではと
後になって「争族化」の原因になることもあります。

 親とすれば我が子が愛用していたランドセルや、
各種の賞状やトロフィーなどを眼前で廃棄されるのは
耐え難いという声もありました。

 子とすれば、どうせ(亡くなった後には)廃棄するんだから
手間を掛けさせないで!というのも本音でしょう。

 せめて、思い入れのある品に関しては
一品づつキチンとした写真撮影をして、
画像という形で保存するという提案も必要でしょう。

 

両者水入り?の場合

 双方一歩も引かず、水入り。
こういう場合はせめて、保管場所を一か所に集中する等の
その後の処理の効率を考える程度は決めておきましょう。

 仮に、押し入れの上段にあるもので
脚立がないと出し入れが出来ない場所に保管されているものは
実際は不用品が多いものです。 

 中には親自身がその存在を忘れているケースもあります。
であっても、出てきた瞬間に執着する事もまた少なくありません。

 こういうものは直ぐに引っ張り出せる押し入れの下の部分に
まとめて保管する等、「処分保留の品はここに」という
場所を設定することまでは進めておきたいものです。

 

処分保留になるものとは?

 圧倒的に多いのは、先立った配偶者の衣類や持ち物でしょう。
私の知る限りでは、妻に先立たれた男性に多くみられました。

 これに関しては子の側から過干渉は厳禁です。
部屋着、食器類等日常的に目にしていたもの
貴金属や外出着といった思い出と連動するものなどは
子が立ち入ることが難しい品々です。

 ただ、これらの品々を一品づつ判断するのではなく
部屋いっぱいに全てを並べてみたところ
遺された配偶者も唖然とするその物量に「目が覚めて」
選別に積極的になったという事例がありました。

 これらに比べて、意外に決着が早期につくものが
来客用の品々(グラス、食器、箸、座布団、寝具等)でした。
必要であれば子供の家庭で再利用出来ますし、
全廃ではなく一部は残したいという場合は
この1年間で、どのくらいの来客があったのかを確認し、
その実績から最低必要数を割り出すことで納得しやすくなります。

 
 子の側から積極的に相談すべきものに
親の保有する写真、アルバム、書簡類があります。

 とはいえ、処分は無理強いしません。
ただ、その相手と親の関係性はこの機会に確認しておくのです。
話の流れの中で、親の側からこの人には「その時が来たら」
自分の訃報を連絡してほしい等といった情報を聞き取ることに繋がります。

 

要注意の品とは?

 久々に実家の中を隅々までチェックしたら
初めて目にした金融機関や証券会社等のカレンダーがかかっていた。
リビングの卓上に同様のボールペンやメモ帳などがあった・・・

 またはレターボックスの中に
聞いていない各種の入会案内書、契約書等があった場合

 その実態(取引開始、口座開設等)については
遠慮することなく速やかに内容を確認しましょう。

相続発生時には、事実関係の確認は出来なのですから。

 

【バリアフリーの検討】

 当面は親の生活に不安はないものの、
将来を考えて自宅をバリアフリー化しておくことも
検討する必要があります。

 その際、少しでも費用負担を軽減したい場合、
介護保険で20万円まで「住宅改修費」支給があります。
但しこれはバリアフリー工事の着工後の申請は出来ません!

 着工と申請のタイミングは事前によく検討して
貰えるものは堂々と申請によって貰いましょう!

 

【認知症等の兆候確認】

 冷蔵庫の中身~同じものが偏在してないか?
 キッチン、浴槽、トイレ等の水回りの清掃は定期的にされているか?
 室内に異臭が感じられないか?

 以上は実家を訪れた際の代表的なチェック項目ですが、
せいぜい年に1,2回しか訪問が出来ないという場合でも
最低週一回は電話連絡をして安否を確認すると共に、
その口調、呂律、話の内容に異変や異状の兆候がないか?
最低限の確認は可能です。

 

【将来の為の不動産業者の選定】

 親との話し合いの中で、将来は介護施設や
老人ホームへの入所を考えている、納得しているとなれば
大半の実家は「将来の空き家候補」と考えていいでしょう。

 売却する、貸し出しに使う・・・
どちらの場合も専門の不動産業者の力が不可欠です。

 多くの場合、子の側としては自宅近くの、あるいは
勤め先の取引先や知り合いのいる不動産業者を頼りがちです。

 ですが地元の物件についてはやはり地元密着の会社の方に
一日の長があります。
 
 実家に出向く際などには
可能な限り地元密着型の会社をリサーチして下さい。
大手不動産会社の支店よりも情報豊富、取引実績も豊富という事例は
けっこうな数存在しています。

 飛び込みで調べるのはどうもという場合は、
案外自治体の窓口でその手の仕事に習熟したお奨めの業者を
紹介してくれるケースもありますので、ダメ元で尋ねるもの
いいでしょう。

 

 如何でしたか?
仮に夫婦が一人っ子だった場合、
ここに紹介した「業務」を2回も行うことになるのです!

 それも多くは相続発生から「10ヶ月以内に」
滞りなく済ませなくてはいけません。

 出来る事から、出来る時にで構わないので
少しづつ取り組むことを強くお奨めします。

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

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