【今日のポイント】

 昭和55年、1980年に社会人になったわが世代も
いよいよ60歳定年を迎えるときがやってきました。

 最近とみに増えつつある定年を迎える心構えの相談。
今日は、ランダムに「定年を迎えること」について
実体験を交えて紹介していきます。

 

 

【定年=退職の持つ意味】

 定年には60歳(最近は65歳?)という目安がありますが、
退職は自分の意思に関わらずいつでも遭遇するものですね。

 まず、職を離れるとはどういうことかから始めましょう。

 退職すると、当然仕事から解放されます。
毎日が日曜とは言いませんが、自由になる時間は
24時間全て自分で決めることが出来るようになります。

それまではぎっしり詰め込んでいた(詰め込まれていた)
一日の、一週間の、一カ月のスケジュールは
嘘のように掻き消えます。

 その代償として、良い関係も悪い関係も含めて
多くの場合これまでの人間関係の大半は消滅します。

 人との繋がりもこれまでは「会社の中で」
「会社を通して」得たものが大半で、それを起点に
人間関係や人脈を維持発展させてきたのです。

 いわば、企業・会社という団体の中で共同生活を
していたようなもので、自分が望む、望まないに関わらず
自動的に(受動的に)新しい出会いを繰り返してきました。

 それが、職を離れることで、一気に密林?無人島に
暮らすような環境に変貌するのです。

 退職後(定年も同じ)は
自分から進んで「社会との繋がり」
を持つ努力が求められます。

 会社を通じてではなく、自分自身を通じて

この転換をいやでも求められるのが
「定年退職」なのです。

 

【後悔しない第二の仕事選び】

 相談者の第一関門が前項の発想の転換であれば、
第二関門は、「第二の仕事をどう決めるか?」です。

~今度は未知の分野で可能性を確かめたい
~若いころの夢だった仕事に取り組みたい

 ある程度これまでの職場で実績を残した方ほど、
次なる未知の分野への挑戦を口にします。

その意気は買えますが、
情熱や夢だけでうまくいくほど
甘い仕事はあり得ません!

 新たな分野で求められるスキルや資格取得までの
時間的余裕、金銭的余裕、さらに家族の全面協力さえ
取り付けてあるのでしたら、否定はしません。

 残念ながら私の相談経験の中では
このような懸念をすべてクリアにしていた
相談者の方は数えるほどでした・・・

 多くの場合、確率論と言われますが、
以前の会社や仕事で培ったスキル、知識、
経験、人脈といった「武器」が活かせる分野、
ここで可能性を探す方が安泰なのは事実です。

 

 こう書きますと「自分は営業職なのに
全然関係ない資格取得で起業したのではないか?」
と親しい友人からよく言われます。

 慣れ親しんだ営業から全くの異分野である
士業に転身? 経験値を活かしてないではないかと。

 よく営業に必要なのは熱意と根性、バイタリティー
と私の時代はまだこの論法がまかり通っていました。
「出来る出来ないではない! やるかやらないかだ!」
何の根拠もないままに、「やります!」と言わざるを得ない
あとは夜討ち朝駆け宜しくひたすら押しの一手。

 これではいつまでたっても二流営業の域を出ません。

 営業とは極論すれば利益の相反する相手に対し
あの手この手を駆使して1%でも自社に有利な結果を
目指す仕事です。

 その為には、
相手より一歩だけ上回る専門知識、
それを感じさせない話術&折衝力、プレゼン力。
さらに聞き上手であること、
販売促進の為の指導力等が必須なのです。

 

 私はこういったスキルや強みはそのまま
今の仕事に反映できると思ったのです。

他人からの相談(依頼)を受けること
相手の言いたいことを十分話してもらうこと
その中から最善の選択を協議検討すること
最後は相談を受任すること

 形こそ違え、商談のステップは
殆ど相違がないのでした。

 却って、営業経験がそのまま士業での強み、
差別化出来るスキルと思ったのです。

 
 ですから、私の事例も「安全策」の一例に過ぎないのです。

 但し、ここに至るまでには吟味に吟味を重ねたのは
言うまでもないことですが・・・

 

 

【40代から始める定年準備】

 この項だけは、40代向けに書きました。
同世代の仲間には手遅れの話です。

 近年経済誌やビジネス関連の特集、
一般の週刊誌でも定年後の準備は50代で、
いや50になったら、いやいや40代からなど等、
不安をあおるような記事が乱発されています。

 ですが、私の見解としては、
40代でスタートさせることは
概ね定年後に悔いのない人生を送るための
準備期間として、現時点では最適の時期である。
と判断しました。

1)40までは会社の業務にまい進する。
2)45になったらこれからやりたいことを検討を始める。
3)50になったらこれまでの業務実績等の棚卸を始める。

  ここまでに自分が成し得てきたこと、これからやりたいこと
  これらを踏まえて、現状で何が出来るのか?を見極める。
  これを定年までの10年間、毎年継続して行う。

4)50からの10年間の自問自答の結果を実践に移す。

 特に起業や独立を目指すのであれば、この時間は
必須であると私は考えます。

 

 

【こんなタイプは要注意!】

 ここまでは仕事に絡む内容でしたが、
定年を迎えて考えるべき課題は他にもあります。

 ざっと見渡しても
・定年後のマネープラン
・健康管理(親の介護も含め)
・家族関係
・仕事以外の生きがい

ひとつとして疎かにしてはいけない代物です!

 個々の課題はこれまでも
何度かブログで紹介してきたので
ここでは省きますが、
相談者の中には
上記の問題に対して無関心と言っていい
タイプの方がいらっしゃいました。

 なぜか、多くは出世頭、花形部門で活躍、役員経験者
といった前職ではひのき舞台で活躍していた方々です。

 現役時代は競争社会の最終コーナーでしたから
仕事一途の日々で、それ以外の事に割ける時間がない、
~家計は全て妻任せ、やりくりも妻任せ
~健康管理は自己判断
~家庭問題も妻の仕事
~生きがい、趣味は仕事で十分

 このような方がそのまま
唯一最大の存在価値であった仕事から外れると
「社会人になって初めて体験する存在感の喪失」
「人生初めての挫折」と思いこんでしまい、
そのダメージから回復しないまま
家庭内でも孤立する事態に陥るのです。

 順調すぎる会社人生を送ってきた人ほど
第二の仕事探しという行為自体や、
その為に他人に教えを乞う、頭を下げる、
お世辞の一つも口にする・・・
このような行為を「耐え難い苦行」としか
捉えることが出来ずに、貴重な時間を空費するだけの
生活を繰り返してしまいます。

 

 これまで順風満帆、
負け知らずの人生を送ってきた
(と自覚・自認している)方、

 逆に挫折や敗北を経験してきた方、

共にその経験を客観的に分析して下さい。

なぜうまくいったのか?
自分の力量以外の成功要因はなかったのか?
自分以外でも成功したのか?

または
なぜうまくいかなかったのか?
どうすればうまくいったか?
この経験をどう今後に活かすか?

 

 キリのいい還暦というタイミングです。
仕事探し云々は別にして一度立ち止まって
これまでを総括することは
決して無駄にはならないと思います。

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