【今日のポイント】

 今や70代でもインターネットやSNSは
当たり前の時代になりました。

いつの間にか、ネット上には
貴方の資産や個人情報が蓄積されます。

それらの情報は貴方一人で管理しているはずですが、
万が一の場合、どういう対処をするかを考えて
備えている方は決して多くはありません。

 

 今日は、家族持ちでも当然ですが、
特におひとり様は自己責任で備えるべき
「デジタル資産」「デジタル遺品」の
取り扱いについて紹介していきます。

 

【何が該当するでしょうか?】

身近なところから考えれば、
・プライベートで使っているパソコンやタブレット等の情報端末
・会社業務で使っている情報端末
・それらで使用しているメースアドレス、ID、アカウント等
・オンライン取引をしている金融商品
・定額の有料サービス(特に自動引落しの場合)
・自身で管理しているSNS、ブログ、ホームページ等
・各種クラウドツール

ここから対外的に繋がりのある資産として
まとめてみると、

1)金融資産

・ネット銀行の口座
・FX等の証拠金取引
・株等
・最近では仮想通貨も該当します。

 

2)定額有料サービス

・動画サイト見放題プラン
・オンラインゲームの参加権
・有料オンラインストレージ
・定期購読の電子書籍・新聞
・レンタルサーバー
・その他の有料サービス
・各種アプリ

 

3)通信契約

・スマホ、ガラケー、SIMカード等
・インターネット回線契約

 

4)SNS

・フェイスブック
・インスタグラム
・ツイッター など等

 

5)ブログやホームページ

・プロバイダーアカウント
・無料のブログサービス
・無料のホームページサービス

特にこれらの中には、自分の死後に
存在に気付いて処置してほしいものもあれば
他人には知られたくないサービス契約
~ブログ、画像データ、日記等もあります。

 

【何が遺品になるか?】

具体的にピックアップしてみましょう。

① SNSの場合
フェイスブック、LINE、インスタグラム、ツイッター等では
アカウント、ユーザーページ、コメント、メッセージが該当します。

② ブログの場合
アメブロ、ライブドアブログ、FC2等では
アカウント、ブログページ、日記、コメント、メッセージ
アフィリエイト等が該当します。

③ ホームページの場合
アカウント、ホームページ、コメント、掲示板、
アフィリエイト等が該当します。

④ 総合アカウントの場合
Googleアカウント
Apple ID
Microsoftアカウント等で
アカウント、メールアドレス、コメント、メッセージ
等が該当します。

⑤ その他
iCloud
ドロップボックス
より生活に密着したサービス等

 

ここからは特に各種契約による支払関係の問題が
生じる可能性が高いものです。

 

⑥ 各種ショピングモールとの契約
アマゾン、楽天、等
アカウント、ユーザーページ、購入履歴、メッセージ等が
該当します。

⑦ 電子書籍、新聞電子版、メルマガ、動画配信サービス契約等
アカウント、購入履歴、定期購読契約が該当します。
具体例としてはアマゾン、DMM.com、日経電子版等です。

⑧ ネット銀行・ネット証券等の取引契約
アカウント、ユーザーページ、預金残高、取引履歴等です。
具体的にはジャパンネット銀行、ソニー銀行、
または松井証券、マネックス証券等との取引がある場合です。

⑨ ゲーム関連契約
これもアカウント、ゲームデータ、購入履歴、コメント、メッセージが
該当します。
パズドラ、ポケモンGO等です。

 

 以上の項目は、原則契約者の生死に関してはノータッチです。
例えば、支払いを自動引落しにしている場合は、口座に残高が
ある限り、延々と引落しが継続してしまいます!

 

【そもそも自分で把握出来てますか?】

 さて、ここまで紹介してきた内容ですが
貴方はどこまで把握出来ているでしょう?

管理すべき情報端末は
何が(パソコン、スマホ。ガラケー。タブレット端末、SIMカード等)
どこに(自宅・職場・その他の保管場所)
何台あるか把握してますか?

