【今日のポイント】

 貴方は自動車運転免許証をお持ちですか?
今日の話題は、本人確認用の身分証明書類としての
運転免許証の現状について紹介したいと思います。

 

【本人確認用書類】

 例えば平成28年10月1日から施行された
「改正犯罪収益移転防止法」では
金融機関での取引時に本人特定事項として、
個人の場合には氏名、住所、生年月日
特定出来る書類の提示が求められています。

 具体的には、運転免許証、マイナンバーカード、
パスポート、健康保険証、国民年金手帳等が
該当するものとして挙げられています。

 場合によっては
「写真付きの」書類提示を求めるケースがあり
(かなりの場合はこうですが)
この場合になると、
運転免許証、マイナンバーカード、パスポートに
絞られてきます。

 とはいえ、
有効期限内のパスポートを所持している方は
まだまだ全体から見れば少数派でしょう。
またパスポートを所持している方でも
日常的に携行している方はめったにいないと思います。

 マイナンバーカードも似たようなものです。
発行していない方が未だに多く、
またこれも日常的に携行するような
傾向は見受けられません。

 

 こうなりますと、
圧倒的に利用されているのは
自動車運転免許証となります。

 

【若者の免許所有の現状】

 昔話になってしまいますが、
我々の学生時代、クルマの免許を持つということは
圧倒的なステイタスでした。

 高校の規則を「無視して」18歳で学校に通い
免許を取得した強者の仲間も何名かいたほどです。

 マイカーを持つことはまだまだ夢のまた夢でしたが、
免許があれば(おカネもですが)いつでもクルマを
手にする権利がある!

 夢は果てしなく見ることが出来たのです!

 

 それが今では・・・・・

 最近のトレンド?でしょうか
10代20代にとって、クルマに憧れを持つ層は
限りなく縮小し、結果としてマイカーを持つことは
ステイタスでも何でもなくなったと言われています。

 先に書いたように、
我々の時代はクルマを持つことが一人前の証?と
皆が合点しており、人生で最初に手にする「一国一城の主」
の対象でした。

それが今や、クルマ保有どころか、免許を取得しなくても
平気という世代が増加中とのことです!

 確かに都心での生活であれば、
公共交通網が充実しているので
さほどの不便は感じないでしょうが、
行楽地へのアクセスにクルマを前提としない
という事なのでしょうか?

 

 確かに、趣味も多彩になり、今でも高額な部類に入る
マイカー保有はその後の維持管理費を考えれば、
なかなかの壁ではありますが、少なくとも免許さえ取得していれば
マイカーでなくともレンタカーやカーシェアリングでの
クルマの利用は可能になるのですが?

 あくまでも個人の意向の問題ですが、
免許証を保有していない場合、先に挙げた様な場面で
本人特定=身分証明に値する書類は何を以て行うのでしょうか?

 通常、社員証では通用しません。
我々のような公的な資格(の証明書=会員証等)であっても
顔写真、住所、氏名が併記されていなければ、
別の証明書類を添付しなくてはいけません。

 

【高齢者と免許証】

 若年層とは逆に、免許証に固執するのが高齢者です。

 この年代は(特に男性)ほぼ免許証は保有しており、
長きにわたって身分証明として用いてきました。

 定年退職を迎え、会社の名刺や社員証と縁が切れた。
自営業に従事している為、これといった身分証明を持たない。

 こういった方々にとって。運転免許証は「唯一無二」の
自己証明の書類になります。

 先にも述べたようにこの年代は「クルマが好き」
「ドライブが好き」という往年の熱中層です。

 この為、昨今話題になっている高齢者の自動車事故に関しても
「自分はまだ大丈夫」「クルマ無くて何の人生か!」と
なかなか免許返納を決断出来ないままというケースが目立ちます。

 免許証返納時に身分証明となる代替書類が発行されますが、
これについても当該の方から見いた話では、
いかにも「終わった人」の証明に見えるので抵抗を感じる、
とのことでした。

 あくまでも身分証明のツールとして所有するのであれば
(運転自体は放棄)特に問題はないのですが、
この層はマイカー保有者が圧倒的に多く、そうなりますと
クルマがあるのにバスやタクシーを利用する気にはなりません。

 マイカーと免許証の所有への固執、こだわり。

 この年代の特徴は若者層と正反対の様相を見せています。

 

【将来の免許証のカタチは?】

 高齢者ドライバーが引き起こす自動車事故。
この場合の原因としては、認知症に代表される認知機能の低下が
取り沙汰されることが多いですね。

 最近の記事によりますと、
昨年3月からの1年間で210万人の対象者に認知機能検査を実施し、
認知症の恐れありと診断されたのは約57,000人、
診断後に自主返納された方が約16,000人、
更新をしないまま失効させた方が約4,500人でした。

 医師の診察の結果、
認知症と診断された約1,800人が免許取り消し、
今後認知症発症の恐れあり、現在は運転は継続出来るものの
一定期間後に診断書の提出が課せられたのが約9,500人でした。

 

 ただ、高齢ドライバーの事故対策としては、
運動能力や反射神経の低下に拠るケースもあり
一概に認知機能だけで免許の保有の是非を問うのはどうかと
いう声も出ているようです。

 私見ではありますが、
免許取得時には「オートマ限定」等の車種の選択肢があります。
これを模して、一定の年齢に達した場合は、暴走事故リスクが低くなる
「マニュアル車限定」免許取得を義務付けるとか
最近普及が著しい「自動ブレーキ」「飛び出し防止機能」
等の安全運転機能搭載車限定の免許に切り替える等、
乗ることが出来るクルマを特定するような
新種の免許に切り替えることも必要ではないかと思います。

 さらに将来的に完全自動運転が可能になれば、
そもそも運転免許証というものは必要なのか?

 より現実的な課題としては
若者の免許取得率低下に伴う新たな公的身分証明書は何になるのか? 
消去法でいけば現状ではマイナンバーカードしかありません。
ですが、今の普及率ではすぐに取って代わることは難しいでしょう。

 

 運転免許証を捨てられない世代にとっても
運転免許証を必要としない世代にとっても
今後、どういう身分証明を持つことになるのか?

 貴方は免許証に代わる公的身分証明書について
どうお考えでしょうか?

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

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