【今日のポイント】

 私の同期はめでたく?この3月で全員が60歳を迎え、
大半のメンバーは定年退職となりました。 

 私のように定年前に早期退職して既に別の途を
歩んでいるメンバーもいれば、再雇用や嘱託で
なお、会社に留まるメンバーもいます。

 まあ、明暗分かれる、悲喜こもごも、人生いろいろ、
がダイレクトに現れてきます。

 今、50代前半までの方々にとって
定年までの限られた時間の中で何をすべきかを、
今、定年を迎えた世代が直面する現実から
考えてもらいたいものです。

 

【仕事】

 まず、仕事と自分の関係について
冷静に自己分析をすることが欠かせません。

 会社の庇護を外れた自分に、
どれだけの「商品価値」があるのか?

 今までのキャリア、ノウハウ、スキルは
どういった世界(業種、職種)で
最大限活用が出来るのか?

 シンプルな方法ですが、
一度自分の目でハロワの求人一覧を見て下さい。

さらに直接ハローワークの相談窓口で現状を聞きましょう。
自分の年代の前後3年程度の求人状況・採用状況などをです。

 どのような職種で、
 どういった雇用条件で、
 どのくらいの条件(報酬・福利厚生)で
求人が来ているかを自分の目で確認して下さい。

 

 仮に定年延長、再雇用などで数年間は今のまま
会社に勤める事を選択した場合、多くは65歳前後が
勤務期間の上限となり、その後は結局新たな職探しを
することになります。

 ちなみに、65才以上の場合ですと、
求人情報があった場合で(この時点で既に高い壁がありますが)
時給換算で1,000円を切るのが概ねの目安でした。

 それで第二の人生の基盤は大丈夫ですか?

 内閣府の調査では、
60才以上の就労希望者は全体の約72%、
ですが、実際に雇用されているのは
65才以上の場合は13,5%でしかないのです。

 

 仕事の点に関しては、
50代のうちから第二の仕事に備える事の意味、
その重要性は上記の数字だけで充分理解出来るものと思います。

 

【住まい】

 私の周囲では「持ち家派」が主流を占めており、
郊外を中心に一戸建て、マンションなどを保有していました。

 また、ここに来て「賃貸派」からも
定年後は郊外で悠々自適、晴耕雨読の生活を目指す
という「転向派」も出てきました。

 転向派の場合、いろいろ注意すべき点があります。

 これからの住まい=終の棲家 をどう考えるか?

 ゼロとは言いませんが、定年以降に田舎暮らし用に
一戸建てを新築、又はマンション購入を考えるという
事例はほぼないと言ってよく、大半は中古物件を中心に
リノベーション、リフォームをして暮らすことを
想定しているようです。

 また賃貸物件への移住の場合でも、
自費で改修をすることが認められている物件を
対象とした家探しもあります。

 さて、上記したようなどのケースでも
購入時、又は入居前に発生する費用を
どこまで詳細に計算しているか?
意外にアバウトなケースは多いのです!

 例えば物件の購入代金は勿論ですが、
仲介業者への斡旋手数料、
現住まいからの引っ越し費用、
新たな家での各種保険の加入費用、
各種の税金、買い替える家財等など・・・

 さらに地域によっては、
耐震補強工事の必要も出てくるでしょう。
水回りに関しては、ほぼ100%近くがリフォームが
欠かせないとも言われていますし、
将来を考えれば、いろいろバリアフリー対策
施しておく必要も検討しなくてはいけません。

 将来のことは購入後に検討するにしても、
確実に発生する費用という視点から
十分な資金計画を立てているでしょうか?

 

【暮らし】

 たいていの田舎暮らし志向派の方は
自家菜園を始めたい、自給自足の生活を目指す…

 晴耕雨読と言われるように、
健康の為にも、生きがい、やりがいの
創出の為にもこのような考えは否定しません。

 ですがこれにもそれなりのおネはかかるのです!

 状態によっては、作物に合った土への入れ替えや
水源の確保(用水路の整備)、肥料代も発生します。

 作物の種類によっては
温室の設置やシート、電気代、
鳥虫害防止の為の様々な施策なども
常時発生する可能性があります。

 果たして、費用に見合うだけの結果(作物量)は
見込めるでしょうか?

 

 都会に比べ圧倒的に違ってくるのは
公共交通機関の充実度であり、アクセスの問題です。

お目当ての物件は、数少ないバスの停留所の近くかどうか?
タクシー利用は可能か?可能としても利便性はどうか?

 アクセスの問題は日常生活の維持にも直結します。
日常の生活用品はどこで入手できるにか? 
そこまでの足は? アクセスはどうなっている?
一日午前午後で2便づつでは買い出しだけで一日仕事にも!?

 幸い、自家用車を保有しているからその点は問題なし、
とはいえ、いずれ高齢化した時にまたこの問題に直面するのです。
何時まで運転が出来るか? するつもりなのか?
運転したくても心身はそれを許してくれる状態なのか?

 出先の商店も、都会に比べれば大幅に限定されます。
競争原理が働かない田舎では今までの様な選り好みは出来なくなります。

 加えて競争が無いと価格は「高値安定」になりがちです。
田舎暮らしをしてみて、意外に食費が減らない=予想以上にかかる
という声を聴いたケースは少なくありませんでした。

 

 より深刻な問題と化してきたのが
都会育ちには苦痛になる日常的な「近所づきあい・地域参加」です。

毎日どこかで始まるお茶会、地域の寄り合い等々、
お茶会に呼ばれたら呼ばないといけなくなります。
毎回寄り合いを避けていれば地域内で孤立するだけです。
また寄り合いには「その後の宴」がほぼセットになっています。

 より具体的には、
毎日になれば茶菓代も寄り合いの酒代もバカになりませんね。

 

【保険】

 最近は高齢者を対象にした
「持病があっても加入出来る保険」が、花盛りです。

 とはいえ、加入出来ることの代償として、
通常の同程度の条件の保険よりも3割高といった
「見返り」がセットになった商品も出ていることは
覚えていて損は無いでしょう。

 

 現在保険の主役でもある「入院保障」も
この世代になれば熟考する必要があると思います。

 詳細は省きますが、
健康保険の高額療養費制度を活用することで
あえて新たに保険に加入する必要があるかどうか?
冷静な比較検討を自分でしておくべきでしょう。

 年金保険の場合も、その内容をもう一度確認しましょう。
多くの保険では、
受取金額はインフレ対応を考慮していない
内容のものが多いようですから・・・

 今の物価基準で十分と考えた受取金額であっても
実際に受取期間あになった時に、どの程度の価値を持つか?
どの程度のインフレリスクを想定すべきか?

 安易な判断をすることは、危険を伴うことを認識すべきなのです。

 

【今から考える定年後】

 いかがでしたか?
ここに紹介した事例は、私の周囲に実際に存在する
同世代からの相談であり、悩みの種の一部です。

 定年を迎えた今から、どう軌道修正を図るのか?
正直なところ、満額の回答やアドバイスには至っていません。
やはり時間のロスは如何ともし難いものがあるのです。

 

 現在50才以上の方々は、個々の事例を自分の今に
当て嵌めてみて下さい。 当て嵌まることがありましたら、
今日からどう対処するかを意識するようにして下さい。

 まさにこのブログタイトルと同じ、
「先憂後楽」を迎えることを目指しましょう!

 

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投稿者プロフィール

寺田淳
寺田淳(行政書士)
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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