関連するアイテムとして、
USBメモリー
外付けHDD
マイクロSDカード
デジカメ等も要管理アイテムです。

さらに、より遺族にとっては重要なものとして、

・オンライン資産情報
・ネット銀行の口座情報
・証券会社との取引(株・投信・FX等)情報

が挙げられます。

忘れがちですが、

・パソコン他の取説・保証書等
・通信・回線契約関連書類
・金融機関からの郵便物

等の主に「紙媒体」で保管される証書類があります。

 

【費用が発生するものは何がありますか?】

先に紹介したものと一部重複しますが、
これらの多くは自動引落で契約していますね。

・インターネット、携帯電話などの通信契約
・定額有料サービス各種
・見放題の動画配信サービス
・オンラインゲーム参加権
・定期購読の電子書籍や新聞電子版
・レンタルサーバー
・ホームページやブログの管理費

 

 引落でも振込でも残高不足や期限内振込がされない場合は
故意でなくても場合によっては延滞料等が発生する可能性もあります。

金銭面のリスク管理で言えば、最も十分な備えを
考えるべき内容になります。

 

【情報を誰にどう伝える?】

 デジタルに限られたものではありませんが、
以下の項目はデジタル化が可能ですから
ネット上やUSBメモリー等で保管している場合は
これもデジタル遺品の一部と言えます。

・遺言データ(但し法的効力はありません)
・財産目録、エンディングノート、相続人情報等
・重要書類等の保管場所データ

 

ここまで紹介してきた情報を一元化していたとしても、
他の家族がその存在を知らなければ、
知らせてはいてもロック解除方法を伝えていなければ
せっかくのデータも「死蔵」されたままです。

 とはいうものの、家族がいる場合には、
何時になったら
誰にその事実を伝えるかに悩みますし、
おひとり様の場合は、どうやって存在に気付いてもらうか
に苦労します。

それぞれにそれぞれの悩みがつきものではありますが、
まずは自分にまつわる情報全般の把握と整理、保存管理を
徹底しておくことが先決です。

 

【デジタル資産放置のリスク】

 おカネがらみの話で恐縮ですが、
第一に考えるべきはやはり金銭リスクでしょう。

 ネット銀行と取引している場合では、
知らせていなければそのまま放置されるだけですが
(それも遺族からすれば大きな問題ですが)
ネット証券で取引をしている場合、
金融派生商品の取引をしていれば
一気に負債が発生というリスクにも繋がります。

 

 ポイントや電子マネーの場合でも注意が必要です。
場合によっては積もり積もって数十万円単位の
「貯金」になっているケースがあります。

誰にも知られることなく埋もれたままになるか、
あるいは有効期限切れで全額消失になるか?

換算額によっては遺産分割協議をやり直す事にも
なり兼ねません。

 より注意が必要なのは、アフィリエイトでしょう。

契約者が死亡後も、理由はともかくとして、
(故意に連絡しなかった、契約を知らなかった等)
結果的に死亡後に発生した報酬を遺族が受け取った場合、
契約者死後の報酬受け取りと見做され、
契約違反と糾弾されるリスクも出てくるのです!

 

【オンラインサービスのリスク】

 銀行や証券会社に比べれば少額になりますが、
ここでも使用料未払が続きますと、滞納分として
別途加算された請求を起こされるリスクはあります。

定額制のコンテンツ等を付加していれば
その部分の未払い請求も加わるでしょう。
購入済みのコンテンツがあれば一度も
使われることなく認識されることなく
放置状態になるケースもあります。

 

 またブログやホームページの場合、
よく問題になっていますがサイトが晒されたり
荒らされるという事態や、なりすまし、
アカウントの乗っ取りといったリスクも
発生するのです。

 実際、既に故人となられた方のホームページが
未だに閲覧できる状態だったり、Facebookでは
既に3回忌を終えた方宛に誕生日メッセージを送りましょう
という案内が送信されてきます。

故人を知る側としては、なんとも言えない気分ではあります。

 

【終わりに】

 デジタル遺品、デジタル資産は意外に多く存在する。
貴方は自己診断でどのくらいありましたか?

どう整理するかは個人の自由ですが、
50代になったら早急に取り組むべきですし、
おひとり様であればなおさら優先順位をつけて
粛々と進めて下さい。

 

 終活の一環としてエンディングノート等を用いて
自分情報を記録、管理することが浸透しています。

その中で一番全体像の把握に苦労しているのが
将来デジタル遺品、資産になり得る項目なのです。

本人ですら詳細の把握に苦労するのですから
家族や第三者にとっては並大抵のことではありません。

エンディングノートの作成時の注意でも書きましたが、
一気に調べようとすれば、挫折は必至です。

今週は、今月はネットバンキング関連の情報だけ、
といったようにテーマを決めて、着実に完成を目指しましょう。

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