【今日のポイント】

 6030 からの 8050

 どちらの数字も我々世代が直面し、
当事者になり兼ねない問題です。

 

 

【6030とは?】

 少し前には「8020運動」という
80歳で自前の歯を20本は残しましょう。
というフレーズをよく目にしました。

 同じような4ケタの数ですが、
今回のブログで採り上げたこの4ケタは
いい意味のものではないのです。

 まず、「6030」について紹介しましょう。

 我々世代、即ち「アラカン」の60歳前後に
子供がいた場合、一般的には20代後半から
30代前半の子供が第一子、というケースが
多いのではないでしょうか?

 親父世代が第一線を退く頃には
子供たちが社会の一翼を担える中堅どころになる。

 うれしいような残念なような、
複雑な気持ちを味わえるのも
子供どころか結婚すらしていない私からすれば
子供のいる世帯の特権と思っていましたが…

 私の1歳下で今年度に定年を迎えるある知人から
「俺も来年定年退職だ、定年後はしばらく骨休めしようと
いろいろプランを立てていたのだが、長男が・・・」

「もともとバイトバイトで定職に就いてこなかったのが
ここにきてバイトの口にも事欠くようになって
最近は劇団員になるとかで全く働かなくなった。」

「もう来年30になるというのに、却って家への依存、
イコール生活費を全面的に依存し始めてきた・・・」

「この先何年、息子の面倒を見なくてはと思うと
今の会社に再雇用でしがみつくしかなくなった。」

 何ともやるせない相談、というか心情の吐露でした。

 彼は私と同様にサラリーマンでしたから
余計これからの自分の生活の変化と併せて
将来に対し不安を感じたのでしょう。

 ですが、少し調べたところ、
この様な事例は決して珍しくはないようです。

 

 例えば親が自営業に就いている場合には
サラリーマンのような定年はありませんから
生涯現役、自分の足場がしっかりしている分だけ
他人に相談することもなく、いつか子供も自立するだろうと
「タカをくくって」面倒を見ているケースがあるようです。

 この様に、
60前後の親に丸抱えで面倒を見てもらっている
30歳前後の子供の存在を、6030問題というそうです。

 

 総務省の統計によりますと、
2017年時点の調査で
15~24歳の男女計での失業者は25万人、
25~34歳では43万人(年代別区分では最多!)
35~44歳では39万人
総計では107万人となっていました。

 区分が異なりますが、
上記人数を
20~39歳に換算すると
約76万人、全体の約70%を占めているようです。

年代別の人口構成比でみても
15~24歳での失業率は4,6%で全年代中のトップ!
25~34歳では3,7%で第二位となっており、
全体の失業率を引き上げるツートップなのです。

 この年代層が、まさに6030問題の
中核を占めていると言って過言ではありません 。

 

【8050のリアル】

 そして、より深刻な問題が、こちらになります。
数次の意味はもうお分かりでしょうけど、
6030が親の立場からの子への心配だったのに対して、
8050は子の立場からの親への心配というものでした。

 私のブログでメインテーマとしてきた一つがこれで
50代、第二の人生、第二の仕事の選択の時期には
親は80代になっており、相続・遺言の問題も避けては通れず、
さらに最大夫婦2人の親の健康面の心配や、同様に2つの実家の
将来の始末に関する問題にも直面する時期というものでした。

 より深刻な問題としては、
一人っ子、あるいは非婚のまま50代を迎え、
高齢化した親の介護が発生したため、
全てを自分が引き受けることなり、
仕事を辞めて介護に専念するといった
「介護離職からの生活破たん」
という事態を招くというものがありました。

 さらに言えば、50代の親の課題としても
20代後半から30台前後の既に社会人となり独立出来た子供、
あるいはまだ独立出来ていない子供の面倒など、
子に関する課題を抱える世代になるとも紹介してきました。

 自分自身、親と子、3つの課題を抱えるのが50代からの
避けられない試練、というものでした。

 

 ですが、ここに来て、8050でも親の立場から
子を心配するという6030のままの状態が続いている
新たな8050問題も生じていました。

 40代後半から50代を迎え、
再就職、転職を図るものの、失敗、
あるいは起業したものの早々に挫折し
その結果、離婚や一家離散となり、
親の実家に転がり込んで
あげくは親の年金頼りの生活に甘んじる
半ば引きこもり状態の子の問題です。

 親の死亡を当局に連絡せずに
年金受給に依存していた50代という
ニュースは途絶えることがありません。

 中には、先に挙げた6030のまま
20年間を無為に過ごした結果
現在は8050問題の渦中にあるという
最悪なケースもあるのです。

 80代になった親に、
未だに心配と迷惑をかける50代の子供たち…
何ともやるせない気持ちでいっぱいです。
 

 こういった哀しい現実を見るに、
50代での人生の再構築について、
第二の人生と第二の仕事選びについて、

無駄に過ごせる時間の猶予は全く無い
という私の考えは間違っていないと確信します

 50代を迎えた皆さんは、
今回紹介した6030、8050問題を
他人事と一笑に付せる自信がありますか?

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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