【今日のポイント】

 おひとり様シニアにとって気になることのひとつ
自分の死後、財産の行く末はどうなるのでしょう。

遺言を書こうにも法定相続人がいないおひとり様は
誰宛に書けばいいのでしょう?

 

 おひとり様が60歳になったら
真剣に考えるべき問題について
簡単に紹介していきます。

 

 

【おひとり様の現状】

 おひとり様にも元々は結婚はしていたものの
子供がいないまま配偶所と離別、死別してしまい
その後は縁が無いままに高齢になった「おひとり様」もいれば
結婚自体をしないままにシニア世代になった
私の様な「生粋の?」おひとり様というタイプもあります。

 さて、生涯未婚率というデータはご存知でしょうか?
50歳時点で一度も結婚したことが無い人の割合を示すものです。

国立社会保障・人口問題研究所の資料によれば
2015年時点で男性の23%、女性の14%がこれに該当し
2030年(今から約12年後)には男性の25%、女性の20%が
非婚(生粋)のおひとり様となるという推計もされています。

 

 

【おひとり様の遺産の行方】

 配偶者がいなければ子供も(一般的には)いません。
親兄弟もいなければ、法定相続人は皆無ということになります。

この様な場合、おひとり様の財産の行く先はどうなるでしょうか?

 

 本当に法定相続人が皆無の場合、
次に相続の対象になるのは
「特別な縁故関係・利害関係人」
という存在の有無となります。

具体的には戸籍上は独身でも、
内縁関係の配偶者がいるケース
血縁は無くとも、
おひとり様の療養看護に尽くしてくれた人
といった特別な縁故関係にあった人がいるのであれば、
これらが「特別な縁故関係」に該当します。

 

 もう一つは、仮におひとり様に負債があった場合、
債権者gあ存在するわけですから、債権者は
「利害関係人」という立場になるのです。

 

 もしどちらかに該当する人物がいた場合は
家裁に対し「相続財産管理人」の選任申立を行い
選任された管理人によって、相続財産の配分が行われます。

家裁への管理人選任の申立に対し、
2015年度では18,568件が認可されています。

これは10年前の10,736件に比べると
約173%の大幅な伸長となっています。

 

 この管理人と家裁による諸々の手続きを経て
利害関係人に遺産は応分に分割されますが、
それでも遺産が遺る場合があります。

この場合、遺された財産は
「国庫に納められる」のです。

 財務省の「裁判所主管歳入決算明細書」
の項目に「雑入」というものがあります。

この項目の多くは「国庫に引き取られた遺産」
ということです。

この金額は2015年で449億円!
2001年の107億円に比べると
約4,2倍にも膨れ上がっているのです。

 

 さらに、ここに計上されるのは
現金を始めとする金銭だけです。
土地や家屋といった不動産は含まれていません。

不動産は国に引き取られはしませんが、
引き取り手のない不動産等の固定資産は
今や空き家・無主の土地となって
周囲の住民や自治体に無用な負担を
かけることになるのです。

 

おひとり様の貴方、
自身の財産の行く末について
自分なりの考え(始末の方法)は
ありますか?

 

 

【遺贈寄付】

自分の意思によって自分の財産を社会の為に役立てたい!

 

 自分ではそう考えていても
家族がある場合には、家族の想いを考えると
(なかには深刻な生活面の背景もあるでしょう)
100%どころか、全く反映できないケースも
少なくありません。

 ですが、そういったしがらみのない
おひとり様であれば
共鳴、共感出来る公益法人やNPO団体等に
遺贈寄付という形で遺産を活かせるのです。

当然、その為には積極的に情報収集を図り、
自分の想いを形として託せる存在があるかどうか?
自分で検討、吟味する必要があります。

 

 そこまで手間をかけてまで遺贈するつもりはない。
結果的にお国の為になるなら、それで構わない。
と思うのであれば、放置すればいいだけの話です。

最後は本人の意思が全てに優先するのですから。

 

 とは言うものの、
人生を賭けて築いてきた財産を
むざむざ国にとられてしまうのは納得出来ない!

多くの方は、こう考えるのではないでしょうか?

遺贈によって少しでも社会貢献、
自分の遺志の実現を図りたいのであれば、
次のような条件があります。

 ひとつには当然の事ですが、
遺贈寄付に足る団体を見つける事、
他人の勧めや広告宣伝の美辞麗句だけで
安易に決めるのではなく、前述したような
自分で動いて、相手を探す行動を惜しまない事です。

 

 次に、意中の相手が見つかった場合には、
その意思表示を遺しておく必要があります。

それは、やはり「遺言」となります。

 

 さらにおひとり様であれば
遺言に加えて、事前に「遺言執行人」
決めておく必要もあります。

相続人がいない訳ですから、遺言の内容を
執行してくれる「第三者」を選んでおきませんと
せっかくの遺言を遺しても速やかな執行に移れません。

下手をすれば、遺言通りの執行が
成されるかどうかも怪しくなってしまいます。

 

自分自身で納得する遺贈寄付相手を探す事
遺言を遺す事
遺言執行人を決めておく事

 

 おひとり様が財産の始末を真剣に考える場合、
この3項目は必ずセットで考えるよう
今か認識しておきましょう!

